小学生レンジャーとAMEMIYAが愛知の海を歌で大合唱
ベストカレンダー編集部
2025年8月13日 16:53
愛知の海大合唱
開催期間:6月28日〜6月29日

愛知の海を舞台にした2日間——子どもたちが現場で学んだこと
一般社団法人海と日本プロジェクトin愛知県が実施したイベントは、2025年6月28日(土)と6月29日(日)の2日間にわたり、愛知県蒲郡市と名古屋市港区で行われました。対象は愛知県内在住の小学4〜6年生で、両日とも各18名が事前応募により参加しました。プレスリリースは2025年8月13日14時30分に発表されています。
イベントは日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐことを目的に行われました。参加したレンジャーたちは、現地で専門家や協力団体と接しながら、海の現状、漁業・栽培漁業、海ごみ問題、そして地域資源としての深海魚など多面的な学びを得ました。

1日目:クルマエビの保全と深海魚の学び(蒲郡市)
日時は2025年6月28日(土)10:00〜16:30、会場は蒲郡商工会議所から竹島水族館でした。参加者18名は専門家の講義を受け、愛知県の県魚がクルマエビであること、国内漁獲量が減少している一方で、愛知県では稚エビを育てて放流する「栽培漁業」により生産量を守っている取り組みを学びました。
現地見学では竹島水族館の展示を通じて深海生物の生態や生息環境の課題に触れ、食育の観点からは地元の深海魚を使った昼食を体験しました。メヒカリやカガミダイの寿司やフライ、さらにはメヒカリの魚醤を使った冷やし中華などを通して、地域の海産資源の価値を実感しました。
- 日程:2025年6月28日(土)10:00〜16:30
- 開催場所:愛知県蒲郡市(蒲郡商工会議所〜竹島水族館)
- 参加人数:18人(小学4〜6年生、事前応募)
- 協力:愛知県水産試験場、がまごおり地魚普及実行委員会、竹島水族館

2日目:海ごみ観察と実地清掃(名古屋市港区)
2日目は2025年6月29日(日)9:00〜16:00、稲永ビジターセンター〜藤前干潟を会場に実施されました。参加者18名は水中ドローンを用いた海中観察で、海底や水中に存在するごみの状況を直接確認し、その影響について専門家から説明を受けました。
午後には実際に堤防や干潟でごみ拾いを行い、海ごみが生物や生態系、漁業資源にどのような影響を及ぼすかを体感しました。ここでも協力団体と連携して現場での学びを深めました。
- 日程:2025年6月29日(日)9:00〜16:00
- 開催場所:愛知県名古屋市港区(稲永ビジターセンター〜藤前干潟)
- 参加人数:18人(小学4〜6年生、事前応募)
- 協力:一般社団法人日本水中技術振興会、稲永ビジターセンター、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会、八千代エンジニヤリング
AMEMIYA隊長とレンジャーが作り上げた2曲のオリジナルソング
両日を通じた学びを受けて、隊長役として参加した芸人のAMEMIYAさんが子どもたちと共に歌詞をまとめ、2曲のオリジナルソングが作られました。楽曲の制作過程では、子どもたちが現場で得たキーワードや印象的なフレーズを持ち寄り、隊長がそれらをつないで歌詞を構成しました。
1日目の学びからは「クルマエビ」「深海魚」「三河湾」「竹島水族館」などの単語が、2日目からは「水中ドローン」「海ごみ」「生き物が泣いている」といった言葉が採用され、最終的に全員で海を背景に大合唱してフィニッシュしました。
- 制作楽曲
- 「栽培漁業、はじめてます~」および「ごみ拾い、はじめました~」
- 作詞・作曲・編成
- AMEMIYA(隊長)と参加レンジャーの共同制作
- 収録・発表
- イベント内で合唱および撮影。楽曲は期間限定で配信
歌詞の全文(イベントで合唱されたもの)
以下はイベント内で完成し、合唱された歌詞をそのまま掲載します。歌詞は子どもたちの言葉が反映されています。
「栽培漁業、はじめてます~」
愛知県の “県の魚” 県魚は クルマエビ
いや甲殻類だけど! 漁獲量はトップクラス
ただ減っちゃってるから “稚エビ”放流して
【全員】栽培漁業~ はじめてます~!
美味しかった! お昼ご飯!深海魚料理!
なんとタレに “メヒカリの魚醤” 使った!
【全員】冷やし中華~ はじめました~!
楽しかった 竹島水族館!
ただ行きも帰りも 歩きで疲れたけど!
…たぶん …AMEMIYAさんは
【全員】車で~ 帰りました~!
クルマエビも! 深海魚も! 宝もの!
【全員】愛知の海を~ 守りましょう~!
「ごみ拾い、はじめてます~」
2日間 通して 強く思った
“いまもこんなに 海にごみがあるなんて…”
エビもカニも貝も 深海魚も 鳥も泣いてる
【全員】ごみ拾い~ はじめました~!
水中ドローン とっても楽しかった!
もっとやりたかった!
でも魚よりごみの方が多かったから!
【全員】ごみ拾い~ はじめました~!
海にごみは捨てない!あたりまえのこと!
ごみが海に流れていかないようにもしなきゃ!
美味しい海の幸をずっと頂けるように!
【全員】愛知の海~ 輝かせましょう~!
配信情報と関係団体、取り組みの意義
制作された2曲は配信が開始され、楽曲の配信スケジュールは次の通りです。期間限定配信は2025年12月31日までとされています。
- 「栽培漁業、はじめてます~」:2025年7月下旬よりYouTubeで配信開始
- 「ごみ拾い、はじめました~」:2025年8月11日よりYouTubeで配信開始
- 配信期間:2025年12月31日まで(期間限定)
主催は一般社団法人海と日本プロジェクトin愛知県で、公式サイトは https://tv-aichi.co.jp/aichi_uminohi/ にて公開されています。今回のイベントは日本財団「海と日本プロジェクト」の趣旨に則り、海の現状を“自分ごと”として捉える機会を作ることを目的としています。
協力団体として、愛知県水産試験場、竹島水族館、がまごおり地魚普及実行委員会、一般社団法人日本水中技術振興会、稲永ビジターセンター、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会、八千代エンジニヤリングが名を連ね、各分野の専門性を活かしたプログラム運営が行われました。
活動の意義と学びのポイント
本イベントでは、具体的な現場体験を通して次のような学びが得られました。海の資源保全(栽培漁業)と、海ごみ問題の可視化(水中ドローン・現地清掃)の両面から、子どもたちが自ら考え行動するプロセスが設けられています。
- 栽培漁業の仕組みと地域資源の継承の理解
- 深海魚を含む生物多様性の重要性と食育の結びつき
- 水中ドローンでの観察と実地清掃による海ごみ問題の実感
- 学んだ内容を表現(歌詞・合唱)することで感情と知識の定着を図る
要点の整理(本文の内容を表でまとめて締める)
以下の表は、本記事で触れた主要情報を整理したものです。日程、場所、参加者、協力団体、配信スケジュールなどを一覧で示しています。
項目 | 内容 |
---|---|
主催 | 一般社団法人海と日本プロジェクトin愛知県(日本財団「海と日本プロジェクト」関連) |
プレス発表日時 | 2025年8月13日 14時30分 |
イベント名(1日目) | クルマエビ救出大作戦in愛知 |
開催日(1日目) | 2025年6月28日(土)10:00〜16:30 |
開催地(1日目) | 愛知県蒲郡市(蒲郡商工会議所〜竹島水族館) |
参加人数(1日目) | 18人(小学4〜6年生、事前応募) |
協力(1日目) | 愛知県水産試験場、がまごおり地魚普及実行委員会、竹島水族館 |
イベント名(2日目) | 三河湾・伊勢湾防衛大作戦in愛知 |
開催日(2日目) | 2025年6月29日(日)9:00〜16:00 |
開催地(2日目) | 愛知県名古屋市港区(稲永ビジターセンター〜藤前干潟) |
参加人数(2日目) | 18人(小学4〜6年生、事前応募) |
協力(2日目) | 一般社団法人日本水中技術振興会、稲永ビジターセンター、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会、八千代エンジニヤリング |
楽曲タイトル | 「栽培漁業、はじめてます~」(配信開始:2025年7月下旬) 「ごみ拾い、はじめました~」(配信開始:2025年8月11日) |
配信プラットフォーム・期間 | YouTubeで配信(期間限定:〜2025年12月31日) |
公式情報 | https://tv-aichi.co.jp/aichi_uminohi/ |
この記事では、イベントの実施日程・場所・参加構成・協力団体、子どもたちが現場で得た具体的な学び、AMEMIYA隊長と共に制作された2曲の歌詞全文、配信スケジュールと配信期間、そして本企画が持つ教育的・社会的意義を整理して伝えた。関係者が実施した取り組みの全体像と、現地での体験がどのように表現(歌)としてまとめられたかを確認できる内容となっている。
参考リンク: