中谷潤人が統一戦をセルフ解説 WOWOWで振り返る
ベストカレンダー編集部
2025年8月11日 10:03
中谷潤人 統一戦振り返り
開催日:8月11日
中谷潤人が振り返る統一戦 ― 有明コロシアムでの劇的な6回TKO勝ち
2025年6月8日、東京・有明コロシアムで行われたWBC・IBF世界バンタム級統一戦は、1万2000人の観衆の前で終始接戦の様相を呈しながらも、6回終了TKOという結末を迎えた。勝者は当時WBC王者だった中谷潤人(27=M.T)。この試合は中谷が保持していたWBC王座に加えIBF王座を獲得する一戦となった。
中谷自身はWOWOW『エキサイトマッチSP』収録でセルフ解説を行い、当日の戦術や相手の状態、試合中に気づいた点について詳細に語った。放送・配信は8月11日(月・祝)午後9:00からWOWOWライブおよびWOWOWオンデマンドで予定されている。
- 試合日:2025年6月8日
- 会場:東京・有明コロシアム
- 観衆:1万2000人
- 結果:中谷潤人が6回終了TKO勝ち(西田陣営が7回開始前に棄権)
- 中谷の戦績(世界戦):10戦全勝(9KO)に更新
序盤からの攻めとロサンゼルス合宿での準備
中谷はサウスポー同士の対戦であることを踏まえ、試合前から「1ラウンドから行く」戦術を明確にしていた。実際に1ラウンドから自ら接近し、強引とも言える打撃戦を仕掛けて先手を取ったことが勝敗を左右した。
この入りの速さはロサンゼルスでの合宿中に意図的に組み立てられたもので、スタミナ面に対する懸念については「十分な練習をしてきたので不安はなかった」と中谷は述べている。試合前のコンディショニングと作戦遂行が一致した結果が、序盤の有利をもたらしたと分析できる。
試合の経過と中谷のセルフ解説
試合は激しくヒートアップした展開を見せ、途中で両者のダメージも明確になっていった。中谷は自らの打撃で相手の体にダメージを与える方針を貫き、相手の右肩と右目周辺の状態に気づいてからはそこを重点的に狙ったという。
中谷はセルフ解説で「練習してきたことが出せて勝てた。幅が広がった気がする」と冷静に振り返る一方、自身の課題として「大振りが多かった。もっとスマートに打てたはず」と反省点も挙げた。
- 1〜2回:中谷が自ら接近して強い打撃戦を仕掛け、先手を取る。
- 3〜4回:西田がボディブローを中心に反撃し、中谷が後退させられる場面もあったが慌てず対処。
- 5回:西田の右目周辺の腫れが悪化し、ドクターのチェックが入る。
- 6回:中谷が再び強引に攻め、右肩に異変のあった西田を追い立てる。7回開始前に西田陣営が棄権。
戦略の核心 — 体にダメージを与える狙い
中谷は今回の作戦を「体にダメージを与える作戦」と明確に述べ、相手の弱点を突いて試合を運んだことを語った。特に西田の右肩が盛り上がるような異変を早期に察知したことが決定打につながった。
中谷の発言を要約すると、相手の距離支配力と前の手(右手)の使い方を警戒しつつ、持久力と攻めの精度で上回るプランを実行したことが勝因である。
- 中谷の評価
- 相手の距離と前手の使い方を警戒しつつ、序盤からの強攻が奏功した。
- 西田の状態
- 3〜4回以降にボディ攻撃で反撃。5回には右目周辺の腫れ、右肩の異変が確認された。
- 最終判断
- 6回終了時点で西田陣営が棄権。これにより中谷がIBFベルトを獲得。
階級移動と今後の試合プラン
中谷は試合後、バンタム級王座を返上してスーパー・バンタム級へ転向する可能性が高いことを示唆している。これは井上尚弥戦の実現を見据えた動きとされており、来年5月に井上選手との対戦が期待されていることも背景にある。
具体的には、9月14日に井上対ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の4団体統一世界スーパー・バンタム級タイトルマッチを名古屋まで観戦に行く予定があり、トレーニングは既にスーパー・バンタム級を見据えた内容になっていると中谷は語っている。
- 9月14日:井上尚弥 vs ムロジョン・アフマダリエフ(4団体統一戦、名古屋)観戦予定
- 12月27日(噂):サウジアラビアでのイベントに同カード出場の可能性も報じられている
- 候補相手:ラモン・カルデナス(WBA1位、米国)などの名前が報道で浮上
中谷は「右構えの選手なら誰でもいい」と語っており、転級後に必要とされる筋力、瞬発力、パワーの強化に取り組んでいるという。これによりスーパー・バンタム級での適応を図る構えだ。
番組情報と関連放送
WOWOWは『エキサイトマッチSP「中谷潤人vs西田凌佑」「那須川天心vsサンティリャン」』を、8月11日(月・祝)午後9:00から放送・配信する。放送はWOWOWライブ、配信はWOWOWオンデマンドでの同時提供となる。
番組には中谷潤人がスペシャルゲストとして出演し、解説はジョー小泉、飯田覚士が務める。番組内では同日行われる他の対戦カードとして、那須川天心 vs ビクトル・サンティリャン(バンタム級10回戦)や、バンタム級世界ランカー対決として増田陸(帝拳) vs ミシェル・バンケス(ベネズエラ)も放送される。
| 番組名 | 放送・配信日時 | チャンネル | 出演/解説 | 主要対戦カード |
|---|---|---|---|---|
| エキサイトマッチSP(8/11) | 8月11日(月・祝)午後9:00 | WOWOWライブ / WOWOWオンデマンド | スペシャルゲスト:中谷潤人/解説:ジョー小泉、飯田覚士 | 中谷潤人 vs 西田凌佑/那須川天心 vs ビクトル・サンティリャン/増田陸 vs ミシェル・バンケス |
| エキサイトマッチ(8/18) | 8月18日(月)午後9:00 | WOWOWライブ / WOWOWオンデマンド | (番組内特集) | ムロジョン・アフマダリエフ vs ルイス・カスティージョ/クリスチャン・メディナ vs ファン・ラミレス/マヌエル・ガジェゴス vs カリル・コー |
番組の詳細はWOWOWの番組ページおよび公式X(旧Twitter)で確認できる。番組HPは以下のとおり。
- https://www.wowow.co.jp/sports/excite/
- https://x.com/Excite_Match(@Excite_Match)
- https://wod.wowow.co.jp/genre/boxing
要点の整理
本稿では、中谷潤人が6月8日に行ったWBC・IBF統一戦の経緯やセルフ解説の内容、試合中に確認されたダメージや戦術、さらに今後の階級移動と今後の可能性について報告した。WOWOWによる8月11日の放送では中谷本人の解説に加え、那須川天心の試合など複数カードが放送される。
以下の表は本記事で触れた主要情報を分かりやすく整理したものである。日時や対戦カード、放送情報などを一目で確認できるようにまとめている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 統一戦日 | 2025年6月8日(東京・有明コロシアム) |
| 観衆 | 1万2000人 |
| 結果 | 中谷潤人が6回終了TKO勝ち(西田陣営が7回開始前に棄権) |
| 中谷の世界戦成績 | 世界戦10戦全勝(9KO) |
| 中谷の戦術 | 序盤から接近戦で体にダメージを与える作戦。相手の右肩と右目周辺を狙う。 |
| 今後のプラン | バンタム級王座返上、スーパー・バンタム級への転向の可能性が高い。井上尚弥戦も視野に入れる。 |
| WOWOW放送 | 『エキサイトマッチSP』 8月11日(月・祝)午後9:00 WOWOWライブ/WOWOWオンデマンド(出演:中谷潤人、解説:ジョー小泉、飯田覚士) |
| 番組関連リンク | 番組HP/公式X(@Excite_Match)/WOWOWオンデマンド |
以上がプレスリリースに基づく報告の要約と整理である。放送当日は中谷自身によるセルフ解説を通じて、リング上での判断や駆け引きの詳細を番組で確認できる見込みである。また、8月18日放送のエキサイトマッチでもスーパー・バンタム級やバンタム級の注目カードがラインアップされている。
プレスリリース素材として画像のダウンロードも可能であるとの記載があり、メディア関係者や視聴者は番組HPから該当資料を入手できる。
参考リンク: