HSC育児書を図書館へ、500冊寄贈を目指す
ベストカレンダー編集部
2025年8月15日 11:49
HSC書籍500冊寄贈
開催期間:8月15日〜8月25日

繊細な子どもたちと向き合う一冊——新刊と寄贈プロジェクトの狙い
発達科学コミュニケーションマスタートレーナーのむらかみりりか氏が、2025年8月8日に新刊『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』を刊行しました。出版社や刊行場所の明示はプレスリリースに記載されていませんが、本書を多くの家庭や専門機関に届けるため、著者はクラウドファンディングを通じて図書館や支援団体、教育機関への寄贈を目指しています。
本プロジェクトはREADYFORで展開中で、募集期間は2025年8月25日(月)23:00まで、最初の目標は全国の図書館・支援団体・教育機関へ500冊の寄贈、最終目標は2,000冊です。支援を募る背景には、感覚過敏や不安、登園・登校しぶりなどに苦しむ子どもと保護者が、十分な支援を受けられない現状があります。

現場の課題とプロジェクトの位置づけ
日本におけるHSC(Highly Sensitive Child/ひといちばい敏感な子)の概念は心理学的なものであり、制度上の支援対象にはなっていません。文部科学省の令和5年度調査によると、不登校の児童生徒数は全国で34万人を超え、年々増加しています。こうしたデータは、心の困りごとを抱える子どもたちへの支援の必要性を示しています。
むらかみ氏は脳科学に基づく〈発達科学コミュニケーション〉の実践を重ね、繊細な子どもを支援してきた経験を本書にまとめました。今回の寄贈は、書籍という情報資源を公的・地域的な場へ配備することで、理解と対応の広がりを目指す取り組みです。

本書の構成と実践的な内容
『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』は、理論と実践を結び付ける構成になっています。目次は以下の通りで、保護者や支援者が段階的に学べるよう設計されています。
- はじめに
- 第1章:繊細な子が強くたくましく成長した!親子の感動ストーリー
- 第2章:STEP1 ひといちばい繊細な子どもの脳を理解しよう!
- 第3章:STEP2 『ココロファインダー』でわが子の心と脳の現在地を知ろう!
- 第4章:STEP3 繊細な子を強くする親の関わり方をマスターしよう!
- 第5章:繊細な子の困りごとあるある理由と解決法12
- エピローグ
本書は、繊細な子に対する単なる共感に留まらない「対応方法」を示す点が特徴です。脳の発達に基づいたアプローチで、親の関わり方を通じて子どもの行動や心の状態を改善し、強みとして活かすことを目標としています。
実践ツールと支援の手順
第3章で紹介される独自ツール『ココロファインダー』は、子どもの心と脳の現在地を把握するための診断的手法として位置づけられています。これにより、家庭での具体的な支援方針や対応方法が明確になることが期待されます。
また第5章には「困りごとあるある理由と解決法12」が収録され、実際に起きやすい状況とそれに対する段階的な対応策が示されています。これらは保護者だけでなく、教育現場や支援団体でも参照可能な実践的ガイドとなります。
著者の背景とメッセージ
著者のむらかみりりか氏は『発達科学コミュニケーション』のマスタートレーナーであり、幼児教育現場やスクール運営、トレーナーの育成に携わってきた人物です。自身と一人息子が繊細な気質を持つ経験から、実践的なメソッドを構築してきました。
経歴としては、15歳でのオーストラリア留学、現地の高校と大学の卒業、帰国後は北米の大学生のキャリアコンサルティングや大手インターナショナルスクールの園長職を経験。息子の登校拒否を契機に『発達科学コミュニケーション』と出会い、独自の評価ツール『ココロファインダー』を開発、400組を超える親子支援の実績を持ちます。
著者コメントの要旨
むらかみ氏はコメントの中で、繊細な子どもは「5人に1人いる」とされる割合にも関わらず誤解されやすい現状を指摘しています。具体的には「発達障がいではない」「甘えている」「頑張ればできるはず」などの誤解が根強いことを挙げています。
さらに「不登校の8割は繊細な子」と言われる状況や、日本の心の教育の遅れ、増加する児童生徒の不登校・自殺者数の問題にも触れ、繊細さは適切な関わりで強みになるとの信念を示しています。著者は本書と寄贈プロジェクトが正しい理解と支援を広げるきっかけになることを望んでいます。
クラウドファンディングの詳細と参加方法
本プロジェクトのプラットフォームはREADYFORです。プロジェクトURLは次の通りです:
https://readyfor.jp/projects/hsc-kosodate2025。募集期間は2025年8月25日(月)23:00までで、方式はAll-or-Nothing方式です。目標金額は1,500,000円で、目標を達成した場合にのみプロジェクトが実現します。
使途は主に以下の2点に充てられます:書籍500冊の寄贈費用、及び9月1日出版記念イベントのキッズルーム設営運営費。リターンとしては、出版記念イベントや懇親会、全国での講演会等、著者と直接交流し学びを深められる機会が用意されています。
支援対象と寄贈先の想定
寄贈対象は全国の図書館、子ども支援団体、教育施設などです。これらの場に書籍を配備することにより、保護者や支援者、教育関係者が手軽にアクセスできる情報資源として活用されることが期待されています。
本プロジェクトは個人支援者だけでなく、団体や自治体、教育機関からの賛同も想定されており、寄贈冊数の最終目標は2,000冊です。まずは500冊の寄贈を第一段階の目標としています。
著者と法人の連絡先情報
著者の関連情報は次の通りです。むらかみりりかオフィシャルホームページ:
https://desc-lab.com/murakamiririka/、Instagram:
https://www.instagram.com/ririka.murakami.mamadaisuki/。
運営法人は株式会社パステルコミュニケーション。代表は吉野加容子、所在地は〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階。事業内容は子育て講座の運営、発達に関するリサーチ・開発、起業支援事業で、法人のURLは
https://desc-lab.com/です。
プロジェクトの要点まとめ
ここまでに紹介した情報を表形式で整理します。プロジェクトの重要な日付、目標、使途、連絡先などを一目で確認できます。
項目 | 内容 |
---|---|
プレスリリース日時 | 2025年8月15日 09時00分 |
書籍刊行日 | 2025年8月8日(『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』) |
クラウドファンディング期間 | 〜2025年8月25日(月)23:00(READYFOR) |
第一目標 | 図書館・支援団体・教育機関へ500冊の寄贈(最終目標2,000冊) |
目標金額 | 1,500,000円(All-or-Nothing方式) |
使途 | 書籍500冊の寄贈費用、2025年9月1日出版記念イベントのキッズルーム設営運営費 |
プロジェクトURL | https://readyfor.jp/projects/hsc-kosodate2025 |
著者 | むらかみ りりか(『発達科学コミュニケーション』マスタートレーナー) |
法人 | 株式会社パステルコミュニケーション(代表:吉野加容子) 所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階 |
参考データ | 文部科学省 令和5年度調査:不登校児童生徒数は全国で34万人を超える |
以上が本件の主要な情報の整理です。本書は繊細な子どもと関わる保護者や支援者に向けて、脳科学と実践に基づく具体的な手法を提示しています。クラウドファンディングは支援が目標金額に達した場合に実行され、目標達成後は寄贈と出版関連イベントの運営へと進められる予定です。