東大発2WINS、AppBank・PLANAとAIパッケージを共同開発へ
ベストカレンダー編集部
2025年8月18日 16:54
AIパッケージ開発契約
開催日:8月18日

東大発AIベンチャーと地域ネットワークが描く、企業・教育機関向けAIパッケージプロジェクト
2025年8月18日14時00分、東京大学発のAIスタートアップである株式会社2WINS(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:小川椋徹)は、AppBank株式会社(東京証券取引所グロース【証券コード:6177】、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:白石充三)およびAppBankの資本業務提携先である株式会社PLANA(本社:福岡県福岡市、代表取締役:三好正洋)と、企業や大学等の教育機関向けAIソリューションの開発を目的とした開発業務契約書を締結したことを発表しました。
本契約に基づき、3社はAIを活用してパッケージ化されたサービスを共同で開発・販売するプロジェクトを開始します。契約の背景には、地方企業や教育機関が抱える人材・運営リソースの乏しさや、労働集約型業務による負担の課題認識があります。これに対し、3社はそれぞれの強みを持ち寄り、地域の生産性向上と価値創出に取り組む計画です。
締結の意義とプロジェクトの目的
今回の開発業務契約は、単なる技術供与に留まらず、地方の現場ニーズを起点にした実需対応のソリューション創出を意図しています。AppBankの持つメディア運営ノウハウやネットワーク、PLANAの地域企業・教育機関における深い業務知見、そして2WINSが保有する最先端のAIコア技術を組み合わせることで、実際の業務改善に即したパッケージサービスを提供する狙いです。
以下は、本件の主要な目的です。
- 地方企業・教育機関の業務効率化:現場オペレーション、労務管理、人材確保といった労働集約型業務の負担軽減。
- パッケージ化による導入容易性の追求:小規模組織でも利用しやすい形でAIソリューションを提供。
- 地域経済の持続的発展への貢献:地方創生における価値創出と生産性向上の実現。
どのようなサービスを目指すのか:開発対象と導入計画
2WINS、AppBank、PLANAの共同プロジェクトは、企業や大学等の教育機関向けにパッケージ化されたAIサービスを開発します。サービスはAIをコアとして、現場業務の自動化・効率化、意思決定支援、そして人材マネジメントの高度化を目標に設計されます。
具体的なターゲット領域と初期導入の方向性は以下のとおりです。
- 人事領域:エンゲージメント強化を目的とした分析・施策支援。
- 受発注・業務処理:注文処理や在庫管理、業務フローの効率化。
- 法規制対応業務:改正法対応やコンプライアンス関連の業務支援。
これらは小規模な地方企業に共通する課題であり、かつパッケージ化による提供が適する領域として設定されています。プロジェクトは段階的に進行し、2025年秋の販売開始を目標に開発が進められます。
PWANの役割とスケジュール
本プロジェクトでは、2025年9月にAppBankとの株式交換により子会社化を予定している株式会社PWAN(以下、PWAN)を主体に据える計画です。PWANが保有する資産・情報を活用して地方企業の課題を体系化し、共通項に基づいて2WINSによるAIソリューションを軸にパッケージ化を行います。
スケジュールの骨子は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
契約締結日(公表) | 2025年8月18日 14時00分 |
子会社化(予定) | 2025年9月(AppBankとPWANの株式交換により) |
販売開始目標 | 2025年秋 |
参画企業の強みと役割分担
本プロジェクトでは各社が明確に分担して協働します。参画各社の強みと役割を整理することで、どのようにして実務ベースの価値を生み出すかが見えてきます。
各社の役割は次のとおりです。2WINSがAIコア技術の開発・提供、AppBankがメディアやネットワークを活用した営業・販促、PLANAが地方企業や教育機関の現場ニーズを取りまとめる役割を担います。PWANは体系化した課題データや資産を提供してパッケージ設計を支援します。
- 2WINS
- 東大発AIスタートアップ。東京大学大学院やインド工科大学出身などの研究者を擁し、言語系・画像系AIを強みとする。設立:2022年2月17日。本社:東京都文京区本郷2-36-2 TM畑中ビル3F・4F。代表:小川椋徹。2025年3月に東京大学「松尾研発スタートアップ®」認定。
- AppBank株式会社
- メディア事業やIPコンテンツのコラボレーションを手掛ける企業。設立:2012年1月。本社:東京都新宿区新宿一丁目19番10号。代表:白石充三。証券コード:6177(東京証券取引所グロース)。URL:https://www.appbank.co.jp/
- 株式会社PLANA
- 「People」「Linkage」「Action」「Network」「Association」の頭文字から名付けられた企業。ダイレクトマーケティングを中心に通販、店舗運営、コールセンター、物流、海外進出支援など幅広いサービスを提供。設立:2012年8月。本社:福岡県福岡市博多区博多駅前四丁目17番15号。代表:三好正洋。URL:https://www.plana.co.jp/
連携によるシナジーの具体像
3社の連携により見込まれるシナジーは多方面に及びます。AppBankのメディアやIPを活用したプロモーション、PLANAの現場ネットワークを通じた実地データ収集、2WINSの学術的裏付けのあるAIモデルによる問題解決が一体となることで、地方の中小企業や教育機関に適したサービス提供が可能になります。
シナジーの方向性は次の点に集約されます。
- 現場ニーズに沿ったAIモデルの設計と検証
- パッケージ化による低コスト・短期間導入の実現
- 地方ネットワークを通じた市場投入と継続的な改善サイクル
要点の整理と本件の基本情報
ここまで述べてきた内容を整理すると、本プロジェクトは地方企業・教育機関の共通課題に対応するために、3社がそれぞれの強みを持ち寄ってAIベースのパッケージサービスを開発し、2025年秋を目途に販売を開始する計画です。PWANの子会社化スケジュールや各社の役割、対象業務領域なども含めて具体的に設計されています。
以下の表は、本記事で取り上げた主要情報を端的にまとめたものです。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年8月18日 14時00分 |
契約当事者 | 株式会社2WINS、AppBank株式会社、株式会社PLANA |
目的 | 企業・教育機関向けAIソリューションの開発・パッケージ化・販売 |
対象領域(初期) | 人事(エンゲージメント強化)、受発注業務、法規制対応業務など |
販売開始目標 | 2025年秋 |
PWANの位置づけ | 2025年9月にAppBankとの株式交換により子会社化予定。PWANの資産を用いて課題を体系化し、サービスパッケージ設計を支援 |
2WINS 概要 | 設立:2022年2月17日。本社:東京都文京区。代表:小川椋徹。東京大学「松尾研発スタートアップ®」認定(2025年3月)。URL:https://www.2wins.ai/ |
AppBank 概要 | 設立:2012年1月。本社:東京都新宿区。代表:白石充三。証券コード:6177。URL:https://www.appbank.co.jp/ |
PLANA 概要 | 設立:2012年8月。本社:福岡県福岡市。代表:三好正洋。事業:ダイレクトマーケティング中心の販促・通販支援等。URL:https://www.plana.co.jp/ |
本契約の公表内容は以上のとおりであり、参画各社の公表情報や企業概要、スケジュールを含めて本稿に記載しました。関連する公式情報は各社の公式サイトで確認できます(2WINS:https://www.2wins.ai/)。
参考リンク: