郡上おどりにSmaGO導入 徹夜おどりのゴミ対策
ベストカレンダー編集部
2025年8月14日 15:08
郡上おどりにSmaGO設置
開催期間：8月13日〜8月17日
郡上おどりの舞台に出現した「SmaGO」──なぜ今、導入されたのか
岐阜県郡上市で開催される伝統行事「郡上おどり」会場内の2箇所に、株式会社フォーステックが開発する環境配慮型IoTスマートゴミ箱「SmaGO（スマゴ）」計6台が設置されました。設置期間は2025年8月13日（水）から17日（土）までの5日間で、特に来場者が集中する「徹夜おどり」の期間に合わせた運用です。プレスリリースは2025年8月14日 12時20分付で公開されています。
導入の背景には、郡上おどり運営委員会を主体に進められた実務的な課題認識があり、観光庁が実施する「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に採択されたことが今回の取り組み実現の契機になりました。徹夜で続く踊りに伴うゴミ発生量のピークや、狭い路地が連なる市街地での効率的な回収の必要性が、導入の主たる理由です。
郡上おどりの特性と清掃の課題
郡上おどりは日本三大盆踊りの一つで、400年以上の歴史を持ち、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。例年およそ30万人の来場者があり、盆踊りの中心となる8月13日〜16日に行われる「徹夜おどり」は夕方から夜明けまで踊りが途切れない人気期間です。
会場となる郡上八幡の市街地は狭い路地が多く、踊りの区間は広範囲にわたります。人が密集する状況下では従来のゴミ箱では回収回数が増え、清掃にかかる人的・時間的コストが大きくなることが問題でした。SmaGO導入はこれらの課題に対応することを目的としています。
- イベント：郡上おどり（岐阜県郡上市・郡上八幡市街地）
- 来場者数（例年）：約30万人
- 徹夜おどり実施日：8月13日〜16日（踊りが夜明けまで続く）
- SmaGO設置期間：8月13日〜17日（5日間）
SmaGOの機能と現場で期待される効果
SmaGOはフォーステックが展開するIoTスマートゴミ箱で、太陽光で稼働する駆動方式と自動圧縮機構を備えています。ゴミを約5分の1に圧縮できる設計で、ゴミ回収の頻度を低減することによって運用負担の軽減と会場環境の美化に寄与します。
さらに、SmaGOには通信機能が組み込まれており、蓄積したゴミの量を遠隔で通知することで回収タイミングの最適化が可能です。これにより回収作業が無駄なく行えるため、従来の目視や巡回による判断に比べて効率性が高まる点が期待されています。
技術仕様とデザインの特徴
プレスリリースで明示された主な仕様は次のとおりです。
- 電源
- 太陽光駆動
- 圧縮比
- ゴミを約5分の1に自動圧縮
- 通信機能
- 蓄積量の通知機能を搭載（IoT）
- ラッピング
- 自由なデザインが可能（分別啓発や協賛表示に利用可能）
- SDGs対応
- 国連のSDGs17目標のうち6つに対応すると明記
加えて、今回の郡上おどり会場に設置されたSmaGOの側面デザインには、「郡上おどり」の文字が施された行灯を中心とした風景写真が採用されています。祭りの情緒を演出する仕様とし、会場景観との調和を図る工夫がなされています。
事業採択と運営体制、設置の詳細
今回の取り組みは、観光庁が実施する「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に採択されたプロジェクトの一環として実施されました。本事業は観光地が抱える混雑や生活環境への影響といったオーバーツーリズム由来の課題を未然に防ぎ、地域の魅力と生活環境を守ることを目的としています。
採択された取り組みに対しては、全国の自治体や観光団体などが提案した施策の中から選定が行われ、実施経費の一部が補助される仕組みです。郡上おどりにおけるSmaGO設置は、その補助を活用した事例の一つです。
設置箇所と台数、運用期間
プレスリリースに記載された具体的な設置概要は以下のとおりです。設置は郡上おどり運営委員会の主導で実施されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 「郡上おどり」会場内（岐阜県郡上市・郡上八幡市街地） |
| 設置箇所・台数 | 2箇所、計6台 |
| 設置期間 | 2025年8月13日（水）〜17日（土）（5日間） |
| デザイン | 「郡上おどり」の灯りを切り取った写真を採用。行灯を中心にした風景写真で祭りの情景を表現 |
設置は会場内の人流や景観に配慮した位置選定が行われ、運営委員会と連携した管理体制の下で運用されます。SmaGOの通知機能を活用することで、回収要員の配置や回収ルートの最適化も想定されています。
フォーステックの企業概要と関連情報、問い合わせ先
この取り組みを実施した株式会社フォーステックは「Smart action on the GO」（循環する力）をスローガンに掲げ、限りある自然資源をテクノロジーで循環させることを目指す企業です。2019年4月15日に設立され、SmaGOを含むソリューションを展開しています。
同社は、SmaGOを通じて分別啓発や協賛の導入による運用コスト削減といった運用面の利点も提案しており、持続可能な社会の実現を志向した事業展開を進めています。
会社情報と連絡先
プレスリリースに明記された会社情報と問い合わせ先は以下のとおりです。
- 会社名：株式会社フォーステック
- 設立 ：2019年4月15日
- 所在地：〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi Oneタワー6階
- 代表者：代表取締役社長 竹村 陽平
- 公式サイト：https://forcetec.jp
- 広報担当：緒方・森下
- 電話：03-3453-7140
- Eメール：info@forcetec.jp
プレスリリース内の素材はダウンロード可能な画像ファイルやプレスキットも用意されている旨が記載されています。報道用途や広報素材として利用できる体裁になっています。
今回の取り組みの要点まとめ
ここまでに触れた情報をわかりやすく整理した表を以下に示します。設置期間や場所、SmaGOの主な機能、関連する採択事業名や会社情報を網羅しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プレスリリース日 | 2025年8月14日 12時20分 |
| イベント名 | 郡上おどり（徹夜おどり含む） |
| 設置場所 | 岐阜県郡上市・郡上八幡市街地（会場内2箇所） |
| 設置台数 | 計6台（2箇所） |
| 設置期間 | 2025年8月13日（水）〜17日（土） 5日間 |
| 導入の背景 | 徹夜おどり期間のゴミ発生量増加と狭い路地での回収負担の軽減 |
| 採択事業名 | 観光庁「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」 |
| SmaGOの主な機能 | 太陽光駆動、自動圧縮（約5分の1）、通信による蓄積量通知、自由なラッピング |
| デザイン | 「郡上おどり」の灯りを切り取った行灯中心の風景写真を採用 |
| 対応SDGs | 国連のSDGs17目標のうち6つに対応（プレスリリース記載） |
| 発表企業 | 株式会社フォーステック（代表取締役社長 竹村陽平） |
| 問い合わせ先 | 広報：緒方・森下 / 電話 03-3453-7140 / Eメール info@forcetec.jp |
本記事ではプレスリリースの内容をもとに、設置の背景、SmaGOの機能、設置概要、採択事業およびフォーステックの企業情報を網羅的に整理しました。郡上おどりのような伝統行事と最新の環境配慮型IoT機器が並存する事例として、現場での運用状況や効果の報告が今後の注目点になります。
