QRISがJPQR Global対応、万博で訪日インドネシア客の決済が簡単に

JPQRでQRIS対応開始

開催日:8月17日

JPQRでQRIS対応開始
いつから使えるの?
2025年8月17日から利用開始。大阪・関西万博のインドネシアパビリオンをはじめ一部店舗でQRIS対応の決済が順次利用可能になります。
日本でどうやって支払うの?
店舗にあるJPQR Global対応のQRコードを自国の決済アプリで読み取るだけで支払い完了。画面はルピア換算で表示され、自国通貨で金額確認できます。

インドネシアの統一QR「QRIS」がJPQR Globalに対応、2025年8月17日から利用開始

株式会社ネットスターズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:李 剛)は、スイッチングシステム運用事業者として支援するQRコード決済サービス「JPQR Global」が、2025年8月17日(日)よりインドネシアの統一QRコード決済規格「QRIS(クリス)」に対応したことを発表しました。プレスリリースは2025年8月17日 12時00分に公開されています。

対応開始に伴い、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のインドネシアパビリオンをはじめ、一部の店舗でQRIS対応の決済が利用可能になります。報道資料では、QRIS対応後、訪日インドネシア人が自国で利用している決済アプリを使い、支払いの際にインドネシア通貨に換算された金額を確認して支払える旨が明記されています。また、ビジュアルとして「QRISロゴ」と「JPQR Globalロゴ」が示されています。

JPQR Globalの仕組みと訪日外国人への利便性

JPQR Globalは、日本の統一QRコード決済規格「JPQR」と諸外国の統一QRコード決済規格との相互連携を実現する仕組みです。政府の「観光立国推進基本計画」(2023年3月31日閣議決定)に掲げられた「国内統一規格(JPQR)とアジア各国の統一規格の相互連携」を受け、国内外の関係者間で準備が進められてきた取り組みの一環として位置付けられます。

JPQR Globalの仕組みを利用してQRコードを店舗に設置すると、訪日外国人は店舗で提示されたJPQR Global対応のQRコードを自国で普段利用しているQRコード決済アプリで読み取り、同じアプリで支払いを完了できます。これにより、支払いのために日本国内の別のアプリを新たに導入する必要がなく、利用者側の利便性が向上します。

対応通貨と表示方法

プレスリリースでは、QRIS対応時に「対応決済アプリを使ってインドネシア通貨に換算された金額を確認のうえ、支払うことができます」と明示されています。つまり、決済画面上で金額はインドネシア通貨(ルピア)換算で表示され、利用者は自国通貨で金額の確認が可能な仕様です。

この表示・換算のプロセスは、利用者の混乱を減らし、誤った通貨感覚による支払額の齟齬を避けるための重要な要素です。実際の決済処理や為替レートの扱いは、各対応決済アプリや決済ネットワークの実装に依存します。

ネットスターズの役割とこれまでの取り組み

ネットスターズは本取り組みにおいて「JPQRスイッチングシステム」を構築し、JPQRスイッチングシステム運用事業者として参加しています。同社は各国の統一規格を運用するスイッチング事業者と国内アクワイアラ(加盟店側の決済受領事業者)とのシングルアクセスポイントとしての機能を提供するとともに、海外スイッチング事業者と国内アクワイアラとの精算(決済の清算)を担う役割を果たします。

具体的には、スイッチングシステムが異なる規格間のメッセージや決済情報を中継し、加盟店側には一つのアクセス窓口で複数の外国規格を受け入れられるようにすることで、店舗側の導入負担を軽減します。また、精算業務により国際間で発生する決済金額の調整や清算フローを管理します。

ネットスターズの沿革と技術的基盤

ネットスターズは2009年創業以来、ゲートウェイ事業を展開してきました。2015年にはQRコード決済サービス「WeChat Pay」を代理店として日本に初めて導入しています。以降、国内外のQRコード決済を含むキャッシュレス決済を店舗に一度に導入・管理できるマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を提供しており、現在は「StarPay」の技術力を基盤に多角的なサービス展開に取り組んでいます。

今回のJPQR Global対応は、同社が長年にわたり培ってきたゲートウェイ、スイッチング、導入支援といった技術・運用のノウハウを活用した形で実現されています。プレスリリース内では、同社の本社所在地(東京都中央区)と代表者名(代表取締役社長CEO:李 剛)も明記されています。

導入の現場と比較事例、関連情報

JPQR Globalの導入は段階的に進められており、既に2025年7月5日からはカンボジアの統一QR規格「KHQR」が大阪・関西万博の会場内で利用を開始しています。QRISの対応開始により、万博会場での多国籍対応が強化され、インドネシアからの訪問者に向けた決済利便性も向上します。

プレスリリースでは「インドネシアパビリオンをはじめ、一部の店舗で利用を開始」と記載されており、導入は万博会場内の特定エリアと、限定された店舗を対象に順次運用が行われることが示唆されています。具体的な加盟店一覧や導入店舗の拡大スケジュールは、別途関係者発表が行われる可能性があります。

以下は本記事内で触れた主要事項を整理した一覧です。表の前に簡潔に表の内容を説明します。次の表は、プレスリリースの重要項目をまとめたものです。

項目 内容
プレスリリース発表日 2025年8月17日 12時00分
発表企業 株式会社ネットスターズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:李 剛)
対応サービス JPQR Global(JPQRと諸外国統一QRの相互連携を実現する仕組み)
追加対応規格 インドネシアの統一QRコード決済規格「QRIS(クリス)」
利用開始日(QRIS) 2025年8月17日
利用場所 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)インドネシアパビリオンおよび一部の店舗
既存の他規格対応例 2025年7月5日よりカンボジアのKHQRが万博会場内で利用開始
ネットスターズの役割 JPQRスイッチングシステムの構築・運用、海外スイッチング事業者と国内アクワイアラ間の精算機能、シングルアクセスポイントの提供
関連サービス マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」、2015年にWeChat Payを日本導入
参考リンク https://www.netstars.co.jp/
その他注意事項 QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標

上の表はプレスリリースの要点を整理したものです。導入対象や技術的な運用、経緯や企業情報を一つにまとめ、読者が本発表の全体像を把握できるようにしました。JPQR Globalは国内外の統一規格をつなぐ役割を果たし、ネットスターズはそのためのスイッチングシステム構築・運用と精算管理を担っています。関連情報や詳細はネットスターズの公式サイト(上記リンク)で確認できます。

参考リンク: