上山市駅前に風月堂が10月オープン、交流拠点に

上山風月堂再生

開催日:10月1日

上山風月堂再生
いつオープンするの?
オープンは2025年10月予定で、記事時点では日付の確定は無し。運営はローカル・インキュベート等で工事や出店準備を進め、クラウドファンディングは8/9〜8/31で支援を募っています。
クラウドファンディングの使いみちは?
集めた資金は内装改修費や厨房設備などの整備に充てられます。リターンは地元食材のカフェ券やシェアキッチン利用券等で、地域の拠点化と事業者支援が目的です。

上山市駅前に再生された「風月堂」——駅前をもう一度人の流れが通る場所へ

2025年8月25日18時35分に発表されたプレスリリースによると、上山市駅前にあるお土産屋「風月堂」を改修し、カフェ・シェアキッチン・物販スペースを併設した新たな拠点が2025年10月にオープンする計画が進められています。今回の取り組みは国土交通省の「空き家対策モデル事業」に採択された事業で、地域のにぎわい創出を目指します。

発表では、現在クラウドファンディングを実施中であることが明記されています。期間は2025年8月9日〜8月31日、支援は内装改修費や設備整備費の一部を対象としています。プロジェクト名は「上山・風月堂プロジェクト」で、所在地は山形県上山市矢来1丁目3−1、運営は株式会社ローカル・インキュベートと株式会社やまの庭が担当します。

【山形新店】上山市駅前に“挑戦と交流が生まれる拠点”誕生 クラウドファンディング実施中(10月OPEN) 画像 2

なぜ駅前を再生するのか——背景と課題

上山市中心市街地では観光の動線が変化し、かつてのように駅前を通る団体客が減少したことが課題となっています。マイカー利用や直行バスの増加により、かみのやま温泉駅前に立ち寄る人が減り、空き店舗率は年々上昇してきました。

地元住民からは「駅前は素通りの場所になってしまった」「若者が集まるきっかけがない」といった声があり、それらを受け止める形で空き家活用のモデルケースをつくる必要があると判断されました。国土交通省のモデル事業の採択は、こうした地域課題を解決するための公的な支援枠を得たことを意味します。

本プロジェクトは、空き家の再生を通じて駅前に再び人の流れを生み出すこと、地域の新しい事業者の出現を後押しすること、観光客と地元住民の交流の場をつくることを主な目的としています。

【山形新店】上山市駅前に“挑戦と交流が生まれる拠点”誕生 クラウドファンディング実施中(10月OPEN) 画像 3

風月堂の施設構成と提供機能

改修後の「風月堂」は、シェアキッチン/常設カフェ・飲食テナント/物販スペースの三つの機能を基本構成とします。以下に各機能の詳細をまとめます。

【山形新店】上山市駅前に“挑戦と交流が生まれる拠点”誕生 クラウドファンディング実施中(10月OPEN) 画像 4

シェアキッチン(出店・試作のための場)

シェアキッチンは日替わりで飲食営業や菓子製造を行いたい人を対象とする設備です。副業としてチャレンジしたい人、まずは短期間で試してみたい人などに向けた“はじめの一歩”を支援する場として設計されています。

利用者が初期投資を抑えて商品開発や営業体験を行えるよう、設備や衛生管理の基準を整えた上で貸し出される予定です。将来的にはここから独立する事業者の誕生を想定しています。

  • 想定利用対象:副業希望者、創業準備者、地元の菓子職人など
  • 提供機能:厨房設備、調理器具、衛生管理サポート
【山形新店】上山市駅前に“挑戦と交流が生まれる拠点”誕生 クラウドファンディング実施中(10月OPEN) 画像 5

常設カフェ・飲食テナント(観光と日常の接点)

かみのやま温泉駅前という立地を活かし、常設営業のカフェを設けます。観光客の玄関口としての役割に加え、地元住民が日常的に利用する居場所になることを想定しています。

テナント枠は「低コストで自分の店を持ちたい」という希望に応えるもので、出店者が小規模な負担で営業を開始できるように配慮した賃貸条件やサポートが用意されるとされています。

物販スペース(地域商品と店内流通)

物販スペースでは、シェアキッチンやカフェで生まれた商品を販売できるほか、山形県内のローカル商品、銘菓、加工品、酒類に合うおつまみなどをセレクトして販売します。観光客が「少し食べて気に入ったらお土産にする」といった購買導線を意識した配置が想定されています。

将来的には店頭販売に加え、オンライン販売への展開も予定しており、地域発の人気商品を全国に広げることを目指しています。

地域活性化の波及効果と期待される変化

プレスリリースでは、ここでの取り組みが次のような波及効果を生むと説明されています。まず、若者や移住者の挑戦を後押しし、やがて独立店舗の誕生につながることが期待されています。シェアキッチンや低コストのテナントがそのステップを支える役割を果たします。

また、空き家活用の成功事例が周辺地域にも波及し、他の空き家再生プロジェクトを促進する可能性があります。観光客と地元住民が交流する場が増えることで、温泉街全体のにぎわい拡大も見込まれるとされています。

想定される効果
・地域での起業や事業立ち上げの後押し
・空き家再生のモデルケース化と周辺への波及
・観光と居住者の交流による滞在時間・消費の増加

クラウドファンディングと運営体制、問い合わせ先

プロジェクトでは内装改修費・設備整備費の一部を支援対象としたクラウドファンディングを実施中です。期間は2025年8月9日〜8月31日で、リターンには地元食材を使ったカフェメニュー券やシェアキッチン利用券などが用意されています。

支援ページのURLは次のとおりです:https://readyfor.jp/projects/161207

運営主体と連絡先は以下の通りです。運営会社は地域のチャレンジを支えるインキュベーション事業を展開している株式会社ローカル・インキュベートと、株式会社やまの庭が連携して行います。問い合わせはinfo@local-incubate.comに送ることができます。

  • プロジェクト名称:上山・風月堂プロジェクト
  • 所在地:山形県上山市矢来1丁目3−1
  • オープン予定:2025年10月
  • 運営:株式会社ローカル・インキュベート、株式会社やまの庭
  • 連絡先:info@local-incubate.com
  • ローカル・インキュベート公式サイト:https://local-incubate.com/

株式会社ローカル・インキュベートの概要は次のとおりです。代表者は末永 玲於、設立は2021年3月、所在地は山形県村山市櫤山445。事業内容はインキュベーション事業、エリアリノベーション事業、地方創生事業などです。

要点の整理

以下の表に、本記事で触れた主要項目を整理します。プロジェクトの基本情報、クラウドファンディングの期間、施設の構成と目的、運営主体や連絡先を網羅しています。

項目 内容
発表日時 2025年8月25日 18:35(プレスリリース)
プロジェクト名 上山・風月堂プロジェクト
所在地 山形県上山市矢来1丁目3−1
オープン予定 2025年10月
採択制度 国土交通省「空き家対策モデル事業」採択
主な施設構成 シェアキッチン / 常設カフェ・飲食テナント / 物販スペース
クラウドファンディング期間 2025年8月9日〜8月31日
クラウドファンディング目的 内装改修費・設備整備費の一部を支援
リターン例 地元食材を使ったカフェメニュー券、シェアキッチン利用券 等
運営 株式会社ローカル・インキュベート、株式会社やまの庭
連絡先 info@local-incubate.com
関連リンク https://readyfor.jp/projects/161207 / https://local-incubate.com/

以上が発表された内容の整理です。プロジェクトは空き家再生を通じた地域活性化を目指し、駅前に新たな交流・挑戦の拠点を生み出すことを狙いとしています。クラウドファンディングによる支援は内装や設備の整備に充てられること、2025年10月のオープンを予定している点が確認できます。

参考リンク: