イークラウドNEXT第1号が募集開始、ヘリカルフュージョンへ投資
ベストカレンダー編集部
2025年8月12日 11:54
イークラウドNEXT第1号募集
開催期間:8月12日〜10月23日

イークラウドNEXT第1号が本日募集開始、サービスサイトも同時オープン
スタートアップと個人投資家をつなぐイークラウド株式会社は、会員限定の個別銘柄ファンド「イークラウドNEXT」第1号の募集を、2025年8月12日(火)10時00分に開始しました。今回の第1号は、日本発の核融合スタートアップである株式会社Helical Fusion(ヘリカルフュージョン)に投資する予定で、あわせて「イークラウドNEXT」のサービスサイト(https://next.ecrowd.co.jp/)を公開しています。
プレスリリースでは本募集を「ファンド持ち分の私募の取り扱い」をわかりやすく示すために「募集」と表記しており、募集期間や申込方法、投資対象に関する詳細が示されています。以下では募集の要点と投資対象であるHelical Fusionの技術的背景、イークラウドNEXTの特徴と利用方法、関連会社情報などを整理して報告します。
募集期間と申込方法のポイント
第1号ファンドの募集期間は、2025年8月12日(火)から2025年10月23日(木)までです。募集は対面申込のファンドとなっており、イークラウドNEXTに投資家登録された会員に対して、ファンドの詳細や申し込み方法を個別に対面で案内する形式を採用しています。
なお、募集額がファンドの上限に達した場合は、募集期間内であっても受付を終了する可能性があるため、参加を検討する場合は早めに投資家登録および対面の案内を受ける必要があります。イークラウドNEXTでは対面申込のファンドとインターネット申込のファンドを併せて販売し、投資家保護の観点から登録情報に基づき申し込み可能なファンドを案内する方針です。詳しくはサービスサイトのよくある質問(FAQ)を参照するよう案内されています。
投資対象:Helical Fusion — 日本発「ヘリカル方式」核融合炉の概要
本ファンドの投資予定先である株式会社Helical Fusionは、日本生まれの「ヘリカル型核融合炉」を開発するスタートアップです。同社の技術は岐阜県にある核融合科学研究所をはじめとする国内約70年にわたる研究の蓄積を受け継ぎ、プラズマ研究・炉設計と工学研究の両面から実用化に近いと位置づけられています。
Helical Fusionが掲げる目標は、2030年代に世界で初めて「商用核融合炉の三要件」を満たす核融合炉を実現し、商用化を先行することにあります。三要件とは以下の3点です。
- 定常運転(24時間365日運転可能な安定性)
- 正味発電(システム全体で取り出せるエネルギーが投入分を上回ること)
- 保守性(短期間で効率的なメンテナンスが可能であること)
プレスリリースは、トカマク方式やレーザー方式などを含む世界中の約50以上のプロジェクトのなかで、これら三要件を「今ある技術」で実現可能な方式は唯一ヘリカル方式であると説明しています。ヘリカル方式は、実用化に至る可能性が高い核融合炉の一方式として位置づけられています。
フュージョンエネルギーの社会的意義と市場見通し
フュージョンエネルギーは太陽と同じ原理を利用するクリーンで効率の高い発電方式であり、海水などから採取可能な燃料を用いることから、持続可能かつ大量の電力需要に対応可能な技術として期待されています。国際エネルギー機関(IEA)の報告書「World Energy Outlook 2023」では、世界の人口増や生成AIの普及などを背景に電力需要が急増すると指摘されています。
また、市場規模の試算としては、FusionX/Helixosのレポート「Global Fusion Market Analysis: Electricity, Supply Chain & Construction」によると、核融合プラント建設および電力市場は2050年までに年間約5,500億ドル規模に成長する可能性が示されています。こうした背景により、核融合分野は国家レベルの戦略とも結びつき、2025年6月には日本政府が「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」を改定し、民間による研究開発・事業化を強く後押しする方針を示しました。
イークラウドNEXTの位置付けとファンドの特徴
イークラウドNEXTは、ミドル・レイターステージの成長企業を対象にした会員限定の個別銘柄ファンドです。近い将来のIPOを計画している成長企業を1社のみ組み入れる「個別銘柄」形式を採用しており、投資家が対象企業の事業内容や成長戦略を深く理解したうえで投資判断を行えるよう設計されています。
以下にイークラウドNEXTの主な特徴を示します。
- 特徴1
- 近くIPOを計画している、主幹事証券や監査法人と契約を完了している成長確度の高い企業を中心に厳選。
- 特徴2
- 投資対象が明確な「個別銘柄ファンド」。1ファンドが1社に投資するため、投資家は企業のストーリーや経営者のビジョンを重視した投資判断が可能。
- 特徴3
- 投資対象は国内スタートアップ。独自技術で世界と競える企業や国策領域、生活を変えるコンシューマ領域など、受益者が多いテーマに挑む企業を発掘。
イークラウドNEXTでは、会員(イークラウドNEXTに投資家登録された方)に限定して案内と募集を行います。投資家登録や利用の流れ、ファンドごとの申込方法の違いについてはサービスサイトで詳細が提供されています。
申込みフローと投資家保護の仕組み
本ファンドは対面申込のため、投資家登録後に個別で対面説明を受けたうえで申し込みを行います。イークラウドは投資家保護の観点から、登録情報に基づき適切な投資対象を案内する仕組みを採用しており、対面とインターネットの申込形態を使い分けます。
募集期間は2025年8月12日〜2025年10月23日ですが、ファンド上限に達した場合には期間満了前でも受付終了となる可能性があります。サービスサイトのFAQや各種案内で詳細を確認することが求められます。
企業情報と連絡先、免許等の法的表記
以下はプレスリリースに記載されたHelical Fusionおよびイークラウド株式会社の概要情報です。事業の信頼性や法令遵守に関する基本情報が明示されています。
Helical Fusionの概要は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
商号 | 株式会社Helical Fusion |
所在地 | 東京都中央区銀座1-12-4 N&E BLD. 6F |
サイトURL | https://www.helicalfusion.com/ |
代表取締役CEO | 田口 昂哉 |
イークラウド株式会社の概要は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
商号 | イークラウド株式会社 |
代表取締役 | 波多江 直彦 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 大手町ビルヂング4階 |
金融商品取引業者 | 関東財務局長(金商)第3181号 |
取扱業務 | 第一種少額電子募集取扱業務、第二種金融商品取引業、投資運用業 |
加入協会 | 日本証券業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会 |
コーポレートサイト | https://corp.ecrowd.co.jp/ |
イークラウドNEXTサービスサイト | https://next.ecrowd.co.jp/ |
イークラウドサービスサイト | https://ecrowd.co.jp/ |
関連参考資料の出典
プレスリリース中に言及された出典は以下の通りです。市場や政策の背景説明に用いられています。
- 国際エネルギー機関(IEA)年次報告書「2023年版世界エネルギー見通し(World Energy Outlook 2023)」
- FusionX/Helixos report “Global Fusion Market Analysis: Electricity, Supply Chain & Construction”(https://fusionxinvest.com/data-analysis/analysis/)
- Helical Fusionプレスリリース(Helical Fusion公式サイト掲載)
要点の整理(本記事で取り上げた情報のまとめ)
以下の表は、本記事で記載した募集・投資対象・手続き・企業情報などの主要項目を一覧で整理したものです。重要な日付やURL、連絡先情報などを集約しています。
項目 | 内容 |
---|---|
プレスリリース発表日 | 2025年8月12日 10時00分 |
ファンド名 | イークラウドNEXT 第1号(イークラウドNEXT匿名組合ファンド) |
投資予定企業 | 株式会社Helical Fusion(https://www.helicalfusion.com/) |
募集期間 | 2025年8月12日(火)〜2025年10月23日(木)※上限到達で早期終了の可能性あり |
申込み方法 | 対面申込のファンド(投資家登録後に個別対面で案内) |
イークラウドNEXTサービスサイト | https://next.ecrowd.co.jp/ |
イークラウドコーポレートサイト | https://corp.ecrowd.co.jp/ |
イークラウド代表 | 波多江 直彦 |
イークラウド所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 大手町ビルヂング4階 |
Helical Fusion代表 | 田口 昂哉 |
Helical Fusion所在地 | 東京都中央区銀座1-12-4 N&E BLD. 6F |
参考資料 | IEA World Energy Outlook 2023、FusionX/Helixos report |
本記事はプレスリリースの内容を元に、募集のスケジュール、申込方法、投資対象の技術的背景、市場見通し、イークラウドNEXTの特徴および関係会社の法的表記を整理して報告しました。投資を検討する際は、イークラウドNEXTの投資家登録および対面説明を通じて、募集説明書や関連資料を確認することが重要です。