岡山大学、クロマトアートでしおり作り体験

クロマトアート体験

開催日:7月25日

クロマトアート体験
クロマトアートって何が起きるの?
水性ペンの色素が水に溶けて紙上で移動度の違いにより分離し、異なる色の帯が現れて芸術的なしおりになる現象を楽しむ体験です。
誰が参加できるの?
主に小学校3年生以上を対象に構成され、1回ごとに余裕を持った実施で安全配慮もあり。特別な機材は不要で身近な材料で参加できます。

クロマトアートでしおり作り──子どもたちが見た“色素の分離”という発見

2025年7月25日、岡山リサーチパークで開催された令和7年度岡山リサーチパーク一般公開「おもしろ体験でぇ~」に、国立大学法人岡山大学 総合技術部が出展しました。出展テーマは「クロマトアートでしおり作り」。水性ペンの色素が分離する現象を用いたクロマトグラフィーの体験を通じて、子どもたちに科学の視点を提供しました。

本ブースには延べ46人の子どもたちが参加しました。参加対象は主に小学校3年生以上に設定され、体験時間にゆとりをもたせることで、手順の説明から実験、そして出来上がったしおりの観察・鑑賞まで落ち着いて取り組める構成になっていました。

【岡山大学】ひらけ!好奇心のとびら!岡山大学総合技術部が「おもしろ体験でぇ~」に出展 画像 2

クロマトアート体験の流れと観察のポイント

体験はまず「クロマトグラフィー」とは何かという説明から始まり、色素の分離原理を簡潔に伝えたうえで実験を行いました。使用した材料は身近な水性ペン、吸水性のある紙、スポイト、水などで、特別な機材は不要です。

参加者はペンを選び、紙に描いた色が水を垂らすことで広がり、元の色とは異なる模様に変化する様子を観察しました。この変化は色素ごとの泳ぐ速さ(移動度)の違いによるもので、分離した色の帯が芸術的な模様を生む点が「クロマトアート」の魅力です。

  • 使用材料: 水性ペン、吸水性の強い紙(しおり台紙)、スポイト、水
  • 実験手順: 紙に色を塗る → 紙端に水を垂らす → 色が広がる様子を観察 → 乾燥後にしおりとして仕上げる
  • 観察ポイント: 色の分離パターン、色素の順序、濃度差による帯の出方
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体験から得られる学び

この体験は、単に美しい模様をつくることにとどまらず、化学の基礎概念である溶媒と溶質の相互作用、分配係数の考え方、実験観察の重要性を直感的に理解する機会を提供しました。子どもたちは実験を通じて「見えないはずの成分が分かれる」という現象を目で確かめました。

担当した技術専門職員の説明により、専門用語を噛み砕いた解説が行われ、身近な材料で科学実験ができることを実感する構成になっていました。参加者の真剣な表情や、完成したしおりを見比べる場面が多く見られたと報告されています。

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総合技術部の役割と当日の運営体制

出展は岡山大学の技術統括管理本部に属する総合技術部が企画・運営しました。総合技術部は学内外での技術支援や地域貢献、科学啓発活動を担う組織であり、今回は工学部との共催で実施しています。

展示ブースでは、安信香苗技術専門職員が中心となって実験の指導を行い、児童の安全管理と体験の深度化を両立させました。運営は1回ごとの実施時間に余裕を持たせるなど配慮され、対象年齢に応じた説明が行われました。

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スタッフのコメント

安信香苗技術専門職員は、配置されたコースが小学校3年生以上を対象としていたこと、実施時間に余裕があったため「しおりの柄はクロマトグラフィーという技術を使って作る」と説明できたと述べています。身近な材料で行える実験であるため、日常に隠れた科学や技術に気づくきっかけになったと評価しています。

また、総合技術部本部長である佐藤法仁副理事・副学長・上級URAは、「未来を担う子どもたちが、ワクワク・ドキドキできるひとときを提供できたならば幸い」とのコメントを寄せています。佐藤氏は、大学が地域とともに人材育成を進める重要性を改めて強調しています。

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運営の特色と地域連携

総合技術部は学内の技術職員だけでなく、工学部と連携したプログラムを企画しており、学外での公開イベントにも積極的に出展しています。こうした取り組みは、次世代の科学リテラシー向上と地域社会への科学啓発を目的としています。

当日の展示では、実験のほかにクイズ形式の参加コーナーや、参加者作品の展示なども行われ、体験後の振り返りを促す工夫がなされていました。会場には展示を紹介する開催チラシや、過去の活動紹介パンフレットも配布されました。

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開催概要、参考情報、問い合わせ先

今回の出展に関する基本情報と参考リンクを整理します。公式発表は岡山大学から2025年8月19日に公開され、本件に関する一次情報は岡山大学のニュースページおよび関連ページで確認できます。

開催日時は2025年7月25日、会場は岡山リサーチパークです。岡山大学総合技術部による出展テーマは「ひらけ!好奇心のとびら!」の一環として「クロマトアートでしおり作り」が行われ、延べ46人の子どもたちが参加しました。

主催・出展
国立大学法人岡山大学 総合技術部(工学部共催)
出展テーマ
クロマトアートでしおり作り(水性ペンの色素分離を利用した体験)
開催日
2025年7月25日(令和7年)
参加人数
延べ46人(対象:主に小学校3年生以上)
公式公開日
本情報は2025年8月19日に岡山大学から公開

関連リンクは以下の通りです。一次情報や関連団体のページで詳細が確認できます。リンク先は岡山大学および岡山リサーチパークの公式サイトです。

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問い合わせ先(掲載のまま掲載)

以下はプレスリリースに記載された問い合わせ先の一覧です。メールアドレスでは本文中の「◎」を「@」に置き換えて送信してください。

  1. 岡山大学総合技術部 地域貢献ワーキンググループ
    〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1
    E-mail:tech-demae ◎okayama-u.ac.jp
  2. 岡山大学病院 新医療研究開発センター(製薬・医療機器企業向け)
    〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

    製薬・医療機器 企業関係者の方

  3. 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当(医療関係者・研究者向け)
    〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
    TEL:086-235-7983
    E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
  4. 岡山大学 産学官連携本部(研究・イノベーション共創機構)
    〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1
    TEL:086-251-8463
    E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
  5. 機器共用推進本部(研究機器共用)
    〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1
    TEL:086-251-8745、086-251-8746
    FAX:086-251-8748
    E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
  6. スタートアップ・ベンチャー創出本部
    〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1
    E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp

上記の連絡先は、産学連携や研究機器の共用、病院との連携など各種問い合わせに対応するために案内されています。問い合わせの際は目的に応じた担当へ連絡することが案内されています。

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当日の資料・画像とプレスリリース素材

プレスリリースには当日の様子を示す写真資料が添付されており、掲載されている画像はダウンロードが可能です。素材には以下のような写真が含まれています。

掲載されている写真素材の例は、クイズに答える参加者たち、色素を分離させる様子、しおり作りの様子、参加者の作品、開催チラシなどです。これらはプレスリリース素材として配布されています。

  • クイズに答える参加者たち
  • 色素を分離させる様子
  • しおり作りの様子
  • 参加者の作品
  • 開催チラシ

ダウンロードや二次利用に関しては、岡山大学の指定する利用条件に従う必要があります。詳細はプレスリリース掲載ページの案内を参照してください。

項目 内容
出展団体 国立大学法人岡山大学 総合技術部(工学部共催)
出展テーマ クロマトアートでしおり作り(「ひらけ!好奇心のとびら!」の一環)
開催日時 2025年7月25日(令和7年)
開催場所 岡山リサーチパーク
参加者数 延べ46人(主に小学校3年生以上)
担当者コメント 安信香苗技術専門職員、佐藤法仁副理事・副学長・上級URA のコメント掲載
公式公開日 2025年8月19日(岡山大学より)
関連リンク https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14480.html

上の表は、本記事で取り上げた出展の主要な事実を整理したものです。出展の目的、対象、実施内容、関係者の発言、連絡先や参照リンクを含め、来場者や関係者に向けて提供された情報を網羅的にまとめています。この記事は岡山大学が公開したプレスリリースの内容を基に作成しています。

参考リンク: