MOTHERで潜在的“どっち派”判定、発表会レポ
ベストカレンダー編集部
2025年8月11日 18:44
MOTHER体験イベント
開催期間:8月11日〜8月12日

新感覚の“どっち派”体験──「MOTHER」発表会の現場から
2025年8月11日、株式会社明治は「きのこの山の日」に合わせて、サナギ新宿前イベントスペースにて『きのこの山・たけのこの里 どっち派判定AI「MOTHER」誕生 発表会』を開催しました。イベントには、きのこの山・たけのこの里TVCMイメージキャラクターの山里亮太さんと、『きのこの山』50周年アンバサダーの森崎ウィンさんが登壇し、来場者と共に新AIの体験やトークセッションが行われました。
会場では顔写真を解析して、潜在的にどちらの派かを判定する最新AI「MOTHER」が紹介され、当日は両名が実際に判定を受けるデモンストレーションが実施されました。発表会は午後14時30分に始まり、夜間まで行われた同イベントの様子は、技術的説明からパーソナルな体験談までバランス良く構成されていました。

登壇者の立場と当日の雰囲気
登壇した山里亮太さんは、CMでのきのこ派のイメージが定着しつつあることに触れつつ、発表会では判定に対する緊張感を見せながらもユーモラスに会場を和ませました。元々はたけのこ派だった過去も明かし、判定結果に一喜一憂する姿が印象的でした。
一方、森崎ウィンさんは一貫してたけのこ派としての立場を語り、自身のアンバサダーとしての経験や愛用品にまつわるエピソードを交えながら、AI判定と自己認識の一致に安堵と興奮の感想を述べました。会場は終始和やかながらも技術への注目が高い空気があるイベントでした。

「MOTHER」――データと技術が支える“客観的どっち派”判定
「MOTHER」は、明治の社員データと広範な顔・嗜好データを基に構築されたAIです。具体的には数百人規模の社員データを元に、約167万パターンを超える顔・嗜好の組み合わせ(どっち派データ=DD)を活用しています。この大規模データを通じて、育ってきた環境や地域性による思い込みを排した「潜在的嗜好」を算出することを目指しています。
開発は大阪・関西万博の複数パビリオンに携わるチームとの共同作業で行われ、その判定アルゴリズムは高精度・高効率であることが強調されました。イベントでは仕組みの概略説明ののち、来場者が実際に体験できる形で運用が示されました。

技術的特徴と利用シーンの提示
当日の説明では、AIが顔写真の特徴をどのように嗜好に結びつけるか、そして地域や文化による先入観をどのように除外しているかについて、明確なポイントが示されました。会場ではその説明を補う形でデモを行い、参加者が結果を受け取るプロセスも可視化されました。
また、企業のプロモーションや展示イベントでの応用例として、来場者の体験価値向上やSNSでのシェア促進につながる仕組みが紹介され、個人が楽しめる体験型マーケティングの一例として提案されていました。

体験レポート:森崎ウィンさんと山里亮太さんの判定とトーク
イベント中盤では、実際に両名が「MOTHER」による判定を受ける場面が設けられました。まず森崎ウィンさんが体験し、モニターに表示されたのは本人の自己認識と一致する「たけのこ」派の判定でした。森崎さんは「やっぱりなって感じです(笑)これめっちゃ楽しいですね。」と述べ、体験の楽しさを率直に表現しました。
続いて山里亮太さんが判定を受け、表示は「きのこ」派でした。山里さんは「想定の範囲内です。」と安堵の表情を見せつつも、判定の瞬間は緊張した様子で「手がビシャビシャです。」と語りました。元々はたけのこ派だったことを踏まえ、CM出演が嗜好に影響した可能性を示唆する発言もありました。

トークセッション:国別データと個人的エピソード
トークではまず、2020年に実施した国内調査の結果が紹介され、47都道府県中46県がたけのこ派という偏りが示された点に触れられました。唯一きのこ派が優勢だったのは福島県で、山里さんは「福島に何かヒントがあるかもしれない」と独自の見解を述べました。
さらに今年行われたグローバル調査の結果として、20か国中14か国がきのこ派であり、特にインドでは82%がきのこ派というデータが紹介されました。山里さんはインドについて「仲間が多い」とコメントし、森崎さんはミャンマー出身の立場から隣国として親しみを示しました。

日常で変わった“派”に関するエピソード
MCの問いかけで「日常生活で思い込みに左右されて派が変わった経験」を披露する場面もありました。森崎さんは傘に関する変化を挙げ、「通常の傘から折り畳み傘へ」と利便性の発見により派が変わったことを明かしました。
山里さんは「失敗から成功」とし、過去には相方の失敗を願っていたが現在は相方の成功を応援できるようになったと説明しました。会場外の騒音でオチが遮られる一幕もありましたが、発言の内容は観客に思い込みへの気づきを促すものでした。

イベントの詳細、参加方法と要点の整理
当イベントは来場者参加型で、体験を希望する者は事前に申告書へ今現在自分がどちらの派かを記入し、AI判定を受ける流れでした。判定後には認定証やイベント限定のノベルティが配布され、フォトスポットでの実食とSNS投稿による追加特典も用意されていました。
参加に際しては誰でも参加可能ですが、1人1回までの参加制限があり、ノベルティや商品の数は先着順である点に注意が促されていました。会場に来られない人でもWeb版「MOTHER」を通じて判定が可能で、QRコードや専用サイトにより自宅から体験できる仕組みが用意されています。
- イベント名
- どっち派判定AI「MOTHER」体験イベント
- 開催日時
- 2025年8月11日(月・祝)14:30~20:00、8月12日(火)10:00~16:00(混雑状況により早期受付終了の可能性あり)
- 開催場所
- サナギ新宿前イベントスペース(東京都新宿区新宿3丁目35番6号)
- 参加方法の流れ
-
- 体験前に申告書へ現在の“どっち派”を記入
- 「MOTHER」を体験し、判定を受ける
- 判定結果の認定証1枚、イベント限定オリジナルスリーブ1枚を受け取る
- フォトスポットで判定後の最初の一粒を実食
- SNS投稿で、きのこの山・たけのこの里いずれか1箱を受け取る(先着)
- Web判定
- 会場ポスターのQRコード、または専用WEBサイト(https://mother.kinotake.jp/)から自宅でも判定が可能
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年8月11日 16時50分(株式会社明治の発表) |
登壇者 | 山里亮太(きのこの山たけのこの里TVCMイメージキャラクター)、森崎ウィン(『きのこの山』50周年アンバサダー) |
AIの特徴 | 明治社員数百人分のデータを含む約167万パターン超のどっち派データ(DD)を活用、高精度な嗜好判定 |
国内調査(過去) | 2020年調査:47都道府県中46県がたけのこ派、唯一きのこ派が優勢だったのは福島県 |
グローバル調査(今年) | 20か国中14か国がきのこ派。インドでは82%がきのこ派 |
開催場所・期間 | サナギ新宿前イベントスペース、2025年8月11日14:30~20:00/8月12日10:00~16:00 |
参加特典 | 判定結果認定証1枚、イベント限定オリジナルスリーブ1枚、SNS投稿で商品1箱(先着) |
専用サイト | https://mother.kinotake.jp/ |
以上が発表会で示された主な内容と当日の様子の整理です。AIによる客観的嗜好判定という新たな試みは、地域差や個人の思い込みといった要素を改めて顧みさせるものであり、会場でのデモンストレーションや登壇者のパーソナルなエピソードを通して、技術と日常が接続する様相が具体的に示されました。判定は会場での体験に加え、専用Webサイトからも参加が可能で、より多くの人が自分の“潜在的どっち派”を確認できる仕組みとなっています。
参考リンク: