freeeが9月開始、AIで記帳納品が最短3分に

AIデータ化β提供開始

開催日:9月1日

AIデータ化β提供開始
これっていつから使えるの?
freeeは「AIデータ化β」を今秋までに提供開始予定(発表日:2025-08-22)。まず通帳対応で段階的に拡大し、既存ユーザーは追加料金なしで利用可能。正式な開始日は公式で順次告知される。
手書きや汚れた領収書でも精度は大丈夫?
AI‑OCRと複数のAIエージェントで精度向上を図るが、手書き文字や破損、極端に汚れた証憑は読み取り精度が落ちる可能性あり。必要に応じて人的確認が残る設計になっている。

AIで記帳代行の納品時間が変わる — freeeの「AIデータ化β」導入へ

フリー株式会社(freee)は、会計・税理士事務所向けの記帳代行支援サービス「freeeデータ化サービス」において、AI技術を組み合わせた新機能「AIデータ化β」を今秋までに提供開始すると2025年8月22日15時00分付の発表で明らかにしました。本リリースの要点は、従来の人手処理に比べて大幅に納品時間を短縮する点と、追加料金なしで利用可能になる点です。

発表文は「マジ価値サマリー」として、サービスの目的と今回の変更点を分かりやすく整理しています。これまで紙の証憑(領収書・通帳・クレジットカード明細・現金出納帳など)を目視で入力・確認していた工程の一部を、AI-OCRとAIエージェントで自動化することで、最短で3分という短時間での納品を実現する点が強調されています。

発表日時と要約

本発表は2025年8月22日15時00分付で行われ、リリース全体の趣旨としては「記帳代行の効率化」と「導入ハードルの低さ(追加料金不要)」が挙げられています。

発表に含まれる公式URLは以下です。導入予定の機能詳細や提供時期の追加情報は同ページで公開される予定です。

AI-OCRとAIエージェントで変わる処理の流れと速度

従来の「freeeデータ化サービス」では、複数のオペレーターが目視で入力し、相互チェックを行って高精度なデータ化を実現してきました。このアプローチは精度が高い一方で、人手による処理のために納品までにおおむね1営業日程度を要していました。

今回導入される「AIデータ化β」では、まずAI-OCRが書類の文字情報を高速に読み取り、次に複数のAIエージェントが読み取り結果をチェック・補正するフローを採用します。これにより、処理完了までの時間は最短3分から30分のレンジでの納品が可能になります。

処理の具体的な流れ

処理の流れは以下のように示されています。各ステップで人手による確認が不要となる場合と、必要に応じて人的確認が挟まる場合が想定されています。

  1. ユーザーが専用画面からデータ化を依頼
  2. AI-OCRで書類を読み取り、テキスト化
  3. AIエージェント群が読み取り結果を多重チェック、整形・構造化
  4. 仕訳データとして会計ソフト形式で出力し納品(最短3分〜30分)

この自動化のメリットとしては、処理時間の短縮だけでなく、夜間や大量依頼時の処理負荷の分散、人的ミス低減が挙げられます。なお、freeeはインボイス制度・電子帳簿保存法への対応もサービスに組み込んでいます。

対応範囲、料金、サービス利用上の留意点

発表時点で「AIデータ化β」が対応する対象はまず通帳のデータ化から開始し、今後は領収書などさまざまな種類の証憑にも順次対応していく予定とされています。利用中の「freeeデータ化サービス」ユーザーは追加料金なしで「AIデータ化β」に切り替えて利用可能です。

以下に現行サービスと新機能に関する要点を整理します。

対象書類
発表時点:通帳(まず対応)。今後:領収書・クレジットカード明細・現金出納帳等へ拡大予定。
納品時間
従来:目視での入力によりおおむね1営業日程度。新機能:最短3分〜30分。
料金
「freeeデータ化サービス」利用者は追加料金不要でAIデータ化βを利用可能。
法制度対応
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応。

利用に際しては、データの取り扱い、個人情報保護、読み取り精度に関する条件や例外が存在し得る点に留意が必要です。特定の文字や手書き文字、破損した証憑などはAI-OCRの読み取り精度が低下する可能性があるため、最終的な精度要件に応じて人的確認が残る場合があります。

導入時期と対象ユーザー

提供開始時期は「今秋まで」とされており、まずは通帳データ化からリリースされます。対象ユーザーは会計・税理士事務所向けの記帳代行支援サービス利用者で、既存の「freeeデータ化サービス」契約者は追加費用なしで本機能を利用できます。

導入後の対応書類の拡張や精度向上は段階的に行われる見込みで、リリースページで順次情報が更新される予定です。

フリー株式会社の事業背景と企業情報、まとめ表

フリー株式会社は「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げるSaaS企業で、統合型経営プラットフォームを提供しています。今回の発表は、同社がパートナーや金融機関と連携して構築するオープンなプラットフォームの一環として、記帳業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する取り組みの一つです。

以下に、本記事で触れた主要情報を整理した表を示します。導入時期、対象、納品時間、料金体系、会社情報などを網羅しています。

項目 内容
発表日 2025年8月22日 15時00分(freee発表)
サービス名 freeeデータ化サービス(新機能:AIデータ化β)
新機能の特徴 AI-OCRとAIエージェントによる自動化で最短3分〜30分で納品。複数チェックによる精度担保。
対応書類(リリース時点) 通帳(まず対応)。今後:領収書、クレジットカード明細、現金出納帳等へ拡張予定。
納品までの時間(従来/新機能) 従来:おおむね1営業日程度。AIデータ化β:最短3分〜30分。
料金 既存のfreeeデータ化サービス利用者は追加料金不要で利用可能。
法制度対応 インボイス制度、電子帳簿保存法に対応。
会社名 / 代表 フリー株式会社 / CEO 佐々木大輔
設立日 / 所在地 設立日:2012年7月9日 / 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー21F
公式URL / 関連ページ

本件は、記帳業務の効率化と納品時間短縮を目的とした技術適用の一例です。初期は通帳データ化に注力し、順次対応範囲を広げる方針が明示されています。今後の対応書類拡張や精度に関する追加の情報は、発表元の公式ページで確認できます。

参考リンク: