フードバンク向け専用保険、10月1日から提供開始へ

フードバンク向け保険開始

開催期間:10月1日〜10月1日

フードバンク向け保険開始
この保険って誰が入れるの?
全国フードバンク推進協議会を契約者とする団体契約で、協議会に加盟するフードバンク団体が対象。非営利で売上がない団体でも加入でき、法律上の賠償責任を補償して企業の寄附を後押しします。
いつから使えて、申し込み期間はどうなってるの?
保険の適用開始は2025年10月1日午後4時からで期間は2026年10月1日午後4時まで。募集期間は2025年8月1日〜9月10日で、中途加入も可能。損害保険ジャパンと連携して提供されます。

食品寄附の現場で生じるリスクと保険の必要性

2025年8月26日 14時53分に発表されたプレスリリースによると、一般社団法人全国フードバンク推進協議会(所在地:東京都新宿区、代表理事:米山廣明)は、損害保険ジャパン株式会社と連携して、フードバンク団体向けの専用保険サービスを2025年10月から提供開始します。発表では、非営利団体を中心に運営されるフードバンクが抱える保険加入上の課題と、その解決を目的とした保険提供の背景が詳述されています。

フードバンクは食品ロス削減と経済的困窮を抱える世帯への食料支援を担う一方で、売上高がない団体が多いため、従来の賠償責任保険の加入要件(売上高を基準とする保険料算定)に該当せず、加入できないという問題が長年指摘されてきました。さらに、日本には食品寄附に起因する賠償責任についての免責制度が存在しないため、寄附を行う企業側と受け皿となるフードバンク双方に潜在的な損害リスクが残る点が課題となっています。

フードバンク団体向け保険サービスの提供を2025年10月から開始します 画像 2

社会的背景と現状の課題

発表資料は、物価高騰の影響で食料支援を必要とする世帯が増加している一方、個々のフードバンク団体あたりの食品取扱量は減少傾向にある事実を指摘しています。支援需要が増える中で、フードバンク一団体あたりの取扱量が減少しているという構図は、供給と支援体制のミスマッチとして深刻度を増しています。

このため、食品企業が安心して食品を寄附できる環境整備、すなわちフードバンク側のリスク管理体制の強化が不可欠であると結論づけられています。保険は、そのリスクを適切に補償する仕組みとして機能し得るため、今回の専用保険サービス提供はその対応策の一つとされています。

提供される保険サービスの設計と適用範囲

今回提供される保険はフードバンク活動保険という名称で、主にフードバンクが活動中に負う法律上の賠償責任を補償することを目的としています。保険は全国フードバンク推進協議会を契約者とする団体契約の形で提供され、同協議会に加盟するフードバンク団体を保険の対象とします。

具体的な加入募集期間は2025年8月1日~2025年9月10日(中途加入も可能)、保険期間は2025年10月1日 午後4時~2026年10月1日 午後4時と定められています。提供は損害保険ジャパン株式会社との連携により行われます。

保険契約の形態と対象

保険は団体契約であり、全国フードバンク推進協議会が契約者となります。これにより、協議会に加盟する複数のフードバンク団体が対象となる点が特徴です。個別の売上高に基づく算定ではなく団体契約の枠組みで保険料や補償を設定することで、従来加入が難しかった非営利団体も保険の適用を受けられる仕組みになっています。

保険の主旨はフードバンク活動に伴う法律上の賠償責任を補償することであり、食品寄附の受け皿となるフードバンク団体等のリスク管理体制を強化し、企業等が安心して食品寄附を行えるようにすることです。

想定される補償事例と適用のイメージ

プレスリリースでは、保険の補償対象となる具体例が示されています。代表的な事例として以下が挙げられています:スタッフの搬入作業中の事故、食品保管の誤りによる食中毒発生、提供食品が原因の体調不良に対する見舞金支払いなどです。これらはいずれもフードバンク活動において現実に発生し得る事案です。

補償の適用は法律上の賠償責任に基づくものが中心となり、被害者への賠償費用や見舞金、関連する損害の補償が対象になります。保険は団体として包括的に契約されるため、個別団体の事後対応において財政的な負担が軽減されることが期待されます。

補償事例の詳細と想定される対応

例として挙げられている事例は以下の通りです。まず、フードバンクのスタッフが食品の搬入中に他人にぶつかってケガを負わせた場合、被害者の治療費や慰謝料等が問題となります。次に、フードバンクでの保管方法の誤りにより食中毒が発生したケースでは、治療費、休業補償、損害賠償請求などが発生し得ます。最後に、フードバンクから提供された食品で体調を崩した人へ見舞金を支払ったケースも補償対象として想定されています。

これらの事例に対して保険が適用されることにより、フードバンク側の負担軽減や、食品寄附を行う企業の不安解消につながる点が強調されています。プレスリリース内には「保険のイメージ」として関連ページへのリンクも示されています(https://www.fb-kyougikai.net/news/news/20250801.html)。

加入手続き、問い合わせ先と団体概要の整理

募集期間・保険期間などの具体的なスケジュール、問い合わせ先、団体の基本情報は以下の通りに公開されています。募集期間は2025年8月1日~2025年9月10日であり、中途加入も可能と明記されています。保険期間は2025年10月1日 午後4時~2026年10月1日 午後4時です。

問い合わせ先や団体概要については、連携する一般社団法人全国フードバンク推進協議会の公表情報が参照できます。詳細な連絡先情報や組織の基本データは、フードバンク支援活動や政策提言、広報、ノウハウ支援などの業務と併せて明記されています。

問い合わせ先(事務所)
一般社団法人全国フードバンク推進協議会
所在地:〒169-0074 東京都新宿区北新宿1丁目8-17 土方ビル 7F
事務所TEL:03-6912-9444(担当:吉田)
代表理事:米山廣明
設立:2015年11月13日
URL:https://www.fb-kyougikai.net/
  • 保険名:フードバンク活動保険
  • 募集期間:2025年8月1日~2025年9月10日(中途加入可)
  • 保険期間:2025年10月1日 午後4時~2026年10月1日 午後4時
  • 契約形態:全国フードバンク推進協議会を契約者とする団体契約
  • 連携先:損害保険ジャパン株式会社

上記の情報はプレスリリースに明記された内容をすべて含めています。関連情報や詳細は協議会の公式サイトおよび掲載された関連ページ(https://www.fb-kyougikai.net/news/news/20250801.html)で確認できます。

項目 内容
提供開始 2025年10月(保険期間:2025年10月1日 午後4時~2026年10月1日 午後4時)
保険名称 フードバンク活動保険
募集期間 2025年8月1日~2025年9月10日(中途加入可)
契約形態 団体契約(全国フードバンク推進協議会を契約者)
対象 全国フードバンク推進協議会に加盟するフードバンク団体
主な補償事例 搬入中の事故による他者のケガ、保管方法の誤りによる食中毒、提供食品による体調不良への見舞金等
連携先 損害保険ジャパン株式会社
問い合わせ 一般社団法人全国フードバンク推進協議会(TEL:03-6912-9444、担当:吉田)
代表理事 米山廣明
設立 2015年11月13日
所在地 〒169-0074 東京都新宿区北新宿1丁目8-17 土方ビル 7F
公式URL https://www.fb-kyougikai.net/

この記事では、発表されたプレスリリースの内容をもとに、保険提供の背景、保険の概要、想定される補償事例、申し込み期間や問い合わせ先などの情報を整理しました。詳細や最新の情報は、全国フードバンク推進協議会の公式サイトおよび該当のニュースページ(https://www.fb-kyougikai.net/news/news/20250801.html)を参照してください。

参考リンク: