RIDDLE ORDERが連覇達成 VCJ 2025決勝レポ
ベストカレンダー編集部
2025年8月27日 17:31
RIDDLE ORDER連覇
開催期間:8月23日〜8月24日

RIDDLE ORDERが連覇達成――VALORANT Challengers Japan 2025 Season Finalsの決着
2025年8月23日(土)・24日(日)に京王アリーナTOKYOで開催された日本最大級のeスポーツ大会「VALORANT Challengers Japan 2025 Season Finals」は、合計で来場者数が約8,000名を超える盛況の中で幕を閉じました。主催はRiot Games、大会の制作・運営はVALORANT Challengers Japan 2025実行委員会です。大会の公式発表日時は2025年8月27日13時27分となっています。
大会は年間王者を決める重要な位置付けで、最終的にRIDDLE ORDERが優勝し、2年連続の年間王者に輝きました。これによりRIDDLE ORDERは2025年10月13日(月)~26日(日)にタイ・バンコクで開催される国際大会「VCT Ascension Pacific 2025」への進出権を獲得しました。

大会形式と出場資格
2025シーズンでは新たにサーキットポイント制を導入し、年間を通じて3Split制で争われました。各Split終盤の順位に応じてサーキットポイントが付与され、年間を通して最も多くのポイントを獲得した上位4チームがSeason Finalsへ進出します。
Season Finalsは上位4チームによるダブルエリミネーション形式のトーナメントです。8月6日・7日のオンライン大会を勝ち抜いた「RIDDLE ORDER」「FENNEL」「NOEZ FOXX」と、サーキットポイントによって選出された「REJECT」の4チームが、8月23日・24日のオフライン大会で年間王者を争いました。

試合結果とスコア詳細
最終順位は以下のとおりです。上位2チームにはVCT Ascension Pacificへの挑戦権が与えられる大会形式の前提に鑑み、本大会の結果は国際大会への出場権に直結します。
- 1st RIDDLE ORDER
- 2nd FENNEL
- 3rd NOEZ FOXX
- 4th REJECT
Lower Final(DAY1)はFENNELがNOEZ FOXXを相手に逆転で勝利し、Grand Final進出を決めました。試合は観客がどよめく見せ場が連続する接戦となりました。
Lower Final | 結果 |
---|---|
FENNEL vs NOEZ FOXX | FENNEL 3−1 NOEZ FOXX |
MAP1:CORRODE | 4−13 |
MAP2:SUNSET | 13−3 |
MAP3:LOTUS | 18−16 |
MAP4:HAVEN | 13−10 |
Grand Final(DAY2)はUpper Bracketから勝ち上がってきたRIDDLE ORDERと、Lower Finalを制したFENNELの対戦となり、マップスコア3−1でRIDDLE ORDERが連覇を達成しました。
Grand Final | 結果 |
---|---|
RIDDLE ORDER vs FENNEL | RIDDLE ORDER 3−1 FENNEL |
MAP1:CORRODE | 13−8 |
MAP2:SUNSET | 4−13 |
MAP3:ICEBOX | 13−7 |
MAP4:BIND | 13−8 |
大会の配信はTwitch(https://www.twitch.tv/valorant_jpn)およびYouTube(https://youtube.com/@VALORANTjp)で行われました。詳しい大会情報やアーカイブは特設サイト(https://valesports.jp/2025_Season_Finals/)でも確認できます。

選手・コーチの振り返りと国際大会へ向けたコメント
優勝チームであるRIDDLE ORDERの選手・コーチからは、練習の成果やチームワーク、そしてVCT Ascension Pacificへの意気込みが語られました。ここでは大会中に発表されたコメントを出場者ごとに整理します。
- JoxJo選手
- 「本当にみんなががんばって、勝利できて良かったです。今回は練習のクオリティも高くて、『練習通りだったら僕たちは絶対に勝てる』というマインドがみんなの心にあり、その思いを信じたことが、そのまま今大会に出て、勝てたと思います。VCTはプレッシャーを少し感じますが、勝つ自信もありますし、勝てるようにがんばるので応援をよろしくお願いします。」
- yatsuka選手
- 「勝てた一番の要因はryota-コーチの存在。6人の練習ではつまりがちな部分がありますが、ryota-コーチがつまりがちな部分を解いてくれる感じもあり、練習で幅が広がったところを出し切れました。VCTでは昨年負けてしまったチームにも、その他のチームにも勝てると思うので、全チームを倒したいと思います。」
- Caedye選手
- 「2025シーズンの全部で勝てたことはとてもうれしいです。これまで、ピストルラウンドで自分が3キルをすると勝てることが多いので、今日もピストルラウンドで3キルをしたときに『勝てたかな』と思いました。ただ、ここで終わりではないので、与えられた2度目のチャンスを逃さないように、ラストチャンスだと思って全力でがんばります。」
- Seoldam選手
- 「今日は本当に全部が良くて、勝つことができてうれしいです。有利な状況でも甘えずに、みんなでしっかりやることをちゃんとやって、心を合わせたことが勝利につながったと思います。VCTに向けては、まだ足りないこともいっぱいあるので、全力で練習して、すべてに勝てるようにがんばります。」
- Minty選手
- 「みんながやるべきことをやって、やらないといけないこと、無理しないといけないところは無理してということをそれぞれが理解をして全うできたことが勝因だと思います。VCTに出場しますが、個人的にも、もっと成長して優勝できるように練習したいですし、このチームなら優勝できると思っているのでがんばります。」
- Vorzコーチ
- 「年間を通してすべての大会で勝てたことはうれしいです。ここからまた気を引き締めてがんばります。(勝因は)練習でやってきたことを5人がそれぞれやって、想定通り、勝つMAPで勝てたことです。(VCTに向けては)昨年、海外の地で感じた経験や反省点を踏まえて、今回は同じミスをしないように学んだことを活かしてがんばりたいと思います。」
選手の発言からは練習の精度、コーチング、そしてチーム内の意思統一が勝利の要因と受け取れます。VCT Ascension Pacific 2025では、上位2チームにインターナショナルリーグへの切符が与えられるため、RIDDLE ORDERの挑戦にも注目が集まります。

会場イベント、ショーマッチ、ファン体験の詳細
Season Finalsでは競技以外のプログラムも多数実施され、会場は試合以外のコンテンツでも来場者を楽しませました。以下に主なプログラムと会場の状況を詳細に紹介します。

DAY1 トークセッション
DAY1には会場限定のトークセッションが開催され、ゲストには「DetonatioN FocusMe」のMeiy選手、Akame選手、「ZETA DIVISION」のSugarZ3ro選手、Xdll選手が登壇しました。さらにサプライズで公式スペシャルサポーターの手越祐也さんも登場しました。
登壇者からは選手や観客に向けたエールが送られ、トークセッションは会場の盛り上がりを高めました。選手やスペシャルサポーターが独自の視点で語る内容は、競技理解を深める一助にもなりました。

DAY2 ショーマッチ:「TEAM 手越祐也」 vs 「TEAM takej」
DAY2のGrand Final直前にはBo1形式のショーマッチが実施され、手越祐也さん率いる「TEAM 手越祐也」と、takej選手とTonbo選手がタッグを組んだ「TEAM takej」が対戦しました。結果はTEAM takej 13−4 TEAM 手越祐也(MAP:SUNSET)となり、ショーマッチながら真剣勝負の熱を帯びた試合となりました。
試合後、手越祐也さんはショーマッチの感想を語り、VALORANTの魅力や観戦・プレイの入り口について述べています。手越さんのコメントは本稿内で紹介するほか、会場での観戦体験の価値を示す一言として注目されました。

会場コンテンツとファン体験
京王アリーナTOKYOではチームブース、スポンサーブース、フォトパネル、ゲーム体験ブースなどが展開され、ファンはグッズ購入や選手との交流、最新デバイスの試用などを楽しみました。来場者特典として配布された「オリジナルプレイヤーカード」にはホログラム加工や印刷サイン入りのレアカード、キャスターカードが混在し、ファン同士での交換も活発に行われました。
- チームブース:グッズ販売・選手交流(長蛇の列が発生)
- フォトパネル:2ショット撮影や応援写真の撮影スポット
- GALLERIAブース:高性能ゲーミングPCでの体験、選手への応援メッセージ受付
- ふもっふのおみせブース:最新デバイスやプロ注目アイテムの体験
これらのコンテンツは来場者が試合観戦以外の楽しみを持ち帰る仕組みとなっており、来場者の満足度向上に寄与しました。

大会の位置付け、国際大会情報、ライアットゲームズとVALORANTの背景
本章では大会制度や国際大会への接続、そして大会を主催するライアットゲームズやタイトルであるVALORANTの基本情報を整理します。大会の流れと背景を把握することで、今回のSeason Finalsが国内eスポーツシーンにおいてどのような意味を持つかが理解できます。
まず大会制度についてですが、VALORANT Challengers Japan 2025は3Split制を採用し、Splitごとに順位に応じたサーキットポイントが付与される設計です。Split 1は1月中旬に開始、Split 2は3月〜5月、Split 3は7月に行われ、8月にSeason Finalsが開催される流れです。Season Finalsは各Splitで最もポイントを獲得したトップ4チームがダブルエリミネーションで争います。
国際大会の枠組みについては、今回の勝者であるRIDDLE ORDERが出場するVCT Ascension Pacific 2025が10月13日〜26日にタイ・バンコクで開催されます。本大会はPacific地域のChallengersリーグの上位チームが集結し、来シーズンのVCT Pacific本戦への出場権を懸けて競い、上位2チームがインターナショナルリーグへの切符を得ます。

ライアットゲームズとVALORANTの概要
ライアットゲームズは2006年創設、2009年に『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』をリリースして以降、世界的にプレイヤー中心のゲーム展開を続けている企業です。Riot Games Japanの公式情報や関連メディアは以下のリンクで参照できます。
- Riot Games公式サイト:https://www.riotgames.com/ja
- Riot Games Japan 公式X:https://x.com/riotgamesjapan
- VALORANT公式サイト:https://playvalorant.com/ja-jp/
- VALORANT公式X:https://x.com/VALORANTjp
『VALORANT』は5対5のタクティカルシューターで、銃撃戦の精度とエージェント固有能力を組み合わせた競技性が特徴です。2020年6月のリリース以降、基本プレイ無料で多くのプレイヤーに支持され、競技シーンの主要タイトルとして定着しています。
項目 | 内容 |
---|---|
大会名 | VALORANT Challengers Japan 2025 Season Finals |
開催日 | 2025年8月23日(土)・24日(日) |
会場 | 京王アリーナTOKYO |
来場者数(概数) | 約8,000名を超える来場 |
優勝 | RIDDLE ORDER(2年連続年間王者) |
2位 | FENNEL |
3位 | NOEZ FOXX |
4位 | REJECT |
Grand Final スコア | RIDDLE ORDER 3−1 FENNEL(CORRODE 13−8 / SUNSET 4−13 / ICEBOX 13−7 / BIND 13−8) |
Lower Final スコア | FENNEL 3−1 NOEZ FOXX(CORRODE 4−13 / SUNSET 13−3 / LOTUS 18−16 / HAVEN 13−10) |
ショーマッチ結果 | TEAM takej 13−4 TEAM 手越祐也(MAP:SUNSET) |
配信 | Twitch: https://www.twitch.tv/valorant_jpn / YouTube: https://youtube.com/@VALORANTjp |
特設サイト | https://valesports.jp/2025_Season_Finals/ |
国際大会情報 | VCT Ascension Pacific 2025(2025年10月13日〜26日、タイ・バンコク) |
本稿では、Season Finalsの結果、試合詳細、選手・コーチのコメント、会場でのイベントや来場者体験、そして大会の制度と国際大会へのつながりまでを整理しました。RIDDLE ORDERは国内年間王者としてVCT Ascension Pacific 2025へ挑む立場となり、10月の国際舞台での戦いが注目されます。大会の模様や配信アーカイブ、さらなる詳細は特設サイトおよび公式配信チャンネルで確認できます。
参考リンク: