11月12日開催、IMART2025がマンガIPで刷新
ベストカレンダー編集部
2025年8月25日 14:30
IMART2025開催
開催日:11月12日

マンガを起点に、コンテンツ産業の「知見共有」と「人材交流」を再定義するIMART
一般社団法人MANGA総合研究所は、マンガIP(知的財産)を中心に据えたボーダーレス・カンファレンス「IMART2025」(国際MANGA会議 Reiwa Toshima)を2025年11月12日(水)に開催すると発表した。発表は2025年8月25日13時00分に行われている。これまでの「マンガ・アニメ」寄りのイベントから一歩進め、マンガが波及する多様なエンタメ領域を包括する大会へと刷新するのが最大の特色である。
発表文は、IMARTの趣旨を「知見共有と人材交流を通じたコンテンツ産業の発展」と明確に打ち出している。マンガがアニメ、ゲーム、小説、グッズ、イベント、音楽やライブエンタテインメントといった多様な周辺産業の起点となる現状を踏まえ、業界関係者が横断的に集まり議論・交流する場づくりを志向している点が強調されている。

背景:イベントの必要性と差別化の理由
国内におけるアニメ関連イベント(例:AnimeJapan、TIFCOM)はすでに固定の地位を確立しているが、マンガを中心に据えた業界向けカンファレンスは依然として少ない。IMARTはその欠落を補完する役割を担うべく、2025年の第6回開催からコンセプトを刷新した。
刷新後は、マンガそのものの議論に留まらず、クリエイティブ、ビジネス、アカデミック、働き方、表現規制、AIといった多様な切り口からセッションを設計する方針が示されている。これにより、従来の垂直連携に加え、横断的な産業連携を促す構成を目指す。

開催日程・会場・参加方法──具体的な実施概要
IMART2025の開催日は2025年11月12日(水)、会場はアニメイトシアター(アニメイト池袋本店B2F)と発表された。開催形式は現地観覧に加え、オンライン配信を併用する。発表では、約25のセッションを配信予定であると明示されている。
公式アナウンスにおいては、基調講演をはじめとする各セッションの詳細やチケット情報は順次公開される予定で、詳細情報の公開が2025年9月12日に予定されている点も告知されている。最新情報はIMART2025公式X(旧Twitter)で更新される。
- 開催日時(イベント)
- 2025年11月12日(水)
- 発表日時(プレスリリース)
- 2025年8月25日 13時00分
- 会場
- アニメイトシアター(アニメイト池袋本店B2F)
- 参加方法
- 現地観覧およびオンライン配信(約25セッションを配信予定)
- 主催
- 一般社団法人MANGA総合研究所
- 公式情報発信先
- IMART2025公式X:https://x.com/ImartFes
また、過去に実施された国際商談会(国際ビジネス向けのマッチングイベント)は次回が2026年3月25日〜27日に予定されていることも明示されている。IMART本体と並行して行う各種取り組みのスケジュール感が整理されている。

過去の開催実績と基調講演
昨年の「IMART2024」では基調講演として漫画編集者の林士平氏、CloverWorksのアニメーションプロデューサー福島祐一氏が登壇し、イベント全日程では約70名の登壇者による約25のトークセッションが行われた。IMART2024の詳細は公式ページで公開されている。
こうした実績は、今回の方向転換にあたっての基盤となっており、内容刷新後も質の高い講演・議論を継続して提供する姿勢が見て取れる。
セッションの方向性と交流機会──何を話し、誰と出会うのか
IMART2025は従来以上にテーマの幅を広げる計画だ。具体的にはクリエイティブ、ビジネス、アカデミック、働き方、表現規制、AIといった切り口からのセッションを予定しており、マンガIPの多面的な価値とその展開可能性を議論する機会が設けられる。
また、イベント当日は協賛企業を中心としたネットワーキングパーティーが催される予定で、普段接点の少ない業界横断の「横のつながり」を形成する場になるとされている。参加者側にとっては情報取得のみならず、人材交流やビジネスマッチングの機会が増える構成といえる。
- 想定されるセッションのテーマ例
- マンガとアニメ・ゲームのクロスメディア展開
- IPビジネスモデルとライセンス戦略
- AIの活用と表現規制の現状・課題
- クリエイターの働き方と業界構造改革
- アカデミック視点からのIP分析・市場調査報告
- 交流・ネットワーキング
- 協賛企業主体のネットワーキングパーティー
- 現地参加者とオンライン参加者を繋ぐ配信・Q&A機能
登壇者の顔ぶれや詳細スケジュールは9月12日の公開を待つ必要があるが、過去の実績から多数の業界関係者が参加することが予想される。
参加対象と想定される効果
参加対象は出版社、アニメ制作、ゲーム会社、プロデューサー、ライセンシング企業、研究者、自治体など、マンガIPに関心を持つ幅広いステークホルダーと想定される。業界を横断した議論と交流により、次のプロジェクト連携や人材流動の契機になる可能性がある。
イベント運営側は、国際化を視野に入れているため、国内外の関係者が集まりやすいコンテンツと人脈形成の場をつくることを狙っている。
キービジュアル制作と関連調査──園田ゆり氏のビジュアル、IP市場調査の継続
IMART2025のキービジュアルは、園田ゆり氏(『ツレ猫 マルルとハチ』の作者、第54回日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞)による作品が採用された。作品はロボットIP、妖怪、アイドルなど多彩な要素を盛り込み、楽しさと想像力を喚起するデザインに仕上がっている。
園田氏はイラスト制作にあたって「幅広いジャンルのIPを想定し、こんなフィギュアがあったらいいなと思って描いた」とコメントしている。作品内に登場する三毛猫風のボーカロイド的キャラクターについても言及がある。
- 園田ゆり氏プロフィール
- 漫画家。講談社公式漫画アプリ「コミックDAYS」にて『ツレ猫 マルルとハチ』を連載中。同作は第54回日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞。
- 作品URL
- https://comic-days.com/episode/3269754496643451029
また、IMARTを主催する一般社団法人MANGA総合研究所は、2024年から開始したマンガIP市場調査を2025年も実施する予定であると明記している。2024年の調査結果や購入方法についての案内はプレスリリースページで案内されている。
市場調査は業界動向の可視化と提言につながる重要な取り組みであり、IMARTの議論と相互補完する形で知見を提供する役割が期待される。
運営団体の情報と連絡先
主催者である一般社団法人MANGA総合研究所は、マンガ・アニメなど日本のポップカルチャーをIPの視点から研究・分析し、文化と事業の発展に寄与することを目的としている。IMARTの企画運営に加え、業界横断の市場調査・提言活動を行っている団体である。
- 代表者
- 代表理事 菊池健
- 所在地
- 東京都豊島区南長崎3丁目4番10号 味楽百貨店1F
- Web
- https://www.manga-ri.tokyo/
要点の整理
ここまでに示されたIMART2025の主要ポイントを表にまとめる。続く文章では要点を簡潔に整理して締めくくる。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名称(新) | 国際MANGA会議 Reiwa Toshima(IMART2025) |
旧名称 | 国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima |
主催 | 一般社団法人MANGA総合研究所(代表理事:菊池健) |
開催日 | 2025年11月12日(水) |
発表(プレスリリース) | 2025年8月25日 13時00分 |
会場 | アニメイトシアター(アニメイト池袋本店B2F) |
参加方法 | 現地観覧およびオンライン配信(約25セッション配信予定) |
セッション方針 | マンガIPを軸に、クリエイティブ、ビジネス、アカデミック、働き方、表現規制、AI等の多面的テーマを扱う |
キービジュアル | 園田ゆり氏(『ツレ猫 マルルとハチ』作者)制作 |
公式情報 | IMART2025公式X:https://x.com/ImartFes(9月12日詳細情報公開予定) |
関連調査 | 第2回マンガIP市場調査(2025年実施予定)。2024年調査の購入情報:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000145029.html |
今後の関連日程 | 国際商談会(次回予定)2026年3月25日〜27日 |
以上がIMART2025の主要な発表内容の一覧である。発表ではイベント名称とロゴの刷新、マンガを中心に据えた国際的なカンファレンスへの進化、キービジュアル作者および市場調査の継続といった点が明確に示された。詳細なプログラムやチケット、登壇者情報は公式Xでの9月12日公開を待つ必要があるが、示された方針からはマンガIPを核にした産業横断の議論と交流の場を目指す姿勢が読み取れる。