8/27開催:科学的採用術セミナーで面接見極め術
ベストカレンダー編集部
2025年8月10日 18:45
科学的採用術セミナー
開催日:8月27日

採用面接の“見極め”に自信が持てない現場の実態
ウィンベル合同会社(福岡市博多区、代表:弁護士 山口真彦)は、福岡・大阪で開催する「労働トラブルを未然に防ぐ科学的採用術特別セミナー」への申込数が50人を突破したことを発表しました。プレスリリースは2025年8月10日16時55分付で配信されています。
同社は申込数の増加を受けて、採用担当者・面接官経験者・経営者100名を対象にWEBアンケート調査を実施しました(調査実施:Nekoroi Group株式会社、調査委託:ウィンベル合同会社、調査期間:2025年7月、有効回答数:100名)。調査の結果は採用現場における根深い課題を浮き彫りにしています。
- 63%の採用担当者が「採用面接で人材の本質を見極めることに自信がない」と回答(うち「全く自信がない」20%、「あまり自信がない」43%、非常に自信があるは6%)。
- 年代構成では30代が34%、40代が31%で、採用業務の中核を担う世代に不安が集中している。
- 89%が採用後に「思っていた人材と違った」と感じた経験あり(頻繁にある7%、時々ある36%、たまにある46%、ほとんどない9%、全くない2%)。
これらの数値は、面接における判断が主観に頼りがちで、科学的な根拠に基づく手法が十分に普及していないことを示しています。採用判断によるミスマッチは人件費や組織の生産性、さらには労働トラブルや離職にもつながるため、企業のリスクとなり得ます。

面接で重視される評価ポイントとその限界
アンケートでは面接時に最も重視している評価ポイントについて尋ねられ、以下の順位が明らかになりました。
順位 | 評価ポイント | 割合 |
---|---|---|
1位 | 人柄・性格 | 67% |
2位 | コミュニケーション能力 | 64% |
3位 | 志望動機・熱意 | 28% |
4位 | 専門スキル・経験 | 23% |
5位 | 将来性・ポテンシャル | 15% |
一見すると妥当と思える「人柄・性格」「コミュニケーション能力」の重要視ですが、面接という限られた時間と環境では正確な判断が困難であり、表面的な印象に左右されやすいことがアンケート結果からも示されています。
面接慣れした応募者や印象操作が巧みな候補者は、短時間で好印象を与えやすく、実務遂行力や継続的な態度が評価に反映されないことがミスマッチに繋がる主因の一つです。重視ポイントの上位が面接で判断しづらい要素で占められている点が、現状の採用手法の根本的な脆弱性を示しています。

問題社員の典型パターンと現場の具体事例
調査の自由記述(100件の回答)を分析した結果、問題社員の典型パターンが以下の3分類にまとまりました。各パターンは発生割合も示されています。
- 面接印象操作型:41%
- スキル誇大申告型:28%
- 性格豹変型:31%
それぞれのタイプについて、寄せられた具体事例を基に特徴を整理します。

面接印象操作型(全体の41%)
面接時に熱心で積極的に見せる一方、入社後は指示待ち、受け身、あるいは基本的な職業意識に欠ける行動をする事例が多く報告されています。
実際の回答には次のような記述がありました。「面接では非常に意欲的だったが、入社後は指示待ちで自発性が全く見られない」「面接時は誠実そうだったが、入社後は『聞いてません』と返された」など、面接での演技によって本質が隠されているケースが目立ちます。
- 面接での好印象と実務行動の乖離
- 演技力により面接官の判断が誤誘導される点
- 表面的なコミュニケーション能力が高評価に繋がるが、実務的対応力は伴わない

スキル誇大申告型(全体の28%)
職務経歴書や面接での説明において専門スキル・経験を誇張するケースが多く報告されました。業務を任せた際に能力不足が露呈し、進捗が止まるなどの影響が発生しています。
具体例としては「職務経歴書の内容を盛っていた」「面接時は流暢に業界経験を語ったが、実務ではぎこちなく仕事が遅い」といった記述があります。管理職レベルでも経歴を誇張して採用され、入社後にパワハラ傾向が判明するケースも含まれています。
- 表面的な専門知識と実務遂行能力の乖離
- 業務遅延や指導コストの増大を招く
- 経歴詐称は上位職でも発生する可能性あり
性格豹変型(全体の31%)
面接では温厚・礼儀正しい印象を与えるが、入社後に短気、攻撃的、あるいは協調性を欠く行動を示すといった「性格の劇的変化」に関する報告が多く寄せられました。
回答には「面接時は穏やかだったが、入社後は感情的になり問題が発生した」「時間が経つにつれて横柄な態度や自己中心性が露呈した」といった記述があり、面接だけで真の行動特性を把握することの難しさが示されています。
- ストレス下での行動パターンは面接で確認しづらい
- 立場に応じて態度を使い分ける二面性の存在
- 長期的に演技を続けることで本性が遅れて顕在化するケースがある
科学的採用術セミナーの内容・開催概要と申込方法
こうした実態を踏まえ、ウィンベル合同会社はハーズバーグの二要因理論(衛生要因と動機付け要因)を応用した科学的な見極め手法をテーマにした特別セミナーを開催します。講師は労働事件専門の弁護士である山口真彦氏です。
セミナーでは、表面的な印象に惑わされず応募者の根本的な価値観や動機構造を分析する方法、衛生追及者(外発的動機に依存する人材)の識別技術、再現性の高い評価システムの構築、さらには選考過程での法的リスク回避について、実務経験に基づく具体的な手順を解説します。
開催地 | 日時 | 会場 | 定員 | 参加費 | 申込締切 |
---|---|---|---|---|---|
福岡 | 2025年8月27日(水)15:00~17:00 | アーバンネット博多ビル4F(第1会議室) | 会場24名、ZOOM配信90名 | 5,500円 | 2025年8月20日(水)18:00 |
大阪 | 2025年9月4日(木)15:30~17:30 | 大阪駅前第3ビル17F会議室 | 30名 | 5,500円 | 2025年8月28日(木)18:00 |
主催はウィンベル合同会社で、講師は弁護士 山口真彦(労働事件専門)です。申込・問い合わせ先は下記の通りです。
- 電話
- TEL: 050-1808-6157
- 福岡オフィス所在地
- 福岡市博多区祇園町6-26-306
要点の整理(セミナー・調査結果まとめ)
本章では、記事で触れた主要事項を一覧表で整理します。調査結果、セミナー開催情報、主催・講師情報を表にまとめ、最後に簡潔な結びの文を添えます。
項目 | 内容 |
---|---|
発表者 | ウィンベル合同会社(代表:弁護士 山口真彦) |
発表日 | 2025年8月10日 16:55 |
申込数 | 特別セミナー申込数が50人を突破 |
調査実施・委託 | 調査実施:Nekoroi Group株式会社、調査委託:ウィンベル合同会社 |
調査対象・方法 | 採用担当者・面接官経験者・経営者100名、WEBアンケート(2025年7月) |
主な調査結果(自信) | 63%が面接での見極めに自信なし(全く20%、あまり43%、非常にあり6%) |
主な調査結果(ミスマッチ経験) | 89%が採用後に「思っていた人材と違った」経験あり(頻繁7%、時々36%、たまに46%) |
問題社員の分類 | 面接印象操作型41%、スキル誇大申告型28%、性格豹変型31% |
セミナー内容の主旨 | ハーズバーグ二要因理論に基づく科学的採用術、衛生追及者の識別、再現性の高い評価システム、法的リスク回避 |
開催日程 | 福岡:2025年8月27日、会場24名・ZOOM90名(申込締切8/20)/大阪:2025年9月4日、会場30名(申込締切8/28) |
参加費 | 各回 5,500円 |
申込・問い合わせ | TEL: 050-1808-6157(ウィンベル合同会社) |
調査結果は、現行の面接中心の採用手法が抱える限界を示すものであり、企業側としてはより再現性の高い評価と法的リスクを考慮した選考プロセスの導入を検討する必要があります。ウィンベル合同会社の特別セミナーは、ハーズバーグ理論を軸に具体的手法を提示する機会として企画されており、採用精度の向上や採用ミスマッチの予防を目的とした内容が示されています。