9/5開始 衛星劇場『懐かしのちょいレア劇場』7作放送

懐かしのちょいレア劇場

開催期間:9月5日〜9月26日

懐かしのちょいレア劇場
いつ放送されるの?
9月の特集は9月5日放送の『月光の囁き』から始まり、9月26日までに7作品を順次放送。中心作の『リトルチャンピオン』は9月9日(火)19:00からの予定です(編成変更の可能性あり)。
どうやって見ればいいの?
CS放送の衛星劇場で放送されます。視聴には衛星放送の契約と対応チューナーが必要。録画や最新の放送情報は衛星劇場の公式サイトや番組表で確認してください。

衛星劇場が届ける「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」の趣旨と9月のラインナップ

CS放送「衛星劇場」は、2025年9月に「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」と題した特集を編成し、普段は放送機会が少ない映画作品7本を紹介する。今回の特集は、時代やジャンルを超えて再評価に値する作品群を選び、幅広い層の視聴者に往時の演技・演出・物語性を伝えることを目的としている。

本特集の発表は松竹ブロードキャスティング株式会社によるもので、リリース発行日は2025年8月27日11時30分。特集に含まれる作品は、1976年から1999年にかけて製作された日本国内外の演劇性の高い映画や、コミック原作作品、海外ドラマで名を馳せた俳優の主演作など多岐にわたる。

  • リトルチャンピオン(9月9日(火)午後7:00~他/1981年)
  • 月光の囁き(9月5日(金)午前8:30~/1999年)
  • 金瓶梅(9月11日(木)深夜1:45~/1968年・R15)
  • 精霊のささやき(9月12日(金)午前8:30~/1987年)
  • ガラスの脳(9月12日(金)午前10:10~/1999年)
  • 少林寺拳法 ムサシ香港に現わる(9月26日(金)午前8:30~/1976年)
  • SO WHAT(9月26日(金)午前10:05~/1988年)

各作品の放送日は番組表の編成上変更される場合があるため、視聴前に衛星劇場の公式サイトで最新情報を確認することが推奨される。以下の章で個別の作品情報や背景を詳述する。

「リトルチャンピオン」など7作品を9月特集放送!「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」CS衛星劇場 画像 2

主演作『リトルチャンピオン』:ゴーマン美智子の半生とキャスト・制作陣の詳細

今回の特集で中心的に扱われるのは、島田陽子主演の『リトルチャンピオン』である。本作はゴーマン美智子(Gorman Michiko)の自伝を基に映画化された作品で、ボストン・マラソンで優勝したランナーの半生を描く。製作総指揮には梶原一騎が名を連ねている。

放送日時は9月9日(火)午後7:00~他。オリジナル制作は1981年で、国際的な背景を持つ主人公の渡米からランナーとして開花する過程が描かれている。

作品名
リトルチャンピオン
放送日
9月9日(火)午後7:00~ 他
製作年
1981年
監督
グェン・アーナー
脚本
リチャード・マーティニ
原作
ゴーマン美智子(自伝)
出演
島田陽子、クリス・ミッチャム、アンディ・ロマーノ、ドナルド・モファット、杉葉子
制作上の補記
製作総指揮:梶原一騎
著作表記
「リトルチャンピオン」©松竹株式会社/三協映画株式会社

物語はロサンゼルスの港に到着したミチコ・スワ(通称ミキ、演:島田陽子)が、誤解から頼っていた米国内の知人宅を追い出されるところから始まる。職を求める過程でジョギング中のマイク(クリス・ミッチャム)と出会い、その誘いをきっかけにランニングを始め、やがてランナーとしての才能を開花させるという筋立てである。

ゴーマン美智子の幼少期・成長期とボストン・マラソン優勝という成果を映画的に再構成した本作は、スポーツ映画としてだけでなく移民や異文化適応の物語としても評価できる。物語の舞台に関連して、ゴーマン美智子が小中学生時代を過ごした南会津町では「ゴーマン杯 南会津町ふるさと健康マラソン」が行われており、2025年は10月19日(日)に開催予定とされている。マラソン大会の時期が近づく状況にあわせ、偉大なランナーの軌跡をたどる参考資料として本作を視聴する意義がある。

「リトルチャンピオン」など7作品を9月特集放送!「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」CS衛星劇場 画像 3

その他6作品の放送情報と各作の特徴(個別解説)

以下では特集に含まれる残り6作品を個別に整理し、放送日時、製作年、監督・脚本・出演者などのクレジット情報と、簡潔な見どころを記載する。作品ごとに制作背景やジャンル性が異なるため、各項目を参照のうえ視聴計画を立てることができる。

「リトルチャンピオン」など7作品を9月特集放送!「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」CS衛星劇場 画像 4

月光の囁き

放送日時は9月5日(金)午前8:30~。1999年制作の作品で、監督・脚本は塩田明彦、原作は喜国雅彦による。主演として水橋研二、つぐみ、草野康太、関野吉記が出演している。

作品は1990年代の日本映画の文脈に位置づけられ、原作の持つ細やかな人間描写を塩田監督の演出がどのように映像化しているかが見どころである。日常描写と心理的なズレを含む物語構造は、当時の新進気鋭の監督のアプローチを知る上で重要な作品といえる。

作品名
月光の囁き
放送日
9月5日(金)午前8:30~
製作年
1999年
監督・脚本
塩田明彦
原作
喜国雅彦
出演
水橋研二、つぐみ、草野康太、関野吉記
著作表記
「月光の囁き」©日活
「リトルチャンピオン」など7作品を9月特集放送!「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」CS衛星劇場 画像 5

金瓶梅(R15)

放送日時は9月11日(木)深夜1:45~。1968年制作で、監督は若松孝二。脚本は大和屋竺が担当し、真山知子、若松和子、宝みつ子、桜井啓子、高島史旭、伊丹十三らが出演している。作品はR15指定のため未成年の視聴に配慮が必要である。

中国の古典『金瓶梅』を映画化した本作は、1960年代後半の日本映画における大胆な映像表現と題材選択の一例を示す。監督若松の作家性や出演陣の演技がどのように原作の世界を日本映画として咀嚼したかが検討ポイントとなる。

作品名
金瓶梅
放送日
9月11日(木)深夜1:45~ ※R15
製作年
1968年
監督
若松孝二
脚本
大和屋竺
出演
真山知子、若松和子、宝みつ子、桜井啓子、高島史旭、伊丹十三
著作表記
「金瓶梅」©1968松竹株式会社
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精霊のささやき

放送日時は9月12日(金)午前8:30~。1987年の作品で、監督・脚本は植岡喜晴、脚本に岡村香織が参加する。出演陣にはつみきみほ、范文雀、植木等、加藤治子、谷啓、斉藤洋介、かの香織、加藤賢崇らが名を連ねる。

タイトルから想像されるように、精霊や民俗的要素を取り入れたドラマ性が特徴の一作であり、当時のキャストの組み合わせや演出の手法が、現代から見てどのように機能しているかを読み取ることができる。人間関係の機微と超自然的な示唆が同居する構成が見どころである。

作品名
精霊のささやき
放送日
9月12日(金)午前8:30~
製作年
1987年
監督・脚本
植岡喜晴
脚本
岡村香織
出演
つみきみほ、范文雀、植木等、加藤治子、谷啓、斉藤洋介、かの香織、加藤賢崇 他
著作表記
「精霊のささやき」©キネマ旬報社/渡辺プロダクション
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ガラスの脳

放送日時は9月12日(金)午前10:10~。原作は手塚治虫による同名作品で、1999年制作。監督は中田秀夫、脚本は小中千昭、出演は小原裕貴、後藤理沙、榎木孝明、林知花らである。

手塚治虫の原作をどのように実写化したか、また中田秀夫監督の映像演出がサスペンスやSF要素とどう結びつくかが重要な鑑賞ポイントとなる。原作ファンと映画ファンの双方にとって比較対象となる作品である。

作品名
ガラスの脳
放送日
9月12日(金)午前10:10~
製作年
1999年
監督
中田秀夫
原作
手塚治虫
脚本
小中千昭
出演
小原裕貴、後藤理沙、榎木孝明、林知花
著作表記
「ガラスの脳」©2000 日活・毎日放送
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少林寺拳法 ムサシ香港に現わる

放送日時は9月26日(金)午前8:30~。1976年制作で、監督・脚本は南部英夫。脚本には猪又憲吾、長尾啓司が名を連ね、出演は風間健、五十嵐淳子、イ・ヨー、モウ・シュー、ヒョウ・タケシらである。

武術映画の文脈に位置する本作は、少林寺拳法を題材にしたアクション性を重視した構成と、香港ロケーションなど国際的な演出要素が見られる。時代背景を踏まえたアクション演出の変遷を確認する上で価値のある作品である。

作品名
少林寺拳法 ムサシ香港に現わる
放送日
9月26日(金)午前8:30~
製作年
1976年
監督・脚本
南部英夫
脚本
猪又憲吾、長尾啓司
出演
風間健、五十嵐淳子、イ・ヨー、モウ・シュー、ヒョウ・タケシ 他
著作表記
「少林寺拳法 ムサシ香港に現わる」©1976松竹株式会社

SO WHAT

放送日時は9月26日(金)午前10:05~。1988年制作、監督・脚本は山川直人。原作は大友克洋、脚本に平野靖士と水谷俊之が参加している。出演は南渕一輝、東幹久、室井滋、安原麗子、川岸晋也、矢野泰二、竹中直人ら。

大友克洋の世界観を映像化した作品として興味深い位置づけにあり、原作ファンや80年代末の若手スタッフ・キャストの動向を追う手がかりとなる。都市的な風景描写と若者の行動が焦点となる作品である。

作品名
SO WHAT
放送日
9月26日(金)午前10:05~
製作年
1988年
監督・脚本
山川直人
原作
大友克洋
脚本
平野靖士、水谷俊之
出演
南渕一輝、東幹久、室井滋、安原麗子、川岸晋也、矢野泰二、竹中直人 他
著作表記
「SO WHAT」©大友克洋/Softgarage

視聴の手引き、関連リンク、お問い合わせ先とまとめ

衛星劇場の視聴方法や詳細情報は公式サイトで確認できる。特集の予告動画や作品ごとの詳細ページも用意されているため、放送日時や視聴手順を事前に確認のうえ録画や視聴計画を立てることが望ましい。

以下に公式リンクとお問い合わせ先、及び本記事で記載した特集の主要情報を一覧化して整理する。放送日時や作品のクレジット、関連する注意事項(例:R15指定)を明記しているため、参照に役立ててほしい。

作品名 放送日(衛星劇場) 製作年 監督 / 主な出演 備考
リトルチャンピオン 9月9日(火)午後7:00~ 他 1981年 監督:グェン・アーナー
出演:島田陽子、クリス・ミッチャム、アンディ・ロマーノ、ドナルド・モファット、杉葉子
原作:ゴーマン美智子(自伝)/製作総指揮:梶原一騎
©松竹株式会社/三協映画株式会社
月光の囁き 9月5日(金)午前8:30~ 1999年 監督・脚本:塩田明彦
出演:水橋研二、つぐみ、草野康太、関野吉記
©日活
金瓶梅 9月11日(木)深夜1:45~ 1968年 監督:若松孝二
出演:真山知子、若松和子、宝みつ子、桜井啓子、伊丹十三 他
R15指定/©1968松竹株式会社
精霊のささやき 9月12日(金)午前8:30~ 1987年 監督・脚本:植岡喜晴
出演:つみきみほ、范文雀、植木等、加藤治子、谷啓 他
©キネマ旬報社/渡辺プロダクション
ガラスの脳 9月12日(金)午前10:10~ 1999年 監督:中田秀夫
出演:小原裕貴、後藤理沙、榎木孝明、林知花
原作:手塚治虫/©2000 日活・毎日放送
少林寺拳法 ムサシ香港に現わる 9月26日(金)午前8:30~ 1976年 監督・脚本:南部英夫
出演:風間健、五十嵐淳子、イ・ヨー 他
©1976松竹株式会社
SO WHAT 9月26日(金)午前10:05~ 1988年 監督・脚本:山川直人
出演:南渕一輝、東幹久、室井滋、竹中直人 他
原作:大友克洋/©大友克洋/Softgarage

以上が衛星劇場による「令和によみがえる。懐かしのちょいレア劇場」9月放送分の全貌である。放送情報や詳細ページ、予告動画、視聴方法・問い合わせ先については上記の公式リンクおよびカスタマーセンターの連絡先を参照のこと。

参考リンク: