仙台・勾当台公園で子どもが海の仕事を体験

うみのWORKお仕事体験

開催期間:7月26日〜7月27日

うみのWORKお仕事体験
いつどこで開催されたの?
2025年7月26日(土)11:00〜17:00、27日(日)10:00〜16:00に仙台・勾当台公園で開催。一般社団法人 海と日本PROJECT inみやぎがtbc夏まつり内で実施し、体験者は計130人でした。
子どもはどんな体験ができるの?
カキの稚貝を育てる採苗器作りや石からの化石発掘、缶詰制作や商品PRポップ作り、魚の加工や飼育員体験、干物作りなど実践的な海の仕事を体験できます。

仙台・勾当台公園に生まれた「海の仕事を試す場」──夏の祭りで子どもたちが職業体験

2025年7月26日(土)と27日(日)、仙台市・勾当台公園にて一般社団法人 海と日本PROJECT inみやぎが企画した「うみのWORK WORKお仕事体験広場」が開催されました。ソーシャルアクションネットワークによるプレスリリースは2025年8月14日16時30分に発行されています。

本イベントは、tbc夏まつりの一角に「海と日本PROJECT」エリアを設置する形で行われ、2日間で海と日本PROJECTエリア参加者2万人(2日間合計)8万2000人を超える来場者があった中で実施されました。お仕事体験参加者は合計130人で、地域の事業者・自治体・学校らの協力を得て、多様な職業体験ブースが並びました。

子供たちが化石発掘やカキ漁師の仕事にチャレンジ!うみのWORK WORKお仕事体験広場を開催しました 画像 2

開催日時と運営の概要

イベントの実施日程は下記のとおりです。具体的な開催時間を明示することで、参加者と来場者双方に分かりやすい運営が行われました。

・2025年7月26日(土)11時~17時、27日(日)10時~16時。会場は勾当台公園。

協力団体や出展者がそれぞれの専門性をいかし、子どもたちに職業体験としての「仕事」を伝える場になりました。

子供たちが化石発掘やカキ漁師の仕事にチャレンジ!うみのWORK WORKお仕事体験広場を開催しました 画像 3

体験プログラムの多様性と具体的な内容

会場には海に関する仕事を実際に体験できるブースが複数設けられ、子どもたちは様々な工程や道具に触れながら働くことの意味を学びました。以下に、実施された体験プログラムの主な内容を具体的に示します。

体験は単に見学するだけではなく、手を使って作業を行い、その成果を実際に「給料」として受け取り、会場内のフードワゴン等で商品購入に使える仕組みが採られていました。実践を通じて仕事の流れと対価の関係を理解できるよう工夫されています。

  • カキの稚貝を育てる殻さし(採苗器)作り:ホタテ貝を使った〈ホタテのお家〉を作り、漁師が海で使う採苗器を組み立てる体験。自分の作った器具が現場で利用されるという実感を得られる内容でした。
  • 化石発掘(南三陸 化石発掘のお仕事):石の中から化石を掘り出す体験。仕事内容が分かりやすく説明され、1日3回の回が設けられ、いずれも定員を上回る人気でした。
  • 海産物加工の仕事(缶詰制作):石巻の缶詰加工販売会社・木の屋石巻水産による体験。缶詰に自分の「夢」を詰めるという発想で、タイムカプセルのように仕上げる制作体験が実施されました。
  • 商品PRポップ制作(かね久):規格外の牡蠣を使った牡蠣クリームコロッケのPRポップ制作。絵を描くことが好きな子どもたちが集まり、アイデアを盛り込んだ個性的なPOPが多数完成しました。完成したPOPは実際にスーパーの店頭で展示される予定です。
  • その他の海に関わる仕事体験:魚の加工・商品化、カメの飼育員の仕事、干物作りなど、海産物に関する広範な業務を子どもたちが体験しました。

これらの体験は、現場の専門家や事業者が直接指導することで、仕事内容の意義や技術的な側面を分かりやすく伝える構成となっていました。

子供たちが化石発掘やカキ漁師の仕事にチャレンジ!うみのWORK WORKお仕事体験広場を開催しました 画像 4

人気を集めた体験と成果の活用

特に「南三陸 化石発掘のお仕事」は予想を超える人気を示し、各回とも満員となりました。子どもたちが掘り出した化石は、出店ブースで販売もされ、発掘物の価値を身近に感じる機会になりました。

また、かね久のPRポップは海の課題や規格外品の存在にも触れた教育的な側面を持ち、作成されたPOPはスーパーマーケットの店頭で掲示されることで、体験が地域の消費者への啓発につながる取り組みとなっています。

屋台・キッチンカーと地域の連携──食を通じた海とのつながり

イベント会場には飲食ブースやキッチンカーも多数出店し、海と地域を結ぶ食の魅力が集結しました。これまで海と日本PROJECTに関わった県内企業や自治体、学校などが協力して出店しています。

飲食出店は来場者の関心を集め、子どもたちの体験と連動した地域の産業理解につながる場として機能しました。

宮城水産高校(調理部)
深海魚ノロンボを使った塩焼そばを販売。前年の未利用魚バーガー企画の流れを汲む実践的な取り組みで大人気となりました。
塩竈市
マグロの唐揚げを提供。地域資源を生かしたメニューで来場者に好評でした。
珈琲工房いしかわ
アイスコーヒーを提供。イベントを彩る飲料として出店。
南三陸の漁師・高橋さん
発掘したアンモナイトなどの化石を販売し、親子連れの関心を集めました。

出店者と来場者の接点は、体験学習を超えて販売やPRの場にもなり、地域の連携が実際の経済活動や情報発信につながる好例が見られました。

協力団体としては、以下の組織が名を連ねています:株式会社かね久、株式会社木の屋石巻水産、珈琲工房いしかわ、合同会社ツナらいふ、塩竈市、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン、宮城水産高校。

参加者の声と団体の活動紹介

参加した子どもや保護者からは、体験を通じて得た実感や学びを伝える声が寄せられています。短い感想からも、実体験が記憶に残る教育効果を持つことがうかがえます。

下記はプレスリリース内で紹介された参加者・保護者の具体的な声です。

  • 「子供が漁師のお仕事体験をしました。作ったカキのベッドが漁師さんの役に立つことがとても嬉しいようで、親としてもいい経験をしました。」
  • 「カキのコロッケのPRを考えた。むずかしかったけど、先生がやさしくおしえてくれて楽しかった。」

主催団体の概要についても触れておきます。以下は、一般社団法人 海と日本PROJECT inみやぎの紹介です。

団体名称:一般社団法人 海と日本PROJECT inみやぎ。公式URLは https://miyagi.uminohi.jp/ です。

活動内容の要旨として、宮城県が三陸沖という豊かな漁場を有し、多様な海洋生物が生息する海域であること、2011年3月11日の大災害後も沿岸地域でたくましく活動する人々の現在を発信し、宮城の海に再び光を当てることを目的とした発信・教育活動を行っている点が挙げられます。

イベントの要点まとめ

ここまでに記載した事実を整理した表を示します。この表は日時・場所・参加者・協力団体等、イベントの主要事項を一目で確認できるようにまとめたものです。

項目 内容
開催日 2025年7月26日(土)11:00–17:00、7月27日(日)10:00–16:00
場所 仙台市・勾当台公園(tbc夏まつり内)
主催 一般社団法人 海と日本PROJECT inみやぎ
プレスリリース発行 ソーシャルアクションネットワーク(2025年8月14日 16:30)
来場者数(tbc夏まつり全体) 8万2000人を超える来場
海と日本PROJECTエリア来場者 2万人(2日間合計)
お仕事体験参加者 130人
主な体験プログラム カキの稚貝を育てる殻さし(採苗器)作り、化石発掘、缶詰制作、商品PRポップ制作、魚の加工、飼育員体験、干物作り等
協力団体 株式会社かね久、株式会社木の屋石巻水産、珈琲工房いしかわ、合同会社ツナらいふ、塩竈市、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン、宮城水産高校
関連URL https://miyagi.uminohi.jp/、日本財団「海と日本プロジェクト」サイト: https://uminohi.jp/

以上が当該イベントの主要内容の整理です。参加した子どもたちが実際に手を動かして作業を体験し、その成果が地域の販売や店頭展示などに結びついている点、そして地域の学校・企業・自治体が協働して海や資源に関する学びの場を作った点が、本イベントの特徴として挙げられます。

参考リンク: