9/1〜3出展|artience、万博で緑化×プラ再生を展示
ベストカレンダー編集部
2025年8月20日 11:43
artience万博出展
開催期間:9月1日〜9月3日
大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」への参加と出展の位置付け
artience株式会社(代表取締役社長 髙島 悟、東京都中央区)は、2025年8月20日付の発表で、2025年日本国際博覧会(通称:大阪・関西万博)における「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創チャレンジに参加し、同万博の会期中に「TEAM EXPOパビリオン」へ出展することを明らかにしました。本出展は「地球の緑化とプラスチックのリサイクルを飛躍させる」をテーマとしています。
共創チャレンジとは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現し、あるいはSDGsの達成に向けて自らが主体となって共創しながら未来に向けて行う具体的な活動と目標を宣言する企画です。本件においてartienceは、自社の技術を通じて環境課題への具体的な貢献を目指す取り組みを提示しています。
発表日と出展期間の明示
本プレスリリースは2025年8月20日 10時00分に公開されました。発表内容には出展の具体的な日程・時間帯が含まれており、関係者や来場を検討する者に対して明確な情報提供がなされています。
展示は2025年9月1日(月)から9月3日(水)までの3日間、各日10:00~21:00の時間で開催されます。展示会場は大阪・関西万博会場内のフューチャーライフヴィレッジ、ブース番号はTE-1です。
展示テーマと技術の全体像
今回の展示テーマは「地球の緑化とプラスチックのリサイクルを飛躍させる共創チャレンジ」です。artienceグループが有する化学素材技術と関連企業との連携によって、自然環境の保全と循環型資源利用の両面に取り組む構成となっています。
出展で示される取り組みは大きく二つの柱に分けられます。一つは生分解性素材を用いた緑化支援、もう一つはプラスチック製品からの高品質な再生素材回収を可能にする処理技術です。以下ではそれぞれを具体的に説明します。
(1)生分解性樹脂を活用した緑化支援の取り組み
artienceが開発した生分解性樹脂を用いた固定化剤と種子の混合散布技術は、法面や傾斜地など種子が定着しにくい土壌に適用することで、種子の固定と発芽を促進します。発芽後は樹脂が土壌中に残らず分解されるため、環境負荷を抑えながら緑化を進めることが可能です。
この手法は土木や農業といった分野での環境対応に貢献することを目的としており、現場での実用性、分解速度、種子の生存率などを評価しながら導入が進められる想定です。展示では技術の機構や適用事例の説明を行います。
(2)マテリアルリサイクル促進のための剥離技術
プラスチック製パッケージに付着する印刷インキや接着剤を剥がす技術によって、透明に近く高品質な再生プラスチックの回収が可能となります。印刷や接着材の除去は再生材の色調や機械的特性に大きく影響するため、剥離技術の改善はマテリアルリサイクルの飛躍的向上に寄与します。
展示では、剥離後の再生プラスチックが持つ透明性・強度などの評価指標や、適用可能なプラスチック種類、処理フローの概要をわかりやすく提示します。これにより実際の回収・再利用システムへの統合可能性を示します。
企業情報、SDGsとの関わり、およびグループ構成
artience株式会社は1896年に創業した化学メーカーで、設立当初の社名は東洋インキ製造株式会社でした。以来、色材・機能材、ポリマー・塗加工、パッケージ、印刷・情報の4つのセグメントで事業を展開し、エネルギー、エレクトロニクス、バイオ・ヘルスケアなど幅広い領域に事業を拡大しています。
現在はartienceグループとして先端技術を通じて価値創出を図っており、グループサイトで企業理念や事業領域の説明が行われています。今回の展示は同グループの技術資源と協業体制を前面に押し出す形での発表となります。
SDGsへの具体的な取り組み
artienceは、持続可能な開発目標(SDGs)17項目のうち、事業活動と特に関わりの深い12の目標を経営上の重要課題と関連付け、どのように貢献していくかをウェブサイトで宣言しています。これらの取り組みと今回の共創チャレンジは関連付けられており、技術を通じた具体的な目標達成を目指しています。
共創チャレンジ参加により、同社は自社技術を社会実装し、環境負荷軽減や資源循環に資する取り組みを明確に打ち出す機会を得ることになります。展示会場では、宣言した目標と今回の具体的施策の関係性も説明されます。
展示参加企業と関連公開ページ
出展はartienceグループの共同出展となり、参加企業はartience株式会社、トーヨーケム株式会社、東洋インキ株式会社です。各社の技術とノウハウを組み合わせて展示構成が作られます。
関連するウェブ上の情報は以下のとおり公開されています。技術やプロジェクトの詳細はそれぞれのページで確認できます。
- EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト(artience関連ページ): https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/C10451
- プラットフォームCLOVER:プロジェクト詳細: https://platform-clover.net/project/detail/818
- プラットフォームCLOVER:プロジェクト詳細: https://platform-clover.net/project/detail/957
- artienceグループのSDGsへの取り組み: https://www.artiencegroup.com/ja/corporate/sustainability/strategy/sdgs.html
- artienceグループ公式サイト: https://www.artiencegroup.com
展示スケジュール・会場案内とまとめ
展示日時、場所、ブース番号といった基本情報は出展を確認する上で重要です。本展示は2025年9月1日から3日までの3日間、毎日10:00から21:00の時間帯でフューチャーライフヴィレッジ内ブースTE-1にて行われます。会場における展示は技術紹介だけでなく、共創チャレンジとしての宣言や連携の方向性も示される予定です。
発表文には来場を促す表現も含まれており、同社は会場で改めて今回の取り組みを宣言するとしています。展示により、土木・農業分野や循環型資源利用に関わる関係者や市民に向けた技術説明と、実装に向けた対話が想定されています。
展示の要点整理
展示の要点は下記の通りです。技術的な解説、適用領域、想定される効果を中心に示されています。
- 生分解性樹脂を用いた種子の固定化による緑化支援(法面・傾斜地への適用)
- 印刷インキ・接着剤の剥離技術による高品質再生プラスチックの回収促進
- 出展企業はartienceグループ(artience株式会社、トーヨーケム株式会社、東洋インキ株式会社)
- 展示期間:2025年9月1日~9月3日、10:00~21:00、会場:フューチャーライフヴィレッジ、ブース:TE-1
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年8月20日 10:00 |
出展者 | artienceグループ(artience株式会社、トーヨーケム株式会社、東洋インキ株式会社) |
代表者 | 髙島 悟(artience株式会社 代表取締役社長) |
展示期間・時間 | 2025年9月1日(月)~9月3日(水) 各日 10:00~21:00 |
会場 | 大阪・関西万博会場内 フューチャーライフヴィレッジ ブース番号 TE-1 |
展示テーマ | 「地球の緑化とプラスチックのリサイクルを飛躍させる共創チャレンジ」 |
主な技術内容 |
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関連リンク |
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以上の表は本記事で取り上げた出展の要点を整理したものであり、発表された日付、会期、場所、技術の概要および関連する公開情報を網羅しています。出展は技術の社会実装や複数企業の協働を通じて環境課題への対応を図る内容であり、SDGsに関連した宣言や具体的施策も併せて提示されます。
本稿はartience株式会社の2025年8月20日付の発表内容を基に、展示の趣旨、技術的な中身、企業の背景および展示情報を整理して伝えました。発表資料の原文や詳細は上記の関連リンクで確認できます。