9月11日開幕 日本発ワーグナー『さまよえるオランダ人』

さまよえるオランダ人初演

開催期間:9月11日〜9月15日

さまよえるオランダ人初演
チケットまだ買える?料金はいくら?
各プレイガイドと二期会チケットセンターで購入可能。料金はS22,000円/A18,000円/B14,000円/C10,000円/D6,000円、学生3,000円、U39は10,000円。9/11はS〜B各1,000円引き。
上演は何語?字幕や上演時間はどうなってる?
原語(ドイツ語)上演で日本語・英語字幕付き。休憩なしで上演時間は約2時間20分。指揮は上岡敏之、演出は深作健太、読売日本交響楽団&二期会合唱団の公演です。

日本発のワーグナー新制作が世界初演で登場──東京二期会が描く『さまよえるオランダ人』

公益財団法人東京二期会は、Tokyo Opera Days 2025のメイン事業として、リヒャルト・ワーグナー作曲オペラ『さまよえるオランダ人』の新制作ワールドプレミエ(世界初演)を、2025年9月11日(木)から15日(月・祝)にかけて東京文化会館 大ホールで上演します。本公演はオールジャパン体制で制作され、舞台芸術としての総合的な表現を目指す画期的な取り組みです。

上演はオペラ全3幕、原語(ドイツ語)上演に日本語および英語の字幕を付け、上演予定時間は休憩なしで約2時間20分。合唱は二期会合唱団、管弦楽は読売日本交響楽団が務めます。Tokyo Opera Days 2025の期間中に行われる主催プログラムの中核をなす作品として、国内外の観客に向けて発信されます。

日本から世界に発信する ワーグナー・オペラのワールドプレミエ 東京二期会『さまよえるオランダ人』 画像 2

公演の基本情報

本公演はTokyo Opera Days 2025の旗艦事業として設定され、演出には深作健太、指揮には上岡敏之を迎えます。制作陣には装置・衣裳・照明・映像各分野で評価の高い日本のクリエイターが結集しています。

上演スケジュールは以下の通りです。全4公演が東京文化会館 大ホールで行われます。

日付 開演時間
2025年9月11日(木) 18:00(プレミエ・スペシャル料金設定)
2025年9月13日(土) 14:00
2025年9月14日(日) 14:00
2025年9月15日(月・祝) 14:00

上演時間や字幕の対応、出演キャスト、スタッフ情報は以降の章で詳細に記載します。観客層に配慮した言語表示と上演時間設定により、幅広い来場者の理解と鑑賞が可能な構成になっています。

日本から世界に発信する ワーグナー・オペラのワールドプレミエ 東京二期会『さまよえるオランダ人』 画像 3

上岡敏之と深作健太──音楽と演出が織りなす新たなワーグナー像

指揮の上岡敏之は、欧州を拠点に長年ワーグナー作品をはじめとする歌劇の指揮に携わってきた実績を持ちます。今回が日本国内でのワーグナー・オペラの初披露となり、読売日本交響楽団とともに日本の聴衆に新たなワーグナー・サウンドを提示します。緻密なスコア読解と詩的な構築美を軸にした演奏が期待されます。

演出の深作健太は映画・舞台・映像を横断するクリエイターで、映画監督としての経験を舞台演出に活かす視点が特徴です。過去には『ローエングリン』の演出に続き、本作で自身2作目のワーグナー挑戦となります。深作演出の特長として、映画的なフレーミングとドラマティックな舞台構成が挙げられ、物語の感情的な深みと視覚的なインパクトを両立させることが想定されます。

指揮・演出陣の詳細

指揮
上岡敏之(ヨーロッパを拠点に活動。ワーグナー指揮は本邦初披露)
演出
深作健太(映画監督・舞台演出家。映画的手法を舞台に応用する演出)
合唱指揮
三澤洋史
演出助手
太田麻衣子
舞台監督
八木清市
公演監督
大野徹也(補:佐々木典子)

これらのスタッフは音楽・演出面の両輪として、ワーグナーの楽曲と言語表現を舞台空間に落とし込む役割を担います。

作品はワーグナー29歳の作で、呪いにより死ぬことが許されず海をさまよう“オランダ人”と、それをめぐる人間たちの救済と破局が描かれます。指揮と演出が一致してその物語をどのように現代の舞台言語で再提示するかが注目されます。

日本のクリエイターが結集する舞台美術と演出チーム

本公演は装置・衣裳・照明・映像の各分野において日本を代表する次世代のクリエイターが起用されています。建築的視点を持つ舞台装置から、映画やミュージカルで高い評価を得る衣裳、オペラ照明の最前線を担う照明デザイン、国際的に評価される舞台映像まで、総合的な舞台空間を日本発の感性で構築します。

以下に各担当者とその主な経歴・役割をまとめます。

  • 装置:久保田悠人 — 建築出身で舞台美術の境界を越える若手装置家。演劇・ダンス・インスタレーションなどで空間を再定義しており、本公演がオペラ初挑戦。
  • 衣裳:西原梨恵 — 映画『鋼の錬金術師』や舞台『アンチゴーヌ』など多ジャンルで活躍する衣裳デザイナー。深作健太との協働経験あり。
  • 照明:喜多村貴 — オペラ、演劇、舞踊で幅広く活動し、オペラ照明の第一人者とされる照明家。深作演出作品には継続的に参加。
  • 映像:栗山聡之 — 舞台映像のプランナー。『千と千尋の神隠し』舞台版映像など国際的評価を持ち、深作オペラ作品に続いて本作の映像を担当。

制作チームと楽団・合唱

演出チームと連携して舞台の演出意図を具現化するため、合唱指揮や舞台監督、演出助手などが配置されています。また、管弦楽は読売日本交響楽団が担当し、二期会合唱団が合唱を担います。音楽・舞台双方のプロフェッショナルが協働する体制です。

主要スタッフ(再掲):装置 久保田悠人、衣裳 西原梨恵、照明 喜多村貴、映像 栗山聡之。合唱指揮 三澤洋史、演出助手 太田麻衣子、舞台監督 八木清市、公演監督 大野徹也(補 佐々木典子)。

上演キャスト、関連公演、チケットと連絡先情報

公演キャストは日程により配役が変わります。主要配役とキャストは以下の通りです。

日程グループ ダーラント ゼンタ エリック マリー 舵手 オランダ人
9/11(木)・9/14(日) 山下浩司 中江万柚子 城 宏憲 花房英里子 濱松孝行 河野鉄平
9/13(土)・9/15(月・祝) 志村文彦 鈴木麻里子 樋口達哉 川合ひとみ 与儀 巧 斉木健詞

合唱は二期会合唱団、管弦楽は読売日本交響楽団が務め、合唱指揮は三澤洋史が担当します。

チケット料金は全席指定・税込で以下の通りです。9月11日(木)は「プレミエ・スペシャル料金」としてS~B席を各1,000円引きで販売します。

  • S席 22,000円
  • A席 18,000円
  • B席 14,000円
  • C席 10,000円
  • D席 6,000円
  • 学生 3,000円(28歳未満の学生対象/二期会チケットセンター取り扱い)
  • U39 10,000円(39歳以下対象/ぴあ・ローソン・イープラス・teket等のWEBおよびチケットスペース電話のみ取り扱い)

チケットのご予約・公演のお問い合わせは二期会チケットセンター(電話 03-3796-1831、ウェブ https://nikikai.jp/)へ。公演に関するお問い合わせ、取材希望は東京二期会マーケティング部広報室(松田)まで。TEL:03-3796-1818、メール:matsuda@nikikai.net。

Tokyo Opera Days 2025 関連公演一覧

Tokyo Opera Days 2025期間中には『さまよえるオランダ人』本公演のほか、多彩な関連イベントが開催されます。オペラ講座、コンサート、トークショー、バックヤードツアーなど、一般来場者にも参加しやすいプログラムが揃っています。

以下に関連公演と開催情報を時系列で詳細に記載します。

  1. まちなかコンサート~芸術の秋、音楽さんぽ~
    9月6日(土)10:30~11:00/11:30~12:00(東京文化会館 キャノピー、雨天中止)

    • 出演:川越未晴(ソプラノ/第20回東京音楽コンクール声楽部門第3位)、齊藤日向(メゾソプラノ)、新堂由暁(テノール)、岡山真奈(ピアノ)
    • 観覧無料・主催:東京文化会館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
  2. 東京音楽コンクール入賞者によるスペシャルコンサート ~東京二期会 新進演奏家とともに~
    9月6日(土)14:00(13:30開場)東京文化会館 小ホール

    • 出演:村上敏明(テノール)、ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン)、黒田祐貴(バリトン)、安部まりあ(ピアノ)ほか
    • 全席指定 一般3,300円、25歳以下 1,100円(年齢確認あり、未就学児入場不可)
    • 企画協力・主催:東京文化会館
  3. 東京バレエ団×東京二期会スペシャルトークショー
    9月6日(土)19:00(18:30開場)

    • 出演:池本祥真(東京バレエ団プリンシパル)、菅原洋平(東京二期会/バリトン)、井上隆史(モデレーター)
    • 観覧無料
  4. 二期会オペラ研修所 第68期マスタークラス修了・成績優秀者コンサート
    9月7日(日)14:00(13:30開場)東京文化会館 小ホール

    • 出演者多数(ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン)/全席自由 3,000円
  5. 竹多倫子&今井俊輔による『カヴァレリア・ルスティカーナ』『道化師』の世界
    9月7日(日)19:00(18:30開場)東京文化会館 小ホール

    • 出演:竹多倫子(ソプラノ)、今井俊輔(バリトン)、安部まりあ(ピアノ)/全席自由 一般4,000円、学生2,000円
  6. 上野 de クラシック Vol.110 前川健生(テノール)
    9月10日(水)11:00(10:30開場)東京文化会館 小ホール/全席指定 1,100円
  7. オペラ講座 高田正人のオペラWhy not?『道化師』の世界へようこそ
    9月10日(水)19:00(18:30開場)文京シビックホール 小ホール/全席自由 一般3,000円、学生(28歳未満)1,000円
  8. オペラ歌手になりきって大ホールで歌ってみよう
    9月12日(水)時間未定(東京文化会館 大ホール)
  9. 『さまよえるオランダ人』バックステージツアー
    9月12日(水)時間未定(東京文化会館 大ホール)

これらの関連企画は、オペラ初心者から専門家まで幅広い層に向けたプログラムを含み、演奏・講座・トークなど多角的にオペラの魅力を紹介します。

まとめ:公演の主要情報と整理

以下の表は本記事で紹介した『さまよえるオランダ人』ワールドプレミエ公演およびTokyo Opera Days 2025の主要情報を簡潔に整理したものです。重要な日付、会場、スタッフ、キャスト、チケット情報、問い合わせ先などを一覧で示します。

項目 内容
公演名 ワーグナー『さまよえるオランダ人』 (オペラ全3幕/原語(ドイツ語)上演/日本語&英語字幕付き)
公演期間 2025年9月11日(木)~9月15日(月・祝) 全4公演(9/11 18:00、9/13・9/14・9/15 各14:00)
会場 東京文化会館 大ホール
指揮 上岡敏之
演出 深作健太
主要スタッフ 装置 久保田悠人、衣裳 西原梨恵、照明 喜多村貴、映像 栗山聡之、合唱指揮 三澤洋史
合唱・管弦楽 二期会合唱団/読売日本交響楽団
キャスト(9/11・9/14) ダーラント 山下浩司、ゼンタ 中江万柚子、エリック 城 宏憲、マリー 花房英里子、舵手 濱松孝行、オランダ人 河野鉄平
キャスト(9/13・9/15) ダーラント 志村文彦、ゼンタ 鈴木麻里子、エリック 樋口達哉、マリー 川合ひとみ、舵手 与儀 巧、オランダ人 斉木健詞
上演時間 約2時間20分(休憩なし)
チケット料金 S22,000円/A18,000円/B14,000円/C10,000円/D6,000円/学生3,000円/U39 10,000円(9/11はS〜B各1,000円引き)
チケット予約 二期会チケットセンター 03-3796-1831、ウェブ https://nikikai.jp/
問い合わせ(広報) 東京二期会マーケティング部広報室 松田 TEL:03-3796-1818 MAIL:matsuda@nikikai.net
Tokyo Opera Days 期間 2025年9月6日(土)~9月15日(月・祝) 東京文化会館を中心に関連イベントを開催
主な協賛・協力 興和株式会社、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ダイドー株式会社、東京海上日動火災保険、三井住友銀行、龍角散、協賛:みずほ証券、三井不動産、支援:大村未来基金・服部未来基金・宗次未来基金、後援:ドイツ連邦共和国大使館・日本ワーグナー協会

上記は公演の全体像と実務的な情報を一望できるよう整理したものです。ワーグナー作品としての作品性、指揮・演出・制作陣の国際的な経験と日本の次世代クリエイターの結集、関連イベント群によって構成されるTokyo Opera Days 2025は、国内外に向けた総合的なオペラ発信の場となります。公演や関連企画に関する詳細・最新情報は主催者ウェブサイト(https://nikikai.jp/)および二期会チケットセンターまでお問い合わせください。

参考リンク: