ローランドDGと乃村工藝社が9/10開幕、陶器×3D展示を大阪で公開

陶器×3D展示 in 大阪

開催期間:9月10日〜9月16日

陶器×3D展示 in 大阪
いつどこで見られるの?
OSAKA FUORI SALONE 2025は2025年9月10日〜16日、高島屋大阪店の特設会場(6・7階)を中心に開催。展示や開催時間の詳細は公式サイトで確認してね。
何が目玉でどんな技術を使ってるの?
ローランドDGのパウダー3Dプリンター(PB-600/PB-400)で出力した陶器作品を、乃村工藝社の職人が釉薬仕上げすることでデジタル造形と手仕事の融合を見せる点が目玉だよ。

乃村工藝社とローランド ディー.ジー.が描く「陶器×デジタル」──OSAKA FUORI SALONE 2025での共同出展

ローランド ディー.ジー.株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役 社長執行役員 CEO:田部耕平)は、空間の総合プロデュース企業である株式会社乃村工藝社の研究開発組織・未来創造研究所NOMLAB(Nomura Open Innovation LAB、ノムラボ)と共同で、2025年9月10日(火)から9月16日(月)に開催される「OSAKA FUORI SALONE 2025」に出展します。本展示は、高島屋大阪店の特設会場(6、7階)を中心に行われます。

「OSAKA FUORI SALONE 2025」は「陶酔するライフスタイル」をテーマに、建築やものづくりの分野でアート性の高い製品を紹介する展示会で、今回が初開催となります。ローランド ディー.ジー.と乃村工藝社は、高島屋大阪店の特設会場において、ローランド ディー.ジー.が2025年1月に発売したパウダー3Dプリンター「PB-600/PB-400」で出力した陶器製インテリア作品を展示・紹介します。

「OSAKA FUORI SALONE 2025」に乃村工藝社と共同出展 パウダー3Dプリンターによる内装材を提案 画像 2

展示の位置づけと狙い

今回の共同出展は、パウダー3Dプリンターというデジタル技術と、伝統的な陶芸の職人技を組み合わせることで、新たな内装建材としてのセラミックの可能性を提示することを目的としています。デジタルで生成した造形を、素焼きの陶器に職人の手で釉薬を施すことで、素材ならではの揺らぎや深みを持たせ、光による表情の変化を検証します。

展示会の開催情報や会場の詳細は、OSAKA FUORI SALONE 公式サイト(https://osakafuorisalone.com/2025/)にて案内されています。

「OSAKA FUORI SALONE 2025」に乃村工藝社と共同出展 パウダー3Dプリンターによる内装材を提案 画像 3

出展作品と制作プロセスの詳細:PB-600/PB-400で生まれる新しい文様表現

出展される作品は、ローランド ディー.ジー.のパウダー3Dプリンターで出力した陶器製インテリア作品4点で、そのうちの一つが日本の伝統文様「立湧(たてわく)」をモチーフにした「Prototype Pattern 立涌」です。デザインは乃村工藝社のデザイナー、吉田敬介氏が担当し、プログラムによって平面的な文様を立体化する手法を用いています。

「Prototype Pattern 立涌」では、平面文様を紐解き、アルゴリズムにより立体的な文様を生成しました。パウダー3Dプリンターの高い造形解像度と組み合わせることで、従来の手法では難しかった微細で複雑な装飾が可能となり、同一のデザインであっても個々に異なる表情を持つ作品が生まれます。

  • 出力機材:パウダー3Dプリンター PB-600/PB-400(ローランド ディー.ジー.発売、2025年1月発売)
  • 作品点数:計4点(うち「Prototype Pattern 立涌」を含む)
  • デザイン:乃村工藝社 デザイナー 吉田敬介氏
  • 素材:陶器(素焼き→釉薬を施す最終工程)

制作工程は、デザイン生成→パウダー3Dプリンターによる出力→素焼き相当の処理→職人による釉薬掛けという流れで進行します。デジタルの精密さがもたらす形状の自由度と、職人の手業が加える色彩や質感が重なり合うことで、内装材としてのセラミックに新しい価値を付与する狙いがあります。

生成されたデザインは、同じものが二つとないという特性を持ち、釉薬による色付けの段階で職人の感性が反映されます。光の当たり方によって表情が変化することを前提に設計されており、内装空間での使用を想定した意匠的な試みです。

技術的特長と期待される利用シーン

パウダー3Dプリンターは、複雑なジオメトリーや細かな凹凸表現を高精度で再現できます。これにより、従来の鋳型や成形法では困難だった自由度の高い意匠が実現可能になります。加えて、セラミック素材を用いることで耐候性や耐火性など内装材としての実用性も確保できます。

期待される利用シーンとしては、ホテルや商業施設の内装、店舗什器、壁面装飾、ファサードの一部など、目に触れる機会の多い空間表現の分野が挙げられます。デジタル造形と職人の技が融合することで、単なる装飾を超えた空間価値の創出が期待されます。

NOMLABと吉田敬介氏の役割:共創の体制と研究テーマ

乃村工藝社の未来創造研究所(NOMLAB)は、外部クリエイターや企業、大学と共創し、空間の価値をアップデートする研究・実装を行う組織です。研究所は「未来洞察」「サステナブルデザイン」「地域デザイン」「インクルージョン&アート」「歓びと感動学」「未来のプロトタイピング」という6つのテーマで活動を推進しており、NOMLABはその中で多様なテクノロジー活用とプロトタイピングを実行するチームです。

NOMLABは、今回のようなデジタルファブリケーションと伝統的工芸をつなぐ取り組みを通じて、空間の新たな可能性を追求しています。研究から実装までを見据えた体制により、展示での公開は単なる作品紹介に留まらず、実運用を見据えた検証や応用展開のための重要な機会となります。

未来創造研究所の6つのテーマ
・未来洞察
・サステナブルデザイン
・地域デザイン
・インクルージョン&アート
・歓びと感動学
・未来のプロトタイピング

デザイナーの吉田敬介氏は、プロダクトや照明、インスタレーション、展望台や美術館など多様なスケールでの空間デザインを手がけています。複雑なジオメトリーデザインやマテリアル・ファブリケーションをプログラム的に表現することを得意とし、中国・広州の施設で採用されたファサード「Neo Chinese Pattern」をパウダー3Dプリンターで製作した事例もあります。

今回の共同作業では、吉田氏のアルゴリズミックデザインとNOMLABの共創体制、ローランド ディー.ジー.の3D造形技術が連携し、建築・内装分野における新しい装飾手法を検証します。

出展概要・企業情報と問い合わせ先

ここでは、展示会の基本情報、参加企業の概要、および問い合わせ先を整理します。出展に関する詳細情報や画像素材はプレスリリースに掲載されているダウンロード資料にも用意されています。

出展概要は以下の通りです。主催はOSAKA FUORI SALONE 実行委員会で、メイン会場は高島屋大阪店の特設会場(6、7階)です。サテライト会場として参加各社のショールームなども設けられます。

名称 OSAKA FUORI SALONE 2025(オオサカフォーリサローネ)
会期 2025年9月10日(火)~9月16日(月)
会場 特設会場:高島屋大阪店 6、7階 / サテライト会場:参加各社ショールームなど
主催 OSAKA FUORI SALONE 実行委員会
公式サイト https://osakafuorisalone.com/2025/

ローランド ディー.ジー.株式会社については、同社が「世界の創造(ワクワク)をデザインする」をパーパスに掲げ、広告・看板用の業務用インクジェットプリンターを中心に、個人向けのパーソナライズ製品、3Dものづくり製品、コネクテッドサービスやクラウドサービスまで、デジタルファブリケーションに関する幅広いソリューションを提供している旨が報告されています。

問い合わせ先は次のとおりです。報道機関向けと一般顧客向けで連絡先が分かれていますので、用途に応じて指定の窓口へ連絡してください。

報道関係の方のお問い合わせ先
〒431-2103 静岡県浜松市浜名区新都田1-1-2
ローランド ディー.ジー.株式会社 コーポレート本部 総務部 ESG&広報IRユニット
TEL:053-484-1200
E-Mail:rdg-pr@rolanddg.co.jp
お客様のお問い合わせ先
〒431-2103 静岡県浜松市浜名区新都田1-1-2
ローランド ディー.ジー.株式会社 コールセンター
TEL:0120-808-232
E-Mail:rdg-info@rolanddg.co.jp

展示に関する画像やプレスリリース素材は、プレスリリース内のダウンロードセクションから入手可能である旨が案内されています。報道や取材希望の場合は上記の報道窓口へ問い合わせることが案内されています。

この記事の内容の要約
項目 内容
出展企業 ローランド ディー.ジー.株式会社(共同出展:株式会社乃村工藝社 未来創造研究所NOMLAB)
展示会名 OSAKA FUORI SALONE 2025
会期 2025年9月10日(火)~9月16日(月)
会場 高島屋大阪店 特設会場(6、7階)およびサテライト会場
出展物 パウダー3Dプリンター PB-600/PB-400で出力した陶器製インテリア作品 計4点(うち「Prototype Pattern 立涌」等)
デザイン 乃村工藝社 デザイナー 吉田敬介 氏(アルゴリズミックデザイン等)
NOMLABの役割 テクノロジーを活用した空間のプロトタイピング、6つの研究テーマでの共創活動
公式情報 OSAKA FUORI SALONE 公式サイト:https://osakafuorisalone.com/2025/
問い合わせ(報道) ローランド ディー.ジー.株式会社 コーポレート本部 総務部 ESG&広報IRユニット TEL:053-484-1200 / rdg-pr@rolanddg.co.jp
問い合わせ(顧客) ローランド ディー.ジー.株式会社 コールセンター TEL:0120-808-232 / rdg-info@rolanddg.co.jp

本記事では、ローランド ディー.ジー.と乃村工藝社NOMLABがOSAKA FUORI SALONE 2025において共同で展示する内容、使用する技術、制作プロセス、参加企業の役割と問い合わせ先を整理しました。展示はデジタル技術と職人の技を結び付ける試みであり、陶器を用いた新たな内装材や装飾表現の可能性を具体的に示す構成になっています。