9/1発売 松江発・雪女着想の琥珀糖『雪女のおやつ』

雪女のおやつ発売

開催期間:9月1日〜3月31日

雪女のおやつ発売
いつから買えるの?どこで売ってるの?
2025年9月1日から、三英堂各店舗と公式オンラインショップ、土産店で販売開始。25粒入り・税込864円、賞味期間は20日。販売はNHK朝ドラ放送に合わせて2026年3月末頃までの予定です。
味はどんな感じ?
琥珀糖ならではのシャリッとした氷を思わせる食感に、島根産の出西生姜粉末がほんのり香るやさしい清涼感と抑えた辛みが後味に残る、繊細で物語性のある味わいです。

雪女の幻影を琥珀糖で描く:松江発の新作和菓子

有限会社三英堂は、2025年8月18日に発表した新商品『雪女のおやつ』を、2025年9月1日より三英堂各店舗・公式オンラインショップ(http://www.saneido.jp/)および土産店等で販売開始します。発表は2025年8月19日 11時00分のリリースに基づき、公表されています。

この新作は、松江を主な舞台としたNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」(2025年秋放送開始予定)への着想をもとに開発されました。物語性と地域の素材を結びつけて、和菓子を単なる嗜好品ではなく“物語を味わう体験”として提示する意図が込められています。

<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 2

着想元となった物語と地域性

着想の核となったのは、怪談『雪女』という異類婚姻譚です。物語では巳之吉が若い頃に雪女と遭遇し秘密を守るよう誓わされるも、結婚後にうっかり話してしまい雪女である妻が姿を消す、という展開が描かれます。禁忌が破られた結果、愛する者の前から消え去る悲しい運命が物語の中心です。

松江は京都・金沢と並ぶ日本三大菓子処の一つに数えられ、茶の湯文化が色濃く残る土地柄です。江戸期に松平不昧公が茶の湯を広めたことにより、四季や自然の情景を反映した繊細な和菓子文化が育まれました。三英堂はその伝統を受け継ぎつつ、現代的解釈で雪女の物語を菓子に落とし込んでいます。

<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 3

素材と食感:出西生姜が織りなす清涼感と琥珀糖のシャリ感

『雪女のおやつ』の主役は透き通る青い琥珀糖と、島根県特産の出西生姜(しゅっさいしょうが)です。見た目は淡いブルーで氷のような透明感を持ち、食感はシャリッとした琥珀糖ならではの“凍てつく”印象を演出します。

味わいは出西生姜の粉末を用いることで、清涼感のあるやさしい辛みが口の中に広がり、食後に物語の余韻を静かに残す設計です。辛味は抑えつつ香りを立たせる配合が追求されています。

<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 4

原材料と栄養上の情報

商品に使用されている主な原材料は以下のとおりです。製品は干菓子も含む構成となっています。

主原料
砂糖(国内製造)、水飴、寒天、生姜粉末/着色料(青1)
干菓子構成
砂糖(国内製造)、餅粉、還元水飴、寒梅粉、白生餡(いんげん豆)、卵白(卵を含む)、麦芽糖
賞味期間
20日間(常温保存可)
<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 5

製造工程とパッケージ表現:手仕事で仕上げる繊細さ

製造は手作業を多く含む工程で進められます。出西生姜パウダーを寒天と馴染ませ、繊維質が残らないよう濾す工程から始まり、ブルーの模様を作る作業を複数回の工程で行います。

以下に公表されている製造工程を工程順に整理します。繊細な色合い調整や乾燥工程に時間を要する点が特徴です。

  1. 出西生姜パウダーを寒天と馴染ませ、繊維質が残らないよう濾す
  2. ブルーの模様を作る
  3. 出西生姜入りの寒天を流す(この工程をもう一度繰り返す)
  4. 一晩寝かせる
  5. 型から取り出し、手作業でカットする
  6. カットしたものを均等に並べ、約2日間じっくり乾燥させる

青色の模様は微妙な分量差で印象が大きく変わるため、何度も試作を重ねて氷のような美しさを引き出すことに苦心したとされています。また、出西生姜については辛みを抑えながら清涼感を残すバランスを追求している点が強調されています。

<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 6

パッケージと装丁の意匠

パッケージは雪のように白い小箱に、“くつろぐ雪女”を描いたしおりを2パターン同梱する構成です。しおりのデザインは松江在住のイラストレーター堀ユキさん(Instagram: @horiyuki.1101)によるもので、雪女の日常を切り取ったようなイラストが用意されています。

題字は三英堂代表取締役 岡英介の実姉で書道教室を営む岩佐英恵さんに依頼し、怪談の持つ“おどろおどろしさ”と“雪女の儚さ”を表現しています。しおりの中ほどには、雪女を“雪女視点”で再構成したお話が掲載されています。

そのお話の監修は、小泉八雲研究に取り組む島根大学法文学部 准教授 宮澤文雄先生が担当しています。しおりの中には巳之吉や子供たちと離れた後の雪女の日常を窺わせるイラストや文言が含まれており、物語性を補強する仕様です。

<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 7

商品仕様・販売情報・三英堂の紹介

商品名、価格、内容量などの基本情報は次のとおりです。発売日や販売期間、問い合わせ先も明記します。

商品名 雪女のおやつ
価 格 864円(税込)
内容量 25個入(1cm角の琥珀糖を25粒詰め合わせ)
発売日 2025年9月1日(月)
販売期間 2025年9月1日〜2026年3月末頃(ドラマ放送終了時期に合わせた予定)
販売場所 三英堂各店舗、公式オンラインショップ(http://www.saneido.jp/)、土産店等
原材料 砂糖(国内製造)、水飴、寒天、生姜粉末/着色料(青1)
(干菓子)砂糖(国内製造)、餅粉、還元水飴、寒梅粉、白生餡(いんげん豆)、卵白(卵を含む)、麦芽糖
賞味期間 20日間(常温保存可)

三英堂については以下のとおりです。創業は昭和4年(1929年)で、松江市寺町にて長く和菓子を作り続けています。代表的な銘菓として「菜種の里」「日の出前」があります。販売・製造拠点と連絡先情報も併記します。

会社名
有限会社 三英堂
本社/工場
島根県松江市浜乃木1-1-53
寺町本店
島根県松江市寺町47
代表取締役
岡 英介
電話
本社/工場:0852-21-3403 寺町本店:0852-31-0122
メール
info@saneido.jp
Instagram
@saneido_official
<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 8

担当者のコメント(抜粋)

女将 岡 菜々子によるコメントでは、最も悩んだ点は『雪女』の物語の再解釈と、それに基づく新たな雪女像の設定であったと述べられています。単なる怪談としてではなく「静かな情感」として再解釈し、味やデザインへ落とし込む作業に時間をかけたことが明記されています。

また出西生姜の配合に関しては辛みを抑えつつ香りを引き立てる工夫を施し、青色の模様に関してはわずかな分量差で印象が変わるため試作を重ねた点、そして多くの案の中から選定したデザインに対する想いも述べられています。細部まで想いを込めた一品であるとの表現が含まれます。

<朝ドラ舞台・松江発>怪談“雪女”から生まれた幻想の琥珀糖—島根県産・出西生姜を使った和のスイーツ『雪女のおやつ』新登場 画像 9

まとめ(重要ポイントを表で整理)

以下の表は本稿で扱った主要な事実を整理したものです。商品概要、発売日、価格、内容量、原材料、賞味期間、販売場所、開発に関わった主な人物・クリエイター等を一覧にしています。

項目 内容
商品名 雪女のおやつ
発売日(販売開始) 2025年9月1日(月)
発表日 2025年8月19日 11時00分(開発発表:2025年8月18日)
価格 864円(税込)
内容量 25個入(1cm角の琥珀糖を25粒詰め合わせ)
主原材料 砂糖(国内製造)、水飴、寒天、生姜粉末、着色料(青1) 他(干菓子成分含む)
賞味期間 20日間(常温保存可)
販売場所 三英堂各店舗、公式オンラインショップ(http://www.saneido.jp/)、土産店等
製造工程のポイント 出西生姜を寒天に馴染ませ濾す、ブルー模様の重ね流し、カット後2日間乾燥等の手作業中心
パッケージ・監修等 イラスト:堀ユキ(@horiyuki.1101)、題字:岩佐英恵、文監修:宮澤文雄(島根大学准教授)
販売期間(予定) 2025年9月1日〜2026年3月末頃(NHK朝ドラ「ばけばけ」放送期間に合わせた予定)
問い合わせ 有限会社 三英堂 本社/工場:0852-21-3403 寺町本店:0852-31-0122 mail: info@saneido.jp

本稿は有限会社三英堂のプレスリリースに基づき、商品の背景・素材・製法・パッケージ・発売情報および担当者コメントを含めて整理した報告です。物語の再解釈と地域素材の組み合わせにより、和菓子としての味わいと物語性を同時に提示する試みである点を中心に伝えました。