9月1日開始 ラクミ・フィトリアニが秋田で滞在制作
ベストカレンダー編集部
2025年8月17日 05:52
風景のタペストリー滞在制作
開催期間:9月1日〜10月30日

インドネシア出身のアーティスト、ラクミ・フィトリアニ氏が秋田に滞在 ― 「風景のタペストリー」へ向けた招聘
秋田市文化創造館(館長:西原珉)は、2025年9月から10月にかけて行う「クリエイター・イン・レジデンス2025」において、インドネシア在住のランドスケープアーキテクト兼テキスタイルアーティスト、ラクミ・フィトリアニ(Rakhmi Fitriani)氏の滞在招聘を決定しました。今回の招聘は、公募事業「クリエイター・イン・レジデンス2025」の審査を経たもので、国内外から合計306件の応募があり、厳正な選考の結果、ラクミ氏の採択が決まりました。
本件はNPO法人アーツセンターあきたが2025年8月16日21時00分に発表したプレスリリースにもとづく情報です。秋田市文化創造館は2021年3月の開館以降、さまざまな分野のクリエイターを招き、市民と共創する活動を継続してきました。今回の招聘により、地域の記憶と個人の経験を結ぶプロジェクトが秋田で展開されます。

プロジェクト「TAPESTRY OF LANDSCAPE(風景のタペストリー)」の考え方と手法
「TAPESTRY OF LANDSCAPE(風景のタペストリー)」は、個々人が保持する風景の記憶や物語を集め、布や糸を用いた手仕事で縫い合わせることで、共同の物語(タペストリー)を編み上げるという表現プロジェクトです。ラクミ氏は、見知らぬ人々が自身の経験や記憶を口にし、それを他者と共有するプロセス自体を作品化する手法を採ります。
具体的には、秋田市内各所で〈風景の記憶〉と〈衣料〉を収集し、インタビューや会話を通じて集めた物語をもとに、秋田市文化創造館を拠点に新作のインスタレーションを制作します。布や糸による質感・色彩表現と、手縫いや編み物の繰り返し作業を通じて、「人間(ミクロコスモス)」と「自然(マクロコスモス)」との関係に目を向ける空間を生み出すことが狙いです。

アーティストとしての背景と過去の活動
ラクミ・フィトリアニはインドネシア、バンドン市近郊のパンガレンガン出身で、ランドスケープアーキテクトとしての視点とテキスタイルを用いた手仕事を融合させた表現を行っています。布と糸を用いた手作業による工芸技術を基盤に、質感や色彩を探求し、地域の風景や文化を素材にした制作を続けてきました。
これまでの発表においては、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラバヤなどの都市でのグループ展に出展しており、代表的な作品・プロジェクトとして“Kuningan Ricefield”や“Sumedang Ricefield”があります。活動の詳細はインスタグラム(https://www.instagram.com/be.ruang.kutub/)でも公開されています。

滞在制作スケジュールと公開プログラムの詳細
ラクミ氏の滞在期間は2025年9月1日~10月30日の約2か月間です。滞在中は、記憶の収集、公開制作、参加型ワークショップ、交流会、成果展示といった一連のプログラムが計画されています。プログラム内容やスケジュールは期間中に変更される可能性があるため、詳細は秋田市文化創造館のウェブサイト(https://akitacc.jp/)で確認するよう案内されています。
以下に主な日程と内容を整理します。いずれも参加方法や参加費について明記されています。
- 9月前半:記憶の収集とリサーチ。館内および周辺地域での地域リサーチを実施。
- 9月10日(水) 17:00~19:00:交流会(プログラムやアーティスト紹介)。予約不要・参加費無料。
- 9月後半~10月前半:公開制作および参加型ワークショップを随時開催。
- ワークショップ開催予定日:9/8(月)、9/10(水)、9/15(月祝)、9/17(水)、9/21(日)、9/23(火祝) 各日13:00~16:00。予約不要・参加費無料。
- 10月後半:成果展示の実施。滞在期間中に集めた記憶を基に、写真や拾得物を取り入れたインスタレーションを構成。
- 展示期間:2025年10月19日(日)~10月30日(木) 9:00~21:00。会場は秋田市文化創造館3F スタジオA3ほか。

参加にあたっての案内と協力体制
ワークショップや交流会は原則として予約不要、参加費無料で開催されます。参加に際しては、当日会場に直接向かう形式が採られているため、事前確認が必要な場合は秋田市文化創造館の公式サイトで直近の情報を確認してください。プログラムは地域の状況や制作の進行により変更される可能性があります。
本事業の主催は秋田市文化創造館、協力団体として株式会社アウトクロップとPLAY+TOYS NOHARAMURAが名を連ねています。地域の制作拠点と外部協力が連携する形で、収集と表現の過程が進められます。
全体の要点整理と主な情報の一覧
ここまでに触れた主要な事実を整理します。公募数、滞在期間、公開プログラム、展示期間、主催・協力団体、アーティストのプロフィールと過去作品など、読者が確認したい要素を中心にまとめます。
以下の表は本記事で扱った情報を分かりやすくまとめたもので、日程・場所・参加方法・関連リンクなどを一目で確認できるようにしています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表元・日時 | NPO法人アーツセンターあきた 発表日:2025年8月16日 21:00 |
主催 | 秋田市文化創造館(館長:西原珉) |
協力 | 株式会社アウトクロップ、PLAY+TOYS NOHARAMURA |
公募件数 | 合計306件(国内外) |
採択アーティスト | ラクミ・フィトリアニ(Rakhmi Fitriani) |
滞在期間 | 2025年9月1日~10月30日 |
プロジェクト名 | TAPESTRY OF LANDSCAPE(風景のタペストリー) |
公開プログラム(主な日程) | 交流会:9月10日 17:00~19:00(予約不要・無料) ワークショップ:9/8、9/10、9/15、9/17、9/21、9/23 各13:00~16:00(予約不要・無料) |
成果展示 | 2025年10月19日~10月30日 9:00~21:00 会場:秋田市文化創造館 3F スタジオA3ほか |
アーティスト情報 | ランドスケープアーキテクト兼テキスタイルアーティスト。過去作に「Kuningan Ricefield」「Sumedang Ricefield」。Instagram:https://www.instagram.com/be.ruang.kutub/ |
関連リンク | 秋田市文化創造館:https://akitacc.jp/(詳細・最新情報は同サイトを参照) |
以上が、本件に関する主要な情報の全体像です。期間中は、地域の記憶を集めるためのリサーチや公開制作、参加型ワークショップを通して、収集された記憶や衣料、写真や拾得物を素材に新たなインスタレーション作品が構成されます。参加を検討する場合は、実施日程と会場を事前に公式サイトで確認してください。
参考リンク: