9/6-7開催|福井ONE PARKに生分解リストバンド採用
ベストカレンダー編集部
2025年8月21日 14:01
環境配慮リストバンド採用
開催期間:9月6日〜9月7日

北陸最大級の野外音楽フェスで採用された環境配慮型リストバンド
日本マタイ株式会社は、2025年8月21日08時50分の発表で、同社製の環境配慮型リストバンドが「ONE PARK FESTIVAL 2025」(開催日:2025年9月6日・7日、会場:福井市中央公園)に採用されたことを公表しました。今回の採用は、2025年7月に導入された「富士山入山証」と同様の生分解性モデルをベースに、野外フェスティバルでの利用を考慮して耐水性を強化したモデルが選定されたことを意味します。
発表文では製品の素材特性、実施した生分解性試験の条件と結果、フェス側での運用イメージや今後の評価試験の方針まで、具体的な情報が提示されています。以下では、プレスリリースの内容を漏れなく整理し、製品の特長とフェス側の導入意図、試験データの詳細、運用上の注意点などをわかりやすくまとめます。

採用の背景とフェスの特性
ONE PARK FESTIVALは「街全体が一つのテーマパークになる音楽フェス」をキャッチコピーに掲げ、JR福井駅から徒歩5分の都市型大型野外音楽フェスティバルとして開催されます。会場では有名アーティストのライブや全国から集まる飲食出店、地元工芸品を扱う物販が並び、来場者は会場内外をリストバンドで自由に出入りできる形式です。
2024年の実績は、有料ゾーン来場者が11,000人(過去最多)、無料ゾーンを含めた総動員数は27,000人に達し、来場者の半数以上が県外から訪れている点が特徴です。こうした規模と都市型の特性により、入退場管理や利便性向上、そして会場周辺環境への配慮が重視され、環境配慮型リストバンドの採用に至ったと説明されています。

製品の特長と耐水性強化のポイント
プレスリリースでは、本製品の主要特長が明確に列挙されています。基材は生分解性を有し、土中の微生物によって分解される素材を使用していることがまず大きなポイントです。加えて、野外イベントでの長時間使用に対応できるように耐水性を強化した仕様に改良されています。
以下の箇条書きは、プレスリリースで示された特長を整理したものです。各項目は製品設計上の意図と、実際のイベント運用における利点を示しています。
- 生分解性素材:土中の微生物により分解されるフィルム基材を採用。
- 耐水性強化:雨や汗に強く、野外での長時間利用に耐える設計。
- 環境負荷軽減:適切な廃棄を前提とした設計で、万が一紛失しても長期的な環境負荷を抑制。
- 海洋分解性の視野:海や河川沿いのイベント利用を想定し、将来的な海洋分解性の活用を検討。
ただし、プレスリリースは同時に「環境配慮を目的としているがポイ捨てを容認するものではない」点を強調しています。製品は生分解性であっても、持ち帰りや適切な廃棄を推奨する旨が明記されています。

素材選定と運用上の注意点
素材としては、生分解性プラスチック、合成紙、不織布の3素材が言及されています。プレスリリースには用途ごとに適切に使い分けることが有効である旨が記載されており、合成紙や不織布は高耐久性が期待される場面での利用が想定されています。
運用面では、リストバンド着用による会場内外の自由な出入りによって街全体を活用する運営方式を支える点や、耐水性強化が野外の天候変動や来場者の活動に対応する旨が示されています。適切な廃棄フローの整備や来場者への周知が引き続き重要です。

実施された生分解性試験の条件と結果
日本マタイは生分解性プラスチック、合成紙、不織布の3素材を対象に、独自条件で生分解性試験を実施しました。試験条件はコンポストと培養土を用いた、約60℃・含水率30%の高温高湿土壌環境で、週ごとに外観と強度を観察する手法が採られています。
観察結果としては、生分解性プラスチックが自然条件下で分解が進みやすい傾向を示し、一方で合成紙や不織布は高い耐久性を示したと報告されています。試験の7週目には、②③の画像について表面の土や汚れを水洗いして除去した状態の写真も提示され、経時変化の視覚的確認が行われています。
試験項目 | 条件 | 対象素材 | 主な観察結果 |
---|---|---|---|
温度・湿度 | 約60℃・含水率30%(コンポスト+培養土) | 生分解性プラスチック、合成紙、不織布 | 高温高湿条件で分解挙動を加速して評価 |
観察頻度 | 週次で外観・強度を観察 | 全素材 | 経時的に外観・強度低下の有無を確認 |
結果(生分解性プラスチック) | 同上 | 生分解性プラスチック | 自然条件下で分解が進みやすい傾向を確認 |
結果(合成紙・不織布) | 同上 | 合成紙・不織布 | 高い耐久性を示し、用途に応じた使い分けが有効 |
補足 | 画像資料あり | 7週目の画像(洗浄後写真含む) | 表面の土や汚れを除去した状態の比較写真が存在 |
この試験結果により、イベント期間中に紛失した場合でも環境負荷の長期化を抑えられる可能性が示されましたが、製品はあくまで環境配慮を目的とし、適切な廃棄を前提とする設計である点が改めて明記されています。

運用イメージと展開想定、関連情報
リストバンドの導入によって、ONE PARK FESTIVALでは会場内外をまたいだ入退場管理が円滑になり、街全体を使った滞在動線の設計が可能になります。飲食ブースや物販、地元工芸との連携といった都市型フェスの特性と親和性が高い運用が見込まれます。
プレスリリースはまた将来的な展開として、耐水性と海洋分解性という両面の特長を活かし、海や河川沿いで開催される音楽フェスティバル、市民マラソン、マリンスポーツ関連イベントなど多様な場面での活用を視野に入れていると明示しています。現在は海水環境における加水分解性および微生物分解性の評価試験を進めているとのことです。

関連情報とダウンロード
プレスリリースには、関連リンクとして日本マタイ株式会社の公式サイト(https://www.matai.co.jp/)が記載されており、プレスリリース内で使用された画像ファイルをダウンロード可能とする案内もあります。画像素材の提供によって、試験経過や製品外観を視覚的に確認できる仕様になっています。
ビジネスカテゴリとしては「環境・エコ・リサイクル」「音楽」が挙げられ、キーワードには「イベント」「バイオマスプラスチック」「海洋生分解性」「SDGs」「野外フェス」「音楽」「ライブ」「コンサート」「サステナブル」「新商品」が含まれています。これらは製品の用途や訴求点を示すための重要なタグ群です。
要点まとめ(本文で扱った情報の整理)
以下の表は、本記事で取り上げたプレスリリースの主要事項を整理したものです。会場・日程、製品の特長、試験条件と主な観察結果、フェスの実績と今後の試験・展開計画を網羅しています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表者 | 日本マタイ株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:中西孝夫) |
発表日時 | 2025年8月21日 08時50分 |
採用イベント | ONE PARK FESTIVAL 2025(開催日:2025年9月6日・7日、会場:福井市中央公園) |
製品特長 | 生分解性素材、耐水性強化、環境負荷軽減設計、海洋分解性を視野 |
試験条件 | コンポストと培養土を用いた当社独自条件(約60℃・含水率30%)、週次観察 |
試験対象 | 生分解性プラスチック、合成紙、不織布 |
主な試験結果 | 生分解性プラスチックは分解が進みやすい傾向、合成紙と不織布は高耐久性 |
フェス実績(2024年) | 有料ゾーン来場者11,000人(過去最多)、無料ゾーン含め総動員27,000人、来場者の半数以上が県外 |
今後の評価 | 海水環境における加水分解性・微生物分解性評価試験を継続し、海や河川沿いのイベント等での活用を検討 |
関連リンク・ダウンロード | https://www.matai.co.jp/(プレスリリース素材・画像のダウンロードあり) |
以上がプレスリリースの全情報を整理した内容です。導入されるリストバンドはイベント運営の利便性と環境負荷低減の両立を目指す設計となっており、耐水性強化や海洋分解性評価の継続によって、都市型・沿岸型問わず幅広いイベントでの実用性が検討されています。適切な廃棄と持ち帰りを前提とする旨も明記されているため、運用時には来場者や関係者への周知が重要です。
参考リンク: