来場135万人超、Vket 2025 Summerの成果と示唆
ベストカレンダー編集部
2025年8月25日 15:29
Vket 2025 Summer
開催期間:7月12日〜7月27日

夏のVketが示した“体験型メタバース”の現在地と会期の全体像
株式会社HIKKYが主催する世界最大級のメタバースイベント『バーチャルマーケット2025 Summer(Vket)』は、2025年7月12日(土)から7月27日(日)までの16日間にわたって開催され、バーチャル来場者数が135万人以上を記録しました。これは同イベントとして過去最高の来場者数となります。併せて、2025年7月26日(土)・27日(日)には秋葉原でリアル会場として「VketReal 2025Summer」が開催され、5万人が来場しました(開催レポート:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000462.000034617.html)。
Vket 2025 Summerは通算14回目の開催で、VR空間とリアル会場の双方を用いた“ハイブリッド”な展開が行われました。VR会場は企業出展向けに「パラリアル東京」「パラリアルハワイ」の2会場を用意し、一般出展は『PCワールド』(6コンセプト12ワールド)および『クロスプラットフォームワールド』(1コンセプト2ワールド)を含む全14会場を展開しました。

会期・会場の構成
本イベントはVR機器およびゲーミングPCから、VRChat内の特設ワールドにアクセスする形で来場可能でした。企業ブース・クリエイターブース・一般ワールドが並行して稼働し、来場者は多様な体験を行いながら移動できる構成になっていました。
バーチャル会場構成の詳細は次のとおりです。企業向けVR会場が2会場、一般ワールドが12+2の合計14会場。これにより、展示や体験の種類が広く分散されつつも、ワールド内での導線設計により来場者同士の交流が自然に生まれる形式となりました。

企業出展と具体的な体験事例:売上・反応の実績
出展企業はメタバースならではの没入型ギミックや体験型コンテンツを多数展開しました。その結果、リアル商品の売上やアンケート回収といった点で大きな成果が報告されています。報告によれば、数千万円以上の売上を達成した企業が複数あり、ブース内アンケートの回答数が1社あたり1万件を超えた例が続出し、最大では3万件超の回答を得た事例もありました。
この規模は一般的なリアル展示会と比べても圧倒的で、来場後の即時回答を促す導線や、没入感を活かした仕組みが高い回答率に寄与したとされています。SNS連動施策や配信コラボにより話題化が進み、「楽しむ・広がる・届く」といった自然拡散が多数見られました。

出展の好事例(出展企業と体験内容)
- インテル株式会社:体験型ゲームブースで、遊びながらプロセッサの進化を理解するコンテンツを提供。
- 株式会社ユニバーサルエンターテインメント:スロットゲーム「メタスロット」を設置し、行列ができるほどの賑わいを記録。
- サントリー株式会社:ユーザーと作ったオリジナル楽曲での盆踊りや、ゲームクリアで打ちあがる櫓など、メタバースならではの演出で夏祭りを演出。
- 花王(VRお化け屋敷『花王やしき』):夏向けホラー体験を提供し、協力プレイで脱出を目指す形式。
- 仲村製茶株式会社:V茶(ぶいちゃ)を開発し、VketReal会場で試飲・販売。5フレーバーセット(1,650円)を1,000セット用意し完売間近の売れ行き。
- ヤマトプロテック株式会社:消火器の使い方をゲーム化し、タイムアタック形式で学習と記念撮影を促進。
- 株式会社diVRse:3Dモデル展示に加え、リアル会場でのグッズ販売と連動し、メタバース→リアル購入の導線を実現。

ユーザー動向と共創の広がり:参加属性とUGCの増加
今回のVketでは来場者属性にも顕著な変化が見られ、特に新規ユーザーや女性ユーザーの増加が確認されました。イベント全体では初参加者が25%、女性比率が20%(昨年夏比+9ポイント)、VRChatを始めて1年以内のユーザーが36.8%(昨年夏比+10ポイント)に達しました。
これらの変化は、従来のコアなVRユーザー層を超えて、VR初心者や女性層にもVketが認知・受容されていることを示しています。クリエイターやコミュニティ主導のイベント増加、参加者による配信・感想投稿の活発化が、イベントの熱量を高める要因となりました。

UGC・配信と参加者主体の活動状況
- SNSでの言及数
- 前回比1.7倍に増加。
- 自主イベント告知数(公式Web)
- 500件を超える告知が掲載され、ユーザー主体の企画が多数実施。
- クリエイター出展ブースの来場数
- 増加傾向。抽選を経て入稿された作品へ多くの来場者が集中。
- グランドマスター獲得者数
- 前回の908人から1,808人へ倍増。全14会場の課題をすべてクリアした称号の獲得者が大幅に増加。
ユーザーがワールドを巡り、クリエイター・企業と共に“場をつくる”ことで、過去最高の盛り上がりを実現しました。

次回開催情報と運営体制、運営会社の概要
次回は『バーチャルマーケット2025 Winter』が通算15回目として、2025年12月6日(土)〜12月21日(日)の16日間で開催予定です。テーマは「鍵と扉」となっており、企業出展VR会場は「パラリアル新宿」「パラリアルシンガポール」が使用されます。
公式SNSはX(旧Twitter)、YouTube、Instagramで情報発信が行われます(X: https://x.com/Virtual_Market_、YouTube: https://www.youtube.com/c/vketchannel、Instagram: https://www.instagram.com/vket_official/)。出展やメタバースイベント実施の問い合わせは主催のVR法人HIKKYの窓口を通じて受け付けられています(詳細は公式サイト https://vket.com/ を参照)。

主催者:株式会社HIKKYの紹介
株式会社HIKKYはミッションに「Creative Revolution」を掲げ、VRやメタバース領域でのイベント企画・開発を主導する企業です。主軸事業には「バーチャルマーケット」の主催、リアルメタバースイベント「Vket Real」の主催、Webメタバース開発エンジン「Vket Cloud」の開発があります。
プレスリリース内の表現としては「ギネス世界記録™を4つ取得したメタバースの先駆け的イベント」との記載と、会社紹介文中にある「ギネス世界記録™を3つ取得した世界最大級」という表現の両方が含まれています。代表取締役CEOは舟越靖氏、本社住所は〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿一丁目20番22号 三富ビル4F、設立は2018年5月1日とされています。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | バーチャルマーケット2025 Summer(通称:Vket) |
開催期間(Summer) | 2025年7月12日(土)〜7月27日(日)/計16日間 |
バーチャル来場者数 | 135万人以上(過去最高) |
リアル来場者数(VketReal 2025Summer) | 5万人(2025年7月26日・27日/秋葉原開催) |
会場構成 | 企業VR会場:パラリアル東京/パラリアルハワイ(2会場)/一般会場:PCワールド6コンセプト12ワールド、クロスプラットフォームワールド1コンセプト2ワールド(合計14会場) |
主要デモ・出展事例 | インテル、ユニバーサルエンターテインメント、サントリー、花王、仲村製茶、ヤマトプロテック、diVRse、キヤノン、髙島屋、静岡県浜松市、ヤマハ発動機、キーン・ジャパンなど多数 |
参加者属性 | 初参加者25%、女性比率20%(昨年夏比+9pt)、VRChat始めて1年以内36.8%(昨年夏比+10pt) |
UGC・SNS指標 | SNS言及数 前回比1.7倍、自主イベント告知500件超、グランドマスター獲得者1,808人(前回908人) |
次回開催(Winter) | 2025年12月6日(土)〜12月21日(日)/テーマ「鍵と扉」/企業出展VR会場:パラリアル新宿/パラリアルシンガポール |
主催・運営 | 株式会社HIKKY(代表取締役CEO:舟越靖、本社:東京都渋谷区恵比寿一丁目20番22号 三富ビル4F、設立:2018年5月1日) |
公式情報・問合せ | 公式サイト:https://vket.com/ / プレスリリース・関連リンク:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000462.000034617.html / 公式SNS:X・YouTube・Instagram |
以上が『バーチャルマーケット2025 Summer』の開催レポートに基づく主な内容の整理です。来場者数、参加属性、企業成果、ユーザー主体の活動など、今回のVketが示した多面的な成果を一覧化しました。次回『Vket 2025 Winter』の開催情報も公式チャネルで順次公開される予定です。
参考リンク: