9月3日開幕|昭光サイエンスがJASISで注目機器披露
ベストカレンダー編集部
2025年8月22日 11:00
昭光のJASIS2025出展
開催期間:9月3日〜9月5日

幕張で遭遇する最新分析装置群──昭光サイエンスの出展概要
化学品や合成樹脂、金属・セラミックスなどを取り扱う昭光通商の連結子会社、昭光サイエンス株式会社が、JASIS 2025(会期:2025年9月3日〜5日、会場:幕張メッセ)に出展します。出展ブースは7A-810。研究開発現場での実務的な課題解決に直結する分析機器・ソリューションを多数展示することが発表されています。
出展の目的は、バイオ医薬品や先端材料、有機合成、環境分析など多様な分野における研究現場のニーズに合わせた機器提案と実機デモの提供です。年内発売予定のナノトラッキング分析装置「Envision」をはじめ、粒度分布やゼータ電位測定、分析前処理の効率化機器などが並びます。展示に加えて出展社セミナーも予定されており、機器導入を検討する研究者や技術者にとって有益な情報が得られる場となります。

注目製品の実装的な機能解説:研究分野別の推奨機器
昭光サイエンスが提示する装置群は、用途別に整理された提案が特徴です。以下では、プレスリリースに記載されたすべての製品について、仕様や想定される用途を具体的にまとめます。
製品ごとの特徴は現場での適用イメージを重視して整理しており、装置選定時の比較ポイントを分かりやすく提示します。

バイオ医薬・DDS研究向け
ナノ粒子や蛋白質凝集体、細胞外小胞(EV)、DDSナノ粒子といった微粒子解析に対応する機器が中心です。
- ナノトラッキング分析装置 Envision(年内発売予定)
Hyperion Analytical社のNTA装置「Envision」は、従来技術をさらに進化させた高感度・高再現性の測定が可能です。10nmまでの微粒子を検出可能で、蛍光測定にも対応。操作は試料の入ったピペットチップをセットするだけの簡便さを打ち出しています。
対象:細胞外小胞、ウイルス、ワクチン、DDSナノ粒子、ナノバブルなど。高感度検出と信頼性の高い蛍光測定が求められる研究に適しています。
- ホログラフィック解析式粒度分布測定器 xSight
サブビジブル粒子(蛋白質凝集体、シリコンオイル、遊離脂肪酸など)の定性定量、およびバイオ医薬品中のサブビジブル粒子やナノ分散液中の粗大粒子の識別・定量に対応します。粒子ごとに粒子径と屈折率を同時測定でき、使い捨てセルでコンタミネーションリスクを低減します。
操作と解析の両面で、バイオ関連サンプルの品質管理に有用な機能が備わっています。

スラリー・エマルションなど高濃度分散液向け
濃厚サンプルを希釈せずに測定可能な機器が注目されています。原液状態での測定により、希釈による変化を避けた評価が可能です。
- 超音波式粒度分布・ゼータ電位測定器 Zeta-APS
最大試料濃度60vol%(サンプルによる)まで測定可能な超音波減衰式の粒度・ゼータ同時測定装置です。濃厚サンプルを希釈せずに粒度分布とゼータ電位を同時取得でき、沈降性サンプルは撹拌しながらの測定が可能、色の影響を受けにくい点が特徴です。
用途:スラリー、エマルションなど高濃度分散液の評価に適し、材料開発や品質管理での直接測定ニーズに応えます。
- キャピラリー式粒度分布測定器 CHDF-4000
キャピラリー方式による高分解能測定を実現する装置で、ナノ〜サブミクロン領域の正確な粒度分布測定が可能です。オートサンプラー対応により測定の簡便化も図れます。多分散系サンプルにおいて仮定を置かず測定できる点が特長です。
用途:ナノ材料中の粗大粒子の検出や、精密な粒度分布解析が必要な場面での導入が想定されます。

合成・天然物化学、分取精製関連
有機合成や天然物抽出など、化合物の精製作業に関する製品群です。分取効率やコストに着目したラインナップが揃います。
- 分取精製HPLCシステム Purif®-Rp2
粗精製・精密精製・リサイクル精製の選択が可能な次世代デュアル分取精製システムです。2チャンネルを独立制御でき、1ch/2chをパラレル運用できます。送液ポンプは最高圧20 MPa、感度の高いUVセルを搭載し、分取用HPLCを新規導入するより低コストで多目的分取を実現します。
用途:合成化学・天然物抽出のスケールアップや高再現性の精製作業に向いています。
- 簡易分取セット
フラッシュクロマトグラフィーを手軽に試せるセットです。圧空送液とカートリッジカラムの組み合わせにより短時間で再現性の高い分離が可能。固相抽出でのカラム濃縮など大容量サンプルの処理にも対応します。
用途:導入コストを抑えて分取精製の検証を行いたい研究室や少量から中量サンプルの分取に適します。

サンプル濃縮と作業の効率化
試料の濃縮操作に関する効率化・ヒューマンエラー低減を図る装置が用意されています。
- 窒素吹付濃縮停止装置 EVAN-HEX
長時間を要する溶媒留去作業において、乾固させずに指定残液量で自動終了する濃縮装置です。液面センサを用いた乾固防止機能、個別に設定可能な濃縮量、追尾機能による効率化などが特長です。
用途:濃縮作業の自動化や作業負担軽減、サンプルの過乾燥防止が必要な分析前処理で有効です。

展示会セミナーと来場案内:日程・会場・テーマの詳細
昭光サイエンスは展示のほか、出展社セミナーを実施します。セミナーは機器の原理や適用事例を交えて、実務的な疑問に応える構成です。
以下にセミナー開催情報と展示会の基本情報を整理します。
- セミナー日程
- 2025年9月3日(水)
- セミナー時間
- 12:45〜13:45(申し込み不要)
- 会場
- TKP(旧アパ)会場 No.10-11号室
- テーマ
- 希釈することなく粒度分布、ゼータ電位を測定したい、粒度分布の分解能を向上させたい、そんなお悩みを解決する装置を紹介します。
また、JASIS 2025自体は分析機器・科学機器メーカーが集結する展示会で、analyticaやPittconと並ぶアジア最大級の規模を謳っています。会期は2025年9月3日(水)から5日(金)までの3日間、会場は幕張メッセ国際展示場・会議場です。展示会の公式情報は JASIS公式サイト を参照してください。
昭光サイエンスのブースは7A-810に設定されています。展示予定製品のデモや説明はブース内で受けられる旨が案内されています。

昭光サイエンスについて:会社情報と事業領域
昭光サイエンス株式会社は2019年ではなく2009年9月25日設立の企業で、分析機器・理化学機器、および関連製品の開発・製造、輸出入、販売、メンテナンスを事業内容としています。本社所在地は神奈川県横浜市青葉区あざみ野南一丁目3番地3、代表取締役社長は岩田 和則氏です。
詳細は会社公式サイト(https://www.shoko-sc.co.jp/index.html)を参照することで、製品カタログやサポート情報を確認できます。
展示予定製品の一覧(再掲と補足)
プレスリリースに記載された展示予定製品を一覧化し、それぞれの主要ポイントを補足します。検討時の比較材料として利用できます。
- Envision(ナノトラッキング分析装置):10nmまで検出、蛍光測定対応、ピペットチップで簡単操作
- Zeta-APS(超音波式粒度分布・ゼータ電位測定器):最大60vol%測定、原液測定可能、撹拌測定対応
- Purif®-Rp2(分取精製HPLCシステム):2チャンネル独立制御、最高圧20 MPa、低コストで多用途
- EVAN-HEX(窒素吹付濃縮停止装置):液面センサで乾固防止、個別濃縮量設定、追尾機能
- xSight(ホログラフィック解析型個数カウント式粒度分布測定器):粒子径と屈折率の同時測定、コンタミフリー測定
- CHDF-4000(キャピラリー式粒度分布測定器):高分解能、オートサンプラー対応、多分散系に有効
- 簡易分取セット:圧空送液+カートリッジカラムで短時間・再現性ある分離、固相抽出用途にも
今回の記事のポイント整理(表形式)
以下の表は本稿で取り上げた主要項目を整理したものです。展示会の基本情報、セミナー情報、出展製品と各製品の主な特徴を一覧化しています。
項目 | 内容 |
---|---|
展示会名 | JASIS 2025(分析機器・科学機器総合展) |
会期 | 2025年9月3日(水)〜9月5日(金) |
会場 | 幕張メッセ国際展示場・会議場 |
出展社 | 昭光サイエンス株式会社(連結子会社:昭光通商株式会社) |
ブース番号 | 7A-810 |
セミナー日程・時間 | 2025年9月3日(水)12:45〜13:45(申し込み不要) 会場:TKP No.10-11号室 |
セミナーテーマ | 希釈することなく粒度分布、ゼータ電位を測定したい/粒度分布の分解能向上を目指す装置紹介 |
主な展示製品(代表例) | Envision(NTA)、Zeta-APS(超音波式粒度・ゼータ)、Purif®-Rp2(分取HPLC)、EVAN-HEX(濃縮停止装置)、xSight、CHDF-4000、簡易分取セット |
会社所在地・設立 | 神奈川県横浜市青葉区あざみ野南一丁目3-3/設立:2009年9月25日 |
代表者 | 代表取締役社長 岩田 和則 |
公式URL | https://www.shoko-sc.co.jp/index.html(昭光サイエンス)/https://www.jasis.jp/(JASIS公式) |
本稿では、昭光サイエンスがJASIS 2025で展示予定としたすべての情報を整理してお伝えしました。展示会とセミナーの日程・会場、ブース番号、および各製品の主要な機能・用途について具体的にまとめてあります。製品の詳細や実機デモ、導入相談は展示ブースおよび会社公式サイトを参照してください。
参考リンク: