万博で特別展「つなぐ、つながる」戦争記憶とVR体験

つなぐ、つながる展

開催期間:8月25日〜8月31日

つなぐ、つながる展
この展示っていつどこでやるの?
国連広報センターとTBSが主催する特別展が、大阪・関西万博の国連パビリオンで2025年8月25日〜31日に開催。展示やトーク、VR体験などがあり、問い合わせはunic-tokyo@un.org。
どんな展示やイベントが見られるの?
TBS/JNNの戦争証言や映像、RCCのカラー化された原爆直後映像、渡邉英徳氏のデジタルアーカイブ、小学生のワークショップ作品40点に加え、8/29はVR体験付きトーク、8/31は被爆証言上映が行われる。

大阪・関西万博の国連パビリオンで開かれる「つなぐ、つながる」展の全体像

国際連合広報センター(UNIC)は、SDGメディア・コンパクト加盟メディアであるTBSと共同で、特別展「つなぐ、つながる」を2025年8月25日から31日まで大阪・関西万博の国連パビリオンにて開催します。プレスリリースは2025年8月25日10時30分付で公表され、発行元は国際連合広報センターです(ⒸUN、ⒸUNIC Tokyo と記載)。

本企画は、戦後80年を迎える年に、戦争体験の継承と紛争防止、平和構築に向けた取り組みを幅広く紹介することを目的としています。戦争体験者の減少と高齢化が進む中で、若い世代の声や映像、証言を集め、来場者が直接触れられる展示とイベント構成になっています。

特別展「つなぐ、つながる」、大阪・関西万博 国連パビリオンで開催(8月25日―31日) 画像 2

展示構成と収蔵資料の具体的内容

展示は、TBS系列のJNN28局が募集した戦争の証言や映像の中から選定した資料で構成されています。応募の中から厳選された証言、映像、写真といった一次資料が展示に並びます。展示は証言の文字情報だけでなく、映像や写真、デジタルアーカイブといった多様な媒体を通じて当時の記憶に触れられる形式です。

展示に含まれる主な資料は以下の通りです。これらは展示の要素として個別に説明や解説が付され、来場者が出典や背景を理解できるように配置されます。

  • TBSおよびJNN28局からの戦争体験の証言・映像:次世代へと記憶をつなぐために募集された貴重な証言や映像。
  • RCC中国放送が所蔵する原爆投下直後の映像(カラー化済み):被爆80年プロジェクトで制作された、原爆投下後2か月に記録された映像をカラー化した素材を特別公開。
  • 平和を考えるTBSのワークショップ作品:小学生が紛争地の空爆音やサイレン音を聴いて描いた40枚の絵。
  • 東京大学大学院・渡邉英徳教授によるデジタルアーカイブ(デジタルアース):広島・長崎の記録を集約した地球儀形式のデジタルアーカイブ。戦争体験者の顔写真やインタビュー、被害を受けた建物などの情報を閲覧できる。
  • 国連地雷対策サービス部(UNMAS)で活動する日本人職員の声:紛争下での人道アクセス確保や復旧・復興、平和構築に関する現場の報告。

展示の見せ方と来場者の体験

展示では映像や写真だけでなく、デジタルアーカイブにアクセスして当事者の顔や証言を確認できる点が特徴です。渡邉英徳教授が集約したデジタルアースを通じて、地理的な文脈と個別の証言を結び付けて理解することができます。

また、子どもたちの描いた40枚の絵は、教育的なワークショップの成果として展示され、紛争の音を聞いた際の感受性や感情の表現を可視化しています。来場者は視覚・聴覚・インタラクティブなデジタルコンテンツを通じて、多面的に情報に触れることができます。

国連パビリオンで行われる特別イベントの詳細

展示に連動して、国連パビリオンのイマーシブシアターで複数の特別イベントが開催されます。イベントは主催者ごとに趣旨が異なり、体験型プログラムや証言を中心に構成されます。

具体的な日程と内容は以下の通りです。各イベントは英語・日本語の併用や通訳の有無など詳細は主催者側の案内に従いますが、展示と密接に連動した構成になっています。

8月29日:ACTION for Peace ~今から、私たちにできること~(TBS主催)

VRを用いて紛争の現実を体感し、対話を通じて平和のための具体的なアクションを考えるイベントです。南スーダンに展開する国連PKOミッションに勤務する平原弘子 民政部長が登壇し、紛争のリアリティーと国連の対応、人々の願いについて語ります。

VR体験とトークセッションを組み合わせ、参加者が被害の実態と支援の現場を多角的に理解する仕組みが設けられます。

8月31日:未来へつなぐ ヒロシマの記憶~万博から世界へ(RCC中国放送主催)

6歳の時に広島で被爆し、その後火傷や放射線の影響による健康被害に苦しんだ田中稔子さんを迎え、当時の記憶といまに至る経緯を語るトークが行われます。根本かおる 国連広報センター所長も登壇します。

RCCが保有する、原爆投下から2か月後に記録された貴重な映像を、渡邉教授の協力によりカラー化したものを上映します。歴史的な映像資料の利用と解説により、来場者が被爆の直後を視覚的に理解できる構成です。

イベントの意義と連携

これらのイベントは単に資料を提示するだけでなく、体験と対話を通じて来場者自身が平和のために何を考え、どのように行動できるかを促す設計になっています。国連の現場職員や被爆経験者の直接の声を聞く機会が設けられている点が特徴です。

また、TBSやRCCといったSDGメディア・コンパクト加盟メディアとの連携により、地域的・メディア的な視点を踏まえた多様な資料提供と発信が行われています。

参加者向けの実務情報と補足資料

問い合わせは国連広報センターにて受け付けられています。連絡先メールアドレスは unic-tokyo@un.org です。プレスリリースと関連情報は国連広報センターのウェブサイトで公開されており、関連リンクは https://www.unic.or.jp/news_press/info/52575/ です。

本展示では、展示資料の画像ファイルがプレスリリース素材としてダウンロード可能である旨も明示されています。場所に関する表記として、イベント会場は大阪府、その他関連する記録や資料の発信地として広島県や長崎県が挙げられています。

  • 主催:国際連合広報センター(UNIC)、協力:TBS(SDGメディア・コンパクト加盟)ほか
  • 会期:2025年8月25日~8月31日
  • 会場:大阪・関西万博 国連パビリオン(大阪府)
  • 問い合わせ:unic-tokyo@un.org
  • 関連リンク:https://www.unic.or.jp/news_press/info/52575/

展示・イベントの要点整理(表形式)

以下は、本稿で取り上げた特別展「つなぐ、つながる」に関する主要情報を整理した表です。展示の趣旨、会期、会場、主な出展内容、特別イベントの日時と登壇者、問い合わせ先などを網羅しています。

項目 内容
展示名 特別展「つなぐ、つながる」
主催・協力 国際連合広報センター(UNIC)、TBS(SDGメディア・コンパクト加盟)ほか
会期 2025年8月25日~8月31日
会場 大阪・関西万博 国連パビリオン(大阪府)
主な展示内容 TBS/JNN28局による戦争証言・映像、RCC提供の原爆投下直後映像(カラー化)、渡邉英徳教授のデジタルアーカイブ、TBSワークショップの小学生作品40点、UNMAS職員の報告など
特別イベント(8月29日) ACTION for Peace ~今から、私たちにできること~(TBS主催)。VR体験、対話、南スーダンPKO勤務の平原弘子 民政部長が登壇
特別イベント(8月31日) 未来へつなぐ ヒロシマの記憶~万博から世界へ(RCC主催)。田中稔子さん(被爆者)登壇、根本かおる UNIC所長登壇、RCC映像のカラー化版を上映
問い合わせ 国連広報センター unic-tokyo@un.org
関連リンク https://www.unic.or.jp/news_press/info/52575/
関連キーワード・場所 万博、大阪関西万博、TBS、国連、平和、戦後80年、広島、長崎、人道支援、紛争/大阪府、広島県、長崎県
画像・素材 プレスリリース素材として画像ファイルのダウンロード提供あり

本稿では国連広報センターが公表したプレスリリースの内容を基に、展示の構成、出展資料、連動イベントの日時と登壇者、問い合わせ先および関連リンクまでを整理しました。資料や映像の出典、協力機関名、会期・会場などは本文中に記載の通りです。詳細は国連広報センターの公式発表ページをご参照ください。

参考リンク: