8月28日登壇:酒類飲料キャップ水平リサイクルの実証内容
ベストカレンダー編集部
2025年8月27日 16:40
キャップ水平リサイクル発表
開催日:8月28日

酒類飲料キャップの水平リサイクル、国内初の実証実験を発表
日本山村硝子株式会社は、2025年8月28日に開催される「第34回 日本包装学会年次大会」において、酒類飲料のペットボトルキャップを対象とした水平リサイクルに関する実証実験の成果を発表します。今回の発表は、同社が2024年11月29日に公表した取り組みの内容を、共同で実験を行ったキリンホールディングス株式会社およびキリンビール株式会社とともに報告するものです。
本リリースの公開日時は2025年8月27日15時03分で、発表の場では技術的な開発経緯、実証実験の具体的な実施方法、導入時の運用フローや環境・資源循環に関する評価などが説明される予定です。登壇は日本山村硝子 プラスチックカンパニーの林恭広リーダーが行います。

大会での講演 — 日時・会場・登壇者の詳細
講演は「第34回 日本包装学会年次大会」内のプログラムとして、2025年8月28日(木)14:40~16:00に東京海洋大学 越中島キャンパス 越中島会館講堂で実施されます。テーマは「酒類飲料における水平リサイクルキャップの開発について」です。
講演者情報は以下の通りです。登壇は日本山村硝子株式会社のプラスチックカンパニー SCM本部 アースケア推進グループ リーダー・林 恭広氏が担当し、共同実施企業であるキリンホールディングス株式会社およびキリンビール株式会社の関係者も同席して発表を行います。
講演概要
講演では、実証実験の背景、対象とした製品、投入した技術仕様、回収から再投入までのプロセス、実用化に向けた課題とその対処方法などを整理して報告します。具体的にはキャップの構造設計、リサイクル樹脂の配合比率、成形工程の調整、品質評価指標などを提示します。
発表は学会参加者向けに技術的な詳細や運用面のノウハウも含めて説明されるため、研究者・実務者・企業関係者が対象となる内容です。聴講・参加方法は日本包装学会の案内ページにて確認できます。
- 名称:第34回 日本包装学会年次大会
- 日時:2025年8月28日(木)14:40~16:00
- 会場:東京海洋大学 越中島キャンパス 越中島会館講堂
- テーマ:酒類飲料における水平リサイクルキャップの開発について
- 講演者:林 恭広(日本山村硝子株式会社 プラスチックカンパニー SCM本部 アースケア推進グループ リーダー)
聴講・申込み情報
大会の参加申込みやプログラム詳細は日本包装学会の専用ページで公開されています。参加者は学会の案内に従い登録手続きを行ってください。
関連リンクは次の通りです。大会詳細ページおよび学会公式サイトで最新情報を確認できます。
実証実験の内容と技術的ポイント
今回の実証実験は、当社が開発した2ピース構造のキャップに、外装部材としてリサイクル樹脂を10%混合して使用する方式で行われました。対象製品はキリンの会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」で提供される「一番搾りプレミアム」の1Lペットボトル用キャップです。
この取り組みは、酒類飲料向けペットボトルキャップから同一キャップへの水平リサイクルを目指すもので、日本で初めての実用化に向けた実証実験として位置づけられています。水平リサイクルとは、回収した同種のプラスチック部材を同じ製品へと再生利用する循環のことを指します。
- 実証実験の主要仕様
- ・キャップ構造:2ピースキャップ(外装部にリサイクル樹脂混合)
- ・リサイクル樹脂配合比率:外装部に10%混合
- ・導入対象:キリン ホームタップ「一番搾りプレミアム」1Lペットボトル(期間限定導入)
- ・共同実施:日本山村硝子株式会社、キリンホールディングス株式会社、キリンビール株式会社
同社とキリンによる導入事例は実運用を想定したフィールドでの確認であり、品質管理や充填ラインでの適合性などの実務的な検証も行われています。混合比率や成形条件の最適化、回収から再生までのトレーサビリティ確保が重要なポイントとなっています。
また、当該取り組みが日本で初となる点については、株式会社ナレッジワイヤによるG-searchシステムや日経テレコンなどを用いた報道発表調査および地方紙等の調査に基づき、2024年10月21日および24日に実施した調査の結果を引用していることが明示されています。
REBORN CAP PROJECTと連携、万博プログラムへの登録
この実証実験は、より広いリサイクル促進活動であるREBORN CAP PROJECTの一環として位置づけられています。REBORN CAP PROJECTは、回収が進んでいないペットボトルキャップのリサイクルを推進し、使用済みプラスチックを新たに価値あるものに再生することを目的とした活動です。
日本山村硝子のプラスチックカンパニーは、プロジェクトに賛同する事業者や団体を全国から募集しており、ペットボトルキャップをはじめとするプラスチック製品の循環を拡大するための協力体制を呼びかけています。
- プロジェクト名:REBORN CAP PROJECT
- 目的:未回収のペットボトルキャップの回収・再生による資源循環の推進
- 募集対象:プラスチック製品を使用する事業者および団体(全国)
さらに、REBORN CAP PROJECTは「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のプログラムである「TEAM EXPO 2025」内の共創チャレンジに登録されており、同プロジェクトの取り組みは「TEAM EXPOパビリオン」への参加が内定しています。これにより、万博の場での展示や共創活動を通じて取り組みの認知拡大と連携の拡張が期待されます。
問い合わせ先として、当社プラスチックカンパニー アースケア推進グループのメールアドレスが公開されています。詳細な技術資料やニュースリリースはWebで参照可能です。
ポイント整理と要点の表形式まとめ
以下の表に今回の記事で取り扱った主要情報を整理しました。発表の日時、場所、実証実験の要旨、関係企業、プロジェクト情報、問合せ先などをまとめています。記事末に本表を参照することで、主要事項を一目で確認できます。
項目 | 内容 |
---|---|
発表主旨 | 酒類飲料キャップにおける水平リサイクルの実証実験についての報告 |
発表日時(学会) | 2025年8月28日(木)14:40~16:00(講演) |
発表公表(本リリース) | 日本山村硝子株式会社 2025年8月27日 15:03 公表 |
会場 | 東京海洋大学 越中島キャンパス 越中島会館講堂 |
講演者 | 林 恭広(日本山村硝子 プラスチックカンパニー SCM本部 アースケア推進グループ リーダー) |
共同実施企業 | キリンホールディングス株式会社、キリンビール株式会社 |
実証実験の対象 | キリン ホームタップ「一番搾りプレミアム」1Lペットボトルのキャップ(期間限定導入) |
技術仕様 | 2ピースキャップの外装部にリサイクル樹脂を10%混合 |
初の取り組みの根拠 | 株式会社ナレッジワイヤによる調査(G-search、日経テレコン等、2024年10月21日および24日実施)に基づく |
プロジェクト | REBORN CAP PROJECT(回収促進と再生による資源循環の推進) |
万博関連 | TEAM EXPO 2025 の共創チャレンジに登録、TEAM EXPOパビリオン参加内定 |
参考資料・リンク | ニュースリリース(PDF) 第34回 日本包装学会年次大会(大会ページ) |
問い合わせ先 | 日本山村硝子株式会社 プラスチックカンパニー アースケア推進グループ メール:earthcare@yamamura.co.jp |
以上が、学会発表における主要事項の整理です。発表では技術的な詳細や運用上の課題、回収・再生の具体的な手順などが示される予定であり、関係企業や研究者による連携の実例として注目されます。詳細は上記のニュースリリースおよび学会の情報を参照してください。
参考リンク: