9月13日開始:EXPOウォレットがHashPort Walletに刷新
ベストカレンダー編集部
2025年8月26日 13:56
HashPortWallet移行
開催日:9月13日

HashPortが受け継ぐ「EXPO2025デジタルウォレット」の次章
2025年8月26日11時31分、株式会社HashPortは、大阪・関西万博で提供してきた「EXPO2025デジタルウォレット」のメインアプリおよびそのweb3ウォレット機能(事業連携サービス)を、万博会期終了後に新ウォレットアプリ「HashPort Wallet」としてリニューアルすると発表しました。発表文によれば、HashPortが運営主体となり、これまでのメインアプリの機能を引き継ぎつつ、ステーブルコイン対応などweb3ウォレットとしての拡張を図るものです。
「EXPO2025デジタルウォレット」アプリは、アプリストアのファイナンスカテゴリで度々トップ10にランクインした実績を有しています。HashPortはリニューアル後の「HashPort Wallet」について、国内最大級のユーザー数を持つステーブルコイン利用可能なサービスとなる可能性を示唆しています(※1:2025年8月 HashPortによるインターネット調べ)。本記事では、発表された仕様、対応予定トークンやチェーン、移行スケジュール、既存ユーザーへの取り扱い、問い合わせ先まで、プレスリリースに含まれる情報を網羅的に整理してお伝えします。

主要機能の詳細 — ステーブルコイン対応とマルチチェーン、ガスレス取引
リニューアル後の「HashPort Wallet」は、ステーブルコイン対応を大きな特徴の一つとして掲げています。プレスリリースでは、まず米ドル連動の全額準備型ステーブルコインUSDC(Circle Internet Group, Inc. の規制対象子会社による発行)と、日本円連動のステーブルコインJPYCの二種類について対応検討を行うと明記しています。
USDCについては、万博会期中の2025年9月13日から、大阪・関西万博会場内で流通する「EXPOトークン」との交換を開始する予定とされています。万博会期後はポイント連携の検討や、来年新設される予定の電子決済手段・暗号資産サービス仲介業の登録を目指す方針で、登録完了後には新ウォレットを通じてUSDCと日本円のオンランプ/オフランプを提供する計画です。

ステーブルコイン(USDC・JPYC)に関する対応予定
JPYCに関しては、プレスリリース上で「今年秋に予定される発行開始後に順次対応を進めるよう協議しております」との記載があり、JPYCの流通開始時期に合わせた対応を両社で協議する段取りが示されています。さらに、JPYCと日本円のオンランプ/オフランプ提供についても協議を開始している旨が明示されています。
このように、USDC・JPYC双方についてオンランプ/オフランプの提供を視野に入れ、法規制やサービス登録の進捗に合わせて段階的に機能を展開する計画です。万博期間中はEXPOトークンとの交換開始で実運用の一部がスタートします。
マルチチェーン対応とガスレス取引の計画
チェーン対応については、万博終了後の段階でまずAptos、Ethereum、Polygon、Baseに対応し、その後年内にBitcoin、BNB Chain、Avalanche、Arbitrumを追加する予定としています。対応ブロックチェーンを段階的に拡大することで、より多様な暗号資産やDeFiサービスと連携できる土台を作る方針です。
さらに、プレスリリースは129種類の暗号資産について、ステーブルコインを利用して外部のDeFiサービスで取引する場合にガスフィー(ネットワーク手数料)を無料にする予定であることを明示しています。対象暗号資産は対応ブロックチェーンの追加に合わせ順次拡大予定で、現時点での対象ステーブルコインは主にUSDCを想定しているが、今後拡大する旨も記載されています。
移行スケジュールと既存ユーザーへの対応方針
プレスリリースではリニューアルに関する具体的なスケジュールも示されています。重要な日付として、2025年9月13日にEXPOトークンからUSDCへの交換機能の提供開始が予定されており、万博会期終了後に新ウォレットアプリ「HashPort Wallet」へ移行する流れが説明されています。
また、既存のEXPO2025デジタルウォレットユーザーに対する取り扱いについても明示されています。現在保有しているEXPOトークンや事業連携サービスで獲得したSBT(ソウルバウンドトークン)は、新ウォレットアプリでも引き続き閲覧可能となる予定です。
運営事業者サービスの移行と終了の案内
「ミャクぺ!」「ミャクポ!」「ミャクーン!」といった万博期間中に展開された各サービスについては、万博会期終了後に一定の移行期間を設けたうえで、各運営事業者サービスへの引き継ぎやサービス終了の案内を実施する予定であるとしています。詳細は後日改めて発表されることになっています。
このため、既存ユーザーは保有トークンやSBTの継続閲覧が可能である点と、連携サービスの取り扱いに関する追加情報を確認する必要があります。移行期間中の操作手順や引き継ぎ方法については、公式からの続報を注視することが求められます。
ダウンロード、問い合わせ先、HashPortの事業概要
プレスリリースには、現行のEXPO2025デジタルウォレットのダウンロード先とリニューアル関連の問い合わせ窓口が明記されています。App StoreおよびGoogle PlayのURLが公開されているため、既にアプリを利用しているユーザーは移行前の準備を進めることができます。
問い合わせ先としては、Webフォーム(問い合わせURL)およびHashPortのPR担当メールが案内されています。加えて、HashPortの代表者や本社所在地、設立日など企業概要もプレスリリースに含まれています。
- App Store
- https://apps.apple.com/jp/app/id6450660947
- Google Play
- https://play.google.com/store/apps/details?id=io.hashport.hashwallet
- 公式サイト(EXPO2025デジタルウォレット)
- https://expo2025-wallet.com/
- リニューアルに関する問い合わせ(Webフォーム)
- https://faq.expo2025-wallet.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=31532289025177
- PR担当 E-mail
- pr@hashport.io
HashPortの事業概要については、同社が「まだ見ぬ価値を暮らしの中へ」をミッションに掲げ、ブロックチェーンの社会実装を支えるソリューションプロバイダーとして、金融機関や事業会社、公共機関に向けたウォレットやプロダクトの開発サービスを提供している点が紹介されています。代表取締役CEOは吉田世博氏、本社は東京都港区芝浦の浜松町ビルディング12Fに所在し、設立は2018年7月13日です。
要点の整理(表形式)
以下に、本記事で取り上げた発表内容を主要項目ごとに表で整理します。発表日や重要な日付、対応予定トークン・チェーン、問い合わせ先などをまとめています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年8月26日 11:31(株式会社HashPort) |
リニューアル後の名称 | HashPort Wallet(メインアプリおよびweb3ウォレット機能を引き継ぐ) |
ステーブルコイン対応(想定) | USDC(Circle規制対象子会社発行)、JPYC(発行後順次対応協議) |
EXPOトークン→USDC交換開始 | 2025年9月13日(万博会期中) |
オンランプ/オフランプの提供 | 電子決済手段・暗号資産サービス仲介業の登録完了後に提供予定(登録を目指す) |
対応チェーン(当初) | Aptos、Ethereum、Polygon、Base(万博終了後)。年内にBitcoin、BNB Chain、Avalanche、Arbitrumを追加予定 |
ガスレス対応 | 129種類の暗号資産について、ステーブルコインを利用した外部DeFiサービスでの取引時にガスフィー無料を予定(対象は拡大予定) |
既存ユーザー対応 | EXPOトークンや獲得SBTは新ウォレットで引き続き閲覧可能。各連携サービスは移行期間後に個別対応(詳細後日) |
ダウンロードURL | App Store・Google Play(本文参照) |
問い合わせ | Webフォームおよびpr@hashport.io |
HashPort 会社情報 | 代表:吉田世博、所在地:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング12F、設立:2018年7月13日、URL:https://hashport.io/ |
以上がプレスリリースの内容を整理した要点です。リニューアルは万博で得た実運用データやユーザー基盤を引き継ぎつつ、ステーブルコインのオンランプ/オフランプやマルチチェーン、ガスレス取引といったweb3ウォレットの要素を統合していく計画であることが確認できます。詳細な運用ルールや移行手続きは公式アナウンスに基づいて順次公開される予定です。
参考リンク: