パルコ、インディー特化レーベル『PARCO GAMES』を始動

PARCO GAMES始動

開催日:8月19日

PARCO GAMES始動
PARCO GAMESって何するの?
パルコが立ち上げたインディー特化のゲームレーベルで、開発支援から流通・マーケティング、実店舗やECでの販促、展示や海外展開支援まで一貫して行うパブリッシング事業です。
いつからそのゲームを遊べるの?
取り扱う3タイトルは共に「2025年冬」リリース予定。レーベル自体は2025年8月19日に始動しており、詳細な発売日や特設ページは順次公式で公開されます。

パルコがインディーゲーム領域へ本格参入、新レーベル「PARCO GAMES」始動

株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区)は、2025年8月19日11時00分付の発表で、ゲームパブリッシング事業へ本格参入し、新レーベル「PARCO GAMES(パルコゲームズ)」を同日付で立ち上げたことを明らかにしました。パルコはファッション・エンタテインメント・アートなど多岐にわたるカルチャー領域での事業展開を通じて培ってきた独自の目利きと創造性を、ゲーム分野へ適用していく方針です。

今回の発表は、パルコが2023年にゲーム事業専門チームを発足し、2024年9月からは「ゲーム事業開発部」として催事・EC・メディア・コラボレーション等で多面的に展開してきた流れの延長線上にあります。パルコはリアルな街と場を活かしたプロモーションやコラボ実績をもとに、ゲームの流通・マーケティング・開発支援を含むパブリッシング領域において新たな事業ステージへ移行します。

発表日
2025年8月19日 11時00分
発表者
株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区)
既往の経緯
2023年: ゲーム事業専門チーム発足 / 2024年9月: 「ゲーム事業開発部」として組織化
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レーベルの理念とパブリッシング事業の位置づけ

PARCO GAMESのコンセプトは、パルコの言葉で示される「パルコは、ゲームのために、何ができるか。」です。パルコはファッション、映画、音楽、文学、そして人が集う場とともに多様な文化を育んできた経験を生かし、ゲームを文化として捉え、クリエイターと協働して作品を届けることを目指します。

パブリッシング事業の定義として、今回のリリースは「開発されたゲーム作品を市場に届けるために流通・マーケティング・開発支援等を担う事業モデル」であると示しています。PARCO GAMESはクリエイターの想いと作品の特性に向き合う支援を行い、レーベル立ち上げはゲーム事業の確立と持続性向上を図る新たな段階と位置づけられています。

パブリッシングで提供する主な支援
  • 開発支援(制作面での支援・助言)
  • マーケティング(PR、広告、店舗連動プロモーション)
  • 流通(デジタル販売の取り纏め、EC連携)
  • 2次展開(MD、POPUP、展覧会などのイベント化)
  • グローバル展開支援(海外市場向けのブランディング、出展支援)
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PARCO GAMESが取り扱う3タイトルの詳細

PARCO GAMESは、国内外の気鋭なインディーゲームを厳選し、計3タイトルをパブリッシングすることを明らかにしています。各タイトルは2025年冬の販売開始を予定しており、開発スタジオとの共同プロジェクトや海外スタジオ作品のローカライズ、プロモーション連動などを通じて日本および世界に届けられます。

ここからは、それぞれのタイトルについて開発陣やジャンル、作品概要などの情報を整理して紹介します。各タイトルには特設LPが用意される旨の記載があり、詳細は順次公開される見込みです。

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『南極計画』 (©PARCO ©RexLabo)

作品概要: 「地球上でもっとも幻想的で過酷な場所、南極へようこそ」をテーマとした作品で、舞台は900年後の荒廃した南極です。南極点から発せられる謎のシグナルを目指して、主人公とそこに住む動物たちが旅をする物語が描かれます。

仕様・体験: 広大なマップ探索とクラフト要素が融合したサバイバルアドベンチャーです。共同開発は日本のゲームスタジオ「RexLabo合同会社」。ジャンルはサバイバルアドベンチャー、リリースは2025年冬(予定)となっています。特設LPについては「特設LPはこちら」との案内があります。

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『CONSTANCE』 (©btf)

作品概要: 「あるアーティストの受容と再生の物語」を主題に、絵筆を使うアーティストであるコンスタンスが自らの精神世界に閉じ込められ、その美しくも崩壊しつつある世界の謎に迫りながら脱出を目指す物語です。

仕様・体験: 難解なステージギミックや強敵とのバトルなど高難易度のアクションが魅力の2Dアクションアドベンチャー。開発はドイツのゲームスタジオ「btf Games」。リリースは2025年冬(予定)です。特設LPの案内もあります。

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『the Berlin Apartment』 (©btf)

作品概要: ドイツ・ベルリンの120年を見てきたとあるアパートメントを舞台に、かつての住人たちの生涯における転機を追体験できるアドベンチャーゲームです。問いかけとして「私の前に、誰がここに住んでいたんだろう?」というテーマが掲げられています。

仕様・体験: トゥーン調の美麗なグラフィックによる没入感の高いゲーム性が特徴の3D探索アドベンチャー。開発は同じくドイツの「btf Games」。リリースは2025年冬(予定)で、特設LPが設置される予定です。

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実店舗・EC・メディア活用、過去実績と多面的展開

PARCO GAMESは単なるパブリッシングにとどまらず、PARCOの持つ実店舗ネットワーク(全国15店舗)やリアルイベント、メディア連携を活かしてゲームカルチャーの体験価値を創出します。オンラインとオフラインの両面で、作品とユーザーの接点を拡張する計画です。

また、PARCO GAMESは2025年9月開催の『東京ゲームショウ2025』にゲームレーベルとして初出展する予定であり、グローバル向けの認知・ブランディング向上にも取り組みます。

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催事・イベントと過去実績

PARCOはこれまでにインディーゲームや関連カルチャーをテーマにした多様な催事・イベントを企画・実施してきました。これらはPARCOがゲームカルチャーのリアルな接点を作るうえでの重要な基盤となっています。

主な過去実績は以下の通りです。これらの経験を活かし、PARCO GAMESでは今後さらにイベント企画や館内外広告、周辺事業との連携を強化します。

  • インディーゲーム×コラボカフェ『COFFEE TALK Episode 1.5』@クアトロラボ
  • TRPG×演劇『カタシロ~Relive~』@PARCO劇場
  • 周遊型イマーシブサスペンス『盗薬次楽』@池袋PARCO
  • KOJIMA PRODUCTIONS × PARCO『DEATH STRANDING 2 JAPAN POPUP TOUR』@渋谷・札幌・仙台・名古屋・心斎橋・広島PARCO
  • ‘TOKYO INDIE GAMES SUMMIT in 吉祥寺PARCO’ のサブ会場企画制作(物販・試遊等)
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EC(ONLINE PARCO)とグッズ展開

オンラインECプラットフォーム『ONLINE PARCO』は、各ゲームタイトルの公式ECとして活用できる仕様にリニューアルされます。リニューアル第一弾として、京都のインディーゲームレーベル『ヨカゼ』の公式ECが2025年9月中旬にOPEN予定で、ONLINE PARCO限定商品も販売される計画です。

リニューアルでは、各ショップが独立出店でき、ショップごとにデザインカスタマイズが可能になるため、タイトル公式のEC運営がしやすくなります。PARCO GAMESがレコメンド・セレクトしたゲームのグッズを取り揃え、オンライン上でも多くのゲームファンへアプローチしていきます。

ONLINE PARCO(リニューアル後)
https://online.parco.jp/shop/top/parcogames/
リニューアル第一弾ショップ
京都のインディーゲームレーベル『ヨカゼ』公式EC(2025年9月中旬OPEN予定)
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メディア運用と発信チャネル

PARCO GAMESは公式HP・TikTok・YouTubeチャンネルを本日より開設し、これまで運用してきたX(旧Twitter)も含めた多角的なチャネル運用で最新情報を発信します。催事・イベントと連動したPARCO店舗や街媒体を活用する広告施策も企画・開発します。

各種公式チャネルは以下の通りです。最新情報、出展情報、特設LPの公開などはこれらのプラットフォームで発信されます。

  • 公式HP: https://games.parco.jp/
  • TikTok: https://www.tiktok.com/@parco_games
  • YouTube: https://www.youtube.com/@parco_games
  • X: https://x.com/parco_games
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有識者・クリエイターから寄せられたコメント

PARCO GAMESの立ち上げに際して、ゲーム業界やカルチャー領域で活躍する有識者・クリエイターらからの期待や応援コメントが発表資料に収録されています。以下に寄せられたコメント(順不同)を掲載します。

各コメントは、これまでのPARCOの活動やインディーゲームコミュニティへの貢献、今後のパブリッシング事業への期待を示す内容が中心です。

  • 株式会社yosp 代表取締役 吉田 修平 様
    『パルコさんはこれまでインディーゲームをテーマとしたカフェの展開やグッズ販売などをパルコ店舗で行い、インディーゲームコミュニティの力強いサポートをされて来ました。今回PARCO GAMES としてインディーゲームパブリッシングにも取り組まれるとのことで、拡大しつつある日本のインディーゲームコミュニティのさらなる成功を後押しされることを期待します。PARCO GAMES はパルコさんの持つ幅広いユーザー層にアピールする力を存分に発揮して、既存のインディーゲームパブリッシャーさんと違った特別な存在になられる可能性を感じます。応援しますので頑張ってください。』
  • プチデポット代表 川勝 徹 様
    『グノーシアの5周年記念イベントで、驚くような企画提案と催事運営力をみて、毎日が学祭前夜みたいなパワフルな方々だなと感動したのも束の間、まさか新規のゲームパブリッシング事業を立ち上げるとは! 日本のカルチャーを発信し続けてきたインフラを武器にインディゲーム業界に参入するってことですよね、反則ですよ、PARCOさん。ぜひお手柔らかにお願いしますね。VIVA! PARCO GAMES!』
  • PLAYISM 水谷 俊次 様
    『PARCOの皆さんは、手づくりで手探りで熱意にあふれていて、そしてとんでもないクオリティを生み出してくれるチームです。「ゲルテナ展」や「8番うりば」、「グノーシアポップアップショップ」を開催できたことは、我々にとって夢のような体験でした。その熱意とクオリティが、たくさんのゲームクリエイターの力となり、PARCO GAMESの素晴らしいゲームを遊べる日を一プレイヤーとして心待ちにしています。』
  • 株式会社room6 代表取締役 木村 征史 様
    『『PARCO GAMES』発足おめでとうございます! パルコ様には、「ヨカゼの公園」や「ヨカゼミュージアム」などのイベント展示で大変お世話になりました。特に「ヨカゼの公園」では、ヨカゼのテーマを完璧に具現化してくださり、パルコ様の卓越したセンスに感服いたしました。このたびインディーゲームパブリッシャーを立ち上げられたということで、パルコ様のアートへの深い造詣が存分に発揮されることと期待しております。今後どのようなタイトルがラインナップされるのか、心から楽しみにしています。まだまだ認知が高いとは言えないインディーゲームを、ぜひ一緒に盛り上げていきましょう!』
  • ヨカゼ hako 生活 様
    『この度は「PARCO GAMES」の発足、心よりお祝い申し上げます。弊レーベル「ヨカゼ」では、「ヨカゼの公園」や「ヨカゼミュージアム」の実現にご協力いただきました。インディーゲームが持つスピリットやカルチャーのリアルな手触りを丁寧に汲み取り、より大きなものへと発信する力に、とても可能性を感じております。ゲームシーンに新しい風を起こすパブリッシャーとして、心から応援しております!』
  • 講談社クリエイターズラボ 部長 鈴木 綾一 様
    『新ゲームレーベル設立、おめでとうございます。個人ゲームクリエイターが活躍する世界線を目指す同志が増えて、とても嬉しいです。「場」と「仕掛け」が強みのPARCOさんならではの事業展開に興味津々です。私たち「講談社ゲームラボ」では『違う冬のぼくら』POP UP SHOPなどでお世話になってきました。今後はより強固なコラボを仕掛けられそうでワクワクしています!』
  • ディズム 様
    『熱中できる場を創造するパルコがゲームを出すとしたら、どんなものが生まれるのか。あらゆるカルチャーをまたにかけた、おもしろさのるつぼのようなアウトプットを期待!』
  • むつー 様
    『PARCOさんがゲームのパブリッシング!? 全く想像もしていなかったニュース。だからPARCOさんにしか出来ないゲーム業界へのアプローチが楽しみです!!』
  • 株式会社Sally 代表取締役 平石 英太郎 様
    『この度は、パルコゲームズの設立およびゲームパブリッシング事業への本格参入を心よりお祝い申し上げます。本年『盗薬次楽』を共同制作させていただく中で、ゲストの目線から体験を細かく改善する姿勢と、未来を見据えた考え方に深く感銘を受けました。音楽、演劇等のカルチャー領域への投資も続けられてきたパルコの皆様のゲーム領域への参入は業界にとって大変意義深いと感じており、今後の展開に大きく期待しています!』
  • トキキル 代表 みーぬ 様
    『パルコゲームズのチームは、少年のような純粋な探究心と、曇りのないまなざしで「面白い」や「新しい」を追い求めています。彼らが手がけるコンテンツは、これまでの常識にとらわれない発想と構造で紡がれており、体験そのものを更新してくれるはず。その未知との出会いを、誰よりも早く味わいたいと心から思います。』
  • IGN JAPAN エグゼクティブプロデューサー ロブソン・ダニエル 様
    『ゲームは商品にとどまらず、文化の中心となるようなアートです。日本のユースカルチャーを育ててきたパルコさんだからこそ「PARCO GAMES」が成立し得たと思います。ラインアップは国内外からの新進気鋭のゲームクリエイターが揃っており、ゲームを通して豊かな文化体験を提供してくれるでしょう。今後の展開に期待しています!』
  • 株式会社Phoenixx 野崎 雄大 様
    『この度の発表につきまして、謹んでお祝い申し上げます。いつも新しいことにチャレンジされているパルコ様がPARCO GAMESとして新たな取り組みをされること、非常に嬉しく、わくわくしております。皆様と一緒にゲーム業界をさらに盛り上げていけること、楽しみにしております。』
  • ゲーミングMC 荒木 美鈴 様
    『PARCO GAMESレーベルの立ち上げ、心よりお祝い申し上げます。 実は最近、渋谷PARCOさんのゲームイベントによくお邪魔していて「グノーシア」「コーヒートーク」など、作品ごとに丁寧に企画された催しを楽しく体験させていただいています。 どの企画でも感じるのは、単なる展示や物販にとどまらず、クリエイターとファン、どちらの気持ちにも丁寧に寄り添っているということ。 そのあたたかな空気感はSNSでも話題になり、遠方のファンから「羨ましい!」という声が届くほどです。 そんなPARCOさんが立ち上げるゲームレーベルは、きっと「作る人も、遊ぶ人も」幸せになれる。そんな予感がしています。日本のゲーム業界に新しい風を吹かせてくれることを楽しみにしています!』
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要点整理と主要情報の一覧

ここまで本文で触れたPARCO GAMESの主要な事柄を表形式で整理します。創設の背景、レーベルの役割、取り扱いタイトル、イベント出展やEC施策、公式チャネルなどを簡潔にまとめています。

下表は発表資料に基づいて作成した要点整理であり、今後の詳細発表や各特設LPの公開により情報は順次更新される見込みです。

項目 内容
発表日 2025年8月19日 11時00分
発表元 株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区)
レーベル名 PARCO GAMES(パルコゲームズ)
ゲーム事業の経緯 2023年: ゲーム事業専門チーム発足 / 2024年9月: ゲーム事業開発部として展開
参入領域 インディーゲームを中心としたゲームパブリッシング(開発支援・流通・マーケティング等)
取り扱いタイトル数(当面) 3タイトル(国内外のインディーゲーム)
取り扱いタイトル(概要) 『南極計画』(RexLabo、サバイバルアドベンチャー)/『CONSTANCE』(btf、2Dアクションアドベンチャー)/『the Berlin Apartment』(btf、3D探索アドベンチャー)
リリース予定 2025年冬(各タイトル)
実店舗活用 全国15店舗のPARCOを活用した体験施策、POPUP、展覧会等
EC施策 ONLINE PARCOをリニューアルし、各タイトルの公式EC対応(ヨカゼ公式ECは2025年9月中旬開設予定)
公式チャネル 公式HP: https://games.parco.jp/ / TikTok: https://www.tiktok.com/@parco_games / YouTube: https://www.youtube.com/@parco_games / X: https://x.com/parco_games
大型イベント出展 東京ゲームショウ2025にゲームレーベルとして初出展予定(2025年9月)

以上が発表資料に基づくPARCO GAMESの主要情報です。発表では、パルコの既存の催事運営力やブランド力を軸に、インディーゲームの魅力を国内外へ発信していく方針が示されています。今後は各タイトルの特設ページや販売・体験施策の詳細、出展情報などが公式チャネルで順次公開される見込みです。

参考リンク: