Careerbot、大学キャリアセンター向け生成AIを10月提供開始

大学向けAI支援開始

開催日:10月1日

大学が導入するにはどうすればいいの?
打ち合わせ申し込みフォームから申請し、担当者がヒアリングで要件と構成を詰めて個別見積りを提示します。まずは期間限定のクラウド体験で効果を検証し、問題なければ学内完結のローカルLLMへ段階的に移行できます。
学生のESや個人情報は本当に安全なの?
学内設置のローカルLLMを選べば外部通信を最小化してデータを学内で管理できます。大学別の運用ルールや表示制限、ファインチューニングでハルシネーション抑制も可能で、セキュリティ重視の運用に対応します。

大学キャリアセンター向けに「AIを安全に使える環境」を提供する新サービス

株式会社キャリアボット(本社:東京都世田谷区、代表取締役:岡崎 浩二)は、大学キャリアセンターが生成AIを安全かつ実務的に活用できる支援サービス「Careerbot AI Assistant」を、2025年10月より提供開始すると発表しました。プレスリリースは2025年8月19日 08時30分付で公表されています。

本サービスは、PC上で稼働するローカルLLMまたはクラウド環境を選択できる設計で、大学ごとの求人情報や学内イベント、キャリア支援データベースを活用しながら、職員の業務フローに組み込んで使える点が特徴です。導入から運用までの支援体制を整え、大学側が「AI Ready(AIを導入・活用できる状態)」になることを目的としています。

機能の詳細:ES添削と就職相談を中核にした設計

「Careerbot AI Assistant」は大きく分けてエントリーシート(ES)添削就職相談の2つの機能を備えています。ES添削はテキスト入力だけでなく、画像として貼り付けたESにも対応し、改善提案を受け取ることができます。就職相談では、事前に用意した大学固有のデータを参照しつつ、学生への助言や案内を行います。

利用する大規模言語モデル(LLM)は、Gemma3(Google)、gpt-oss(OpenAI系 OSS)、PLaMo(Preferred Networks)などを想定しており、必要に応じてファインチューニングを行って大学ごとに最適化した運用が可能です。キャリアボットがこれまで蓄積してきた就職・キャリア支援に関するデータベースも組み込まれています。

ES添削機能の仕様

ES添削は入力方式に柔軟性があり、作成途中の文章をそのままテキストで入力するか、写真やスキャン画像を貼り付けることで添削の対象とすることができます。言い回しの改善、具体的な表現の提案、職種や業界に合わせたアドバイスなどを提供します。

添削は大学の方針に合わせたトーンや表現に合わせられるよう、モデルのファインチューニングやルール設定が可能です。学内の基準や好み、求める表現レベルに応じたカスタマイズに対応します。

就職相談機能の仕様

就職相談では、学内の求人情報やイベント情報、過去の相談記録などを参照して、学生の問いに対して文脈に即した回答を返します。職員が日常業務の中で自然に活用できるよう、応答の精度や実務適合性を重視しています。

参照するデータは大学側が提供する形式に合わせて取り込みが可能で、大学別の運用ルールや表示の制限なども設定できます。回答の際の根拠提示や、参照した求人・イベント情報の明示も行える設計です。

導入形態・ステップと運用に関する具体的条件

提供形態は大きく「クラウド体験」と「ローカルLLM」の2パターンが用意されています。まずはクラウドで限定機能を体験し、実業務フローに組み入れて効果を確認したうえで、学内完結型のローカル設置に移行するなど段階的な導入が可能です。

導入にあたっては、打ち合わせを実施したうえで状況に応じた構成・見積もりを行う流れとなります。価格は環境・規模・要件に応じて個別見積りで提示され、機能やデータ件数は費用に応じて調整します。

クラウド体験(試用)

クラウド体験では期間限定でサービスをクラウド環境上で利用し、実際の業務フローに組み込みながら効果を検証できます。提供される機能は「ES添削」と「就職相談」に限定され、大学ごとのカスタマイズは含まれません。

初めて生成AIを試す大学や、複数の選択肢を比較検討したい大学に適した選択肢です。クラウド環境での応答速度や精度を確認したのち、ローカル導入を検討するという順序が想定されています。

ローカルLLM(学内設置)

ローカルLLMは大学内に専用PCを設置し、外部通信を最小限に抑えたセキュアな運用を可能にします。標準機能は「ES添削」と「就職相談」であり、加えて大学独自の求人情報や学内イベント情報などを利用可能です。

学内完結で動作させることでBCP(事業継続計画)やランサムウェア等のサイバーリスクを意識した運用が可能になります。データ件数の扱いや追加カスタマイズは費用に応じて調整されます。

導入手続きと問い合わせ

まずは打ち合わせにて大学の現状や要件を確認し、サービス提供の可否・構成を詰める手順です。契約を希望する場合は、プレスリリース記載のフォームから申し込みを行うと、担当者より日程調整の連絡があります。

申込方法の表記:打ち合わせ申し込みフォーム、打ち合わせ申し込みフォームのURL(プレスリリースに記載)。担当者がヒアリングを行い、個別に見積もりと導入スケジュールを提示します。

想定される導入ニーズと会社の背景/代表コメント

キャリアボットが想定する導入ニーズは複数あります。セキュリティや品質を実環境で検証したい大学、職員を含め組織全体で生成AIリテラシーを高めたい大学、BCPの観点から外部依存を抑えた安全なAI活用を模索する大学、ランサムウェアなどのサイバーリスクを意識して学内完結型の環境を求める大学などです。

これらのニーズに対して、キャリアボットは学内設置型のローカルLLMとクラウド体験を組み合わせ、職員が日常業務の中で自然に生成AIを使いこなせる体制構築を支援します。機能の拡張や精度・応答速度の改善は継続的に行うとしています。

想定ニーズ(主な項目)
  • セキュリティや品質を実環境で検証したい大学
  • 職員・組織の生成AIリテラシー向上を図りたい大学
  • BCP観点で外部依存を抑えたい大学
  • ランサムウェア等のリスク対策として学内完結型の環境を求める大学

代表 岡崎 浩二氏のコメント

岡崎代表は、全国の大学キャリアセンターから生成AI活用に関する相談が多数寄せられている点に触れ、特にセキュリティやハルシネーション(誤情報生成)への懸念が大きいことを挙げています。キャリアボットはこれらの課題に向き合い、安全で実務に即した環境整備を進めると表明しています。

また、ランサムウェアなどサイバーリスクが大学にとって重大な脅威となっている現状を踏まえ、学内完結型の環境を求める大学が増えている点を指摘しています。将来的には海外の大学への展開も視野に入れ、生成AIを活用した就職・キャリア支援の新たなスタンダードを広げていく意向を述べています。

提供会社情報、取引先と最後の要点整理

株式会社キャリアボットの会社情報や事業内容もプレスリリースで明示されています。代表は岡崎 浩二氏で、東京都立産業技術大学院大学 特任教授、共創AI PT主宰の経歴が紹介されています。企業HPはhttps://careerbot.tokyo/です。

所在地や事業拠点、事業内容、主な取引先・講演先についても明記されています。以下にプレスリリースで示された情報を整理します。

項目 内容
サービス名 Careerbot AI Assistant
提供開始 2025年10月(発表日:2025年8月19日 08:30)
提供形態 クラウド(試用)/ローカルLLM(学内設置)
主な機能 ES添削、就職相談、大学固有データ参照、キャリア支援DB搭載
対応モデル Gemma3(Google)、gpt-oss(OpenAI系)、PLaMo(Preferred Networks)など(ファインチューニング可)
セキュリティ ローカルLLMで学内完結、外部通信最小化、BCP対策に対応
価格 環境・規模・要件に応じて個別見積もり
申込方法 打ち合わせ申し込みフォーム(プレスリリース記載のURL)から申し込み、担当者より日程調整
代表者 代表取締役 岡崎 浩二
本社 東京都世田谷区(プレスリリース記載)
拠点(DX Labo) 東京都千代田区麹町5-3-23 日テレ四谷ビル 2F (wework)
事業内容 大学向けDX推進コンサルティング、メタバースキャリアセンターの企画・運営など
主な取引先・講演先(抜粋) 江戸川大学、青山学院大学、鎌倉女子大学、関西学院大学、杏林大学、近畿大学、女子美術大学、聖心女子大学、大東文化大学、東京女子大学、東洋大学、中村学園大学、日本女子大学、日本大学、広島工業大学、宮城学院女子大学、横浜美術大学、明治薬科大学、早稲田大学、日本生産性本部、関西生産性本部、ほか

本記事ではプレスリリースの内容を整理して紹介しました。導入の検討や詳細な仕様・価格については、打ち合わせ申し込みフォームから申請のうえ、担当者とのヒアリングに基づく個別見積もりを受ける流れとなります。サービスはまずクラウド体験での検証が可能で、その後ローカルLLMの学内設置によるセキュアな運用へ移行する選択肢が用意されています。