8月8日発売『世界は団地でできている』団地映画の70年史を紐解く
ベストカレンダー編集部
2025年8月8日 14:14
団地映画書籍発売
開催日:8月8日
『世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史』の概要
2025年8月8日、株式会社集英社から新たに出版される書籍『世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史』は、団地をテーマにした映画作品を通じて、社会、風俗、家族、ジェンダー、創作など多角的な視点から団地の歴史を掘り下げる内容となっています。この書籍は、団地に関するトークイベントを15年にわたり開催してきた団体「団地団」が手がけており、団地がどのように人々の生活や文化に影響を与えてきたのかを明らかにします。
団地は戦後の日本において、住宅インフラの重要な一部として機能し、時代と共にその役割や意味が変化してきました。本書では、団地が登場するフィクション、すなわち「団地作品」を通じて、戦後社会の変遷やフィクションの役割について考察しています。
団地団のメンバーとその活動
団地団は、2010年に結成されたトークユニットで、主なメンバーには、ライター・編集者の稲田豊史、写真家の大山顕、脚本家の佐藤大、漫画家の妹尾朝子、ライター・編集者の速水健朗、小説家の山内マリコが名を連ねています。彼らは、団地をテーマにした作品や文化についての知識を深める活動を行っており、これまでに50回以上のイベントを開催してきました。
本書は、団地団がこれまでの活動を通じて得た知見を基にしており、団地がどのようにして社会的な象徴となり、また、フィクションの中でどのように描かれてきたのかを詳細に解説しています。
書籍の内容と目次
本書は、以下のような目次で構成されています。内容は団地の誕生から始まり、団地が映し出す社会の変遷や、団地にまつわる様々な物語を探求しています。
- 序章 団地の誕生
- 第一部 団地はなにを映してきたか?
- 第一章 団地映画の誕生と高度経済成長の終焉 1961年~
- 第二章 社会のダークサイドの象徴として 1978年〜
- 第三章 団地ルネッサンスの夜明け 1994年〜
- 第四章 アフター『団地ともお』の世界線で 2003年~
- コラム1 団地と「地霊」の物語 大山顕
- 第二部 団地はなにを作ってきたか?
- 第五章 団地と女の60年
- コラム2 「団地」もまた物語を産み出す「場」――侵入」と「脱出」 佐藤大
- コラム3 漫画「団地で育ったヤバい私」 妹尾朝子(うめ)
- 第六章 なぜ世界的映画監督は団地で映画を撮るのか
このように、団地に関する様々な視点を提供することで、読者は団地の持つ多面的な魅力を再発見することができるでしょう。
書籍の詳細情報
『世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史』は、以下のような詳細情報を持っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 団地団(大山顕・佐藤大・速水健朗・稲田豊史・山内マリコ・妹尾朝子) |
| 発売日 | 2025年8月8日(金) |
| 定価 | 1,089円(10%税込) |
| ページ数 | 240 |
| 判型 | 新書判 |
| ISBN | 978-4-08-721375-1 |
| 電子版 | 同日に発売 |
この書籍は、読者にとって団地に関する深い理解を促すだけでなく、映画や文化の視点からも興味深い内容となっています。団地の歴史やその影響を探求することで、現代社会における団地の位置づけや重要性についても考えるきっかけとなるでしょう。
集英社新書の背景
本書は、集英社新書レーベルから出版されます。このレーベルは1999年12月に発刊され、知識に裏付けされた知恵を提供することを目的としています。集英社新書は、旬な人物やタイムリーな話題を掘り下げるだけでなく、エンターテインメント性と「知」を結びつける企画にも取り組んでいます。
レーベル発刊25周年を迎えた集英社新書は、幅広い世代が手に取りやすい新書を目指し、様々なテーマについての書籍を提供しています。本書もその一環として、団地というテーマを通して多くの読者に新たな視点を提供することでしょう。
まとめ
『世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史』は、団地を題材にした映画作品を通じて、社会や文化の変遷を探求する貴重な書籍です。著者の団地団がこれまでの活動を基にして、団地の歴史やその影響を多角的に分析しています。以下は本書の主要な内容をまとめた表です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 著者 | 団地団 |
| 発売日 | 2025年8月8日 |
| 定価 | 1,089円 |
| ページ数 | 240 |
| ISBN | 978-4-08-721375-1 |
| 内容の特徴 | 団地の歴史を映画を通じて分析 |
この書籍は、団地に関する知識を深めるだけでなく、社会や文化に対する理解を深めるための重要な資料となることでしょう。団地というテーマを通じて、さまざまな視点から考察がなされている本書を通じて、読者は新たな発見を得ることが期待されます。