ANRIの奨学金が『未解の知』に改称、サイト刷新と9月募集予定
ベストカレンダー編集部
2025年8月14日 11:59
未解の知再始動
開催日:8月14日
「未解の知〜The ANRI Fellowship〜」としての名前とサイト刷新
独立系ベンチャーキャピタルのANRI株式会社は、基礎研究に取り組む学生を支援する給付型奨学金プログラムを、改めて「未解の知〜The ANRI Fellowship〜」とし、ウェブサイトをリニューアルして再始動したことを発表しました。発表は2025年8月14日 09時00分付のプレスリリースで行われています。
この改称とサイト刷新は、答えがまだない領域に挑む研究者への敬意と支援の姿勢を可視化することを意図しており、プログラム開始当初からの想いを受け継ぎつつ表現を更新したものです。名称変更には「未解の知」を開拓する姿勢への最大限のリスペクトとエールが込められています。
改称の背景と意図
ANRIは2019年から該当奨学金を開始しており、基礎科学における「知りたい」「解明したい」という熱を資本主義の枠組みで冷やさない世界を目指すという理念を掲げています。今回の「未解の知」という名称は、その理念をより直接的に表現するために選ばれました。
ウェブサイトリニューアルは、研究の試行錯誤や仮説構築、寄り道を含む探索的プロセスを表現することを狙いとし、訪問者が「面白さ」や「違和感」を含む多様な感覚でサイトと対話できる作りになっているとしています。制作過程や想いについてはANRI公式noteでも解説が公開されています。
奨学金の詳細:給付額、対象、選考の流れ
「未解の知〜The ANRI Fellowship〜」の給付内容と募集要項の要点は以下の通りです。給付型の奨学金であり、研究活動に直接充てられる支援として設計されています。
プレスリリースに明示された要点は、給付金額、募集対象、選考フローおよび今後の募集予定です。これらは今後の募集告知に合わせて公式サイトで随時案内される予定です。
給付額と募集対象
給付金額:1人当たり50万円(給付型)です。支援金は研究活動に充てられることが想定されます。
募集対象:数学、物理学、生物学、化学などの分野で優れた成績を収めた学生が対象とされています。年齢については具体的な制限は設けられていません。
選考方法と次回募集時期
選考はまず書類選考を行い、その後面接を予定しています。選考の詳細な基準やスケジュールは、募集時にあらためて公表されます。
次回の第8期募集は2025年9月中旬を予定しており、募集の告知は「未解の知」サイトおよびANRIのプレスリリースで発表される予定です。
ウェブサイトコンテンツと奨学生の紹介
リニューアルされたウェブサイトでは、採択された奨学生が自分の言葉で注力している「未解の知」を紹介するページが設けられています。サイト上には各奨学生の個性や研究の想いが直接伝わるテキストが並び、訪問者が研究内容や背景に触れやすい構成になっています。
ウェブ上の紹介は、74名の奨学生に関する情報を含んでおり、一部の画像は抜粋表示されている旨が明示されています。サイト内での表現は多様な感覚を許容する設計となっています。
「74の未解の知」について
2019年の開始以来、1期から7期までにわたり合計74名の研究者が採択されています。現在も多くの奨学生が各分野で研究を継続しており、その活動が世界の科学技術の発展に繋がる可能性を有しています。
ウェブサイト上では各奨学生が研究の主題や研究姿勢を自らの言葉で表現しており、訪問者は研究テーマや研究者の背景を直接確認できます。詳細は「未解の知」サイトおよびANRIのnoteに掲載された関連コンテンツで確認可能です。
ANRIの背景と本プログラムの位置付け
ANRIは「圧倒的未来」をビジョンに掲げるベンチャーキャピタルで、シードステージのスタートアップ投資を中心に活動しています。2012年にANRI1号ファンドを設立して以来、シードステージでの投資を継続してきました。
今回の奨学金プログラムは、ANRIが自らを「Changer Capital」と位置づける観点から、極めて高い不確実性を許容する支援の一環として設計されています。基礎研究という、直ちに価格やビジネスモデルが付きにくい領域に対しても長期的に風を送り続ける価値を重視する姿勢が示されています。
ANRIの運営体制と主な情報
プレスリリースに記載されたANRIの主なデータは次の通りです。運用総額は約800億円弱、投資先は300社以上にのぼります。六本木ヒルズに1200平米のインキュベーションオフィス「CIRCLE by ANRI」を運営し、起業家支援の拠点を置いています。
会社概要は以下の通り記載されています:
社名:ANRI株式会社
代表者:代表パートナー 佐俣アンリ
所在地:東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー15F CIRCLE by ANRI
企業HP:https://anri.vc
メディア・リンクと情報公開
ウェブサイトのリニューアルに合わせ、ANRI公式のnote記事「未解の知|file.0 なぜANRIが基礎科学を研究する学生を応援するのか?」が公開されており、制作意図や背景を読むことができます。募集要項や詳細は「未解の知」サイトおよびANRIの公式情報発表にて確認可能です。
サイト内では画像の一部が抜粋されている旨や、奨学生の紹介文が中心に掲載されていることが明記されています。リニューアルの表現は閲覧者により多様な受け取り方が想定されるため、各自の感覚で情報に触れることができる構成とされています。
まとめ:要点整理
以下の表に、本リリースに含まれる主要情報を整理します。各項目は発表内容に基づくもので、募集に関する詳細は公開時の告知を参照してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年8月14日 09時00分(プレスリリース) |
| プログラム名 | 未解の知〜The ANRI Fellowship〜(旧:The ANRI Fellowship) |
| 開始時期 | 2019年より運営開始(今回の名称刷新) |
| これまでの採択数 | 1期〜7期 合計74名 |
| 給付金額 | 1人当たり50万円(給付型) |
| 募集対象 | 数学・物理学・生物学・化学などの分野で優秀な成績を収めた学生(年齢制限なし) |
| 選考方法 | 書類選考 → 面接(予定) |
| 次回募集 | 第8期:2025年9月中旬予定(詳細はサイトで発表) |
| ウェブサイト | 「未解の知〜The ANRI Fellowship〜」リニューアルサイト(詳細はサイト参照) |
| ANRI概要 | 運用総額 約800億円弱、投資先300社以上、CIRCLE by ANRI(六本木ヒルズ、約1200平米) |
| 会社情報 | 社名:ANRI株式会社/代表:代表パートナー 佐俣アンリ/所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー15F |
| 企業HP | https://anri.vc |
今回のリニューアルは、基礎研究領域における学生支援の継続性と表現の刷新を図るものであり、奨学金の実績(1期〜7期で74名採択)や次回募集時期(2025年9月中旬予定)など、重要な情報がプレスリリースで明示されています。詳細は「未解の知」およびANRIの公式情報で確認することができます。