2025年8月8日開始、NVIDIA B200搭載サーバー運用開始で生成AI開発加速

B200サーバー運用開始

開催日:8月8日

B200サーバー運用開始
新しいB200サーバーって何がすごいの?
B200は旧モデルH200に比べて演算能力が向上し、メモリ容量が約27%増、メモリ帯域も約67%アップ。生成AIの処理時間短縮と電力効率改善が期待される最新GPU搭載サーバーです。
B200サーバーはどうやって利用できるの?
B200サーバーは1台単位の占有貸しやGPU1枚単位の共有貸しが可能で、企業や大学、研究機関が自社ニーズに合わせて柔軟に検証・開発環境を利用できます。独自の機器持ち込みも可能です。

ゲットワークスが「NVIDIA GPU Blackwell B200」搭載サーバーの運用を開始

株式会社ゲットワークス(本社:東京都千代田区、代表取締役:中澤 秀則、以下「ゲットワークス」)は、2025年8月8日に新潟県湯沢町において、株式会社GXテクノロジーと共同で運営するコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」内に「NVIDIA GPU Blackwell B200」(以下「B200」)搭載サーバーを設置し、運用を開始したことを発表しました。この新たなサーバーの導入は、生成AIの活用やサーバーの新規導入を検討している企業や大学、研究機関に対し、優先的に検証・開発環境を提供することを目的としています。

ゲットワークス、「NVIDIA GPU Blackwell B200」搭載サーバーの運用を開始。 画像 2

B200の性能と特長

B200は、既に運用中の「NVIDIA GPU H200」(以下「H200」)と比較して、以下のような大幅な性能向上を実現しています。

  • 演算能力: B200は、H200に比べて演算能力が向上しています。
  • メモリ容量: 約27%増加し、141GBから179GBになりました。
  • メモリ帯域: 約67%向上し、4.8TB/sから8TB/sに改善されました。

これにより、生成AIにおける推論処理や学習時間が大幅に短縮されることが期待されます。また、アーキテクチャの刷新に伴い、電力効率も大きく改善され、処理能力の向上に対して消費電力の増加は最小限に抑えられています。これは、エネルギー効率や運用コストが重視される現在において、B200が次世代の生成AIインフラを支える中核GPUとしての役割を果たすことを示しています。

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提供される検証・開発環境

ゲットワークスでは、生成AIの技術が進歩し、社会に浸透していく中で、これからの活用を検討している企業や、GPUサーバーの新規・追加導入を検討している企業、大学、研究機関に対し、検証・開発環境を提供します。具体的な利用方法としては、以下のような選択肢があります。

  • サーバーは1台(GPU×8枚)ごとの占有貸し。
  • GPU1枚単位の共有貸し。

このように、利用者は自社のニーズに合わせた柔軟な利用が可能です。また、提供する検証・開発環境にはGPUサーバー以外のお客様所有のストレージやネットワーク機器等を持ち込んで、お客様独自の検証環境を構築することも可能です。

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サーバースペック

新たに導入されたB200サーバーのスペックは以下の通りです。

コンポーネント 詳細
GPU HGX B200 SXM×8 (Total Memory: 1,440GB)
CPU Intel Xeon 6767P 64C/128T, 2.4GHz×2
Memory 64GB DDR5 4800×32 (Total 2.0TB)
Storage 960GB NVMe SSD×2
Storage 7.68TB U2 NVMe SSD×8
NIC Dual port 10GbE RJ45×1
HCA Single port NDR400 OSFP ×8

これらのスペックにより、B200は高い性能を発揮し、様々な用途での利用が期待されます。

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水冷サーバーの導入計画

B200サーバーは空冷タイプですが、湯沢GXデータセンターでは水冷サーバーの稼働環境についても構築が完了しています。近日中にはB200水冷サーバーの導入、稼働が予定されており、さらなる性能向上が期待されます。これにより、常に最新かつ最大の演算能力を持つ検証・開発環境を多くのユーザーに提供し、新たなビジネスモデルの協業や国内のAI導入加速に貢献することが目指されています。

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企業情報

株式会社ゲットワークスは、2013年にコンテナ型データセンターの1台目を発表し、多種多様な実証実験を行いながら発展を続けています。単にコンテナでのデータセンターの構築だけでなく、省エネ・再生可能エネルギーの活用をテーマとして各自治体と協力し、様々な再エネ(雪、水、外気)活用に取り組んでいます。設置場所の環境やお客様のニーズに対応した様々なタイプの構築を続け、2024年12月末時点で285台(20ft:265台、40ft:20台)の構築実績があります。

また、AIや高速演算のニーズ増により、サーバー3,000台以上、GPU1万枚以上の設置・運用実績があり、完全自社設計・国内生産により短納期・コストダウンを実現しています。お申し込みから最短10日で納品・稼働が可能です。

株式会社GXテクノロジーは再生可能エネルギー100%のデータセンター運営を目指しており、バイオマス発電や太陽光発電をはじめ、外気冷却、水冷却など多種のエネルギーを活用しています。

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まとめ

項目 詳細
サーバー名 NVIDIA GPU Blackwell B200
設置場所 湯沢GXデータセンター(新潟県湯沢町)
性能向上 メモリ容量約27%増、メモリ帯域約67%向上
サーバースペック GPU×8枚、CPU: Intel Xeon 6767P 64C/128T
運用形態 占有貸し、GPU1枚単位の共有貸し

以上の情報をもとに、ゲットワークスの新たな取り組みが、生成AIの活用やサーバー導入の検討を行う企業や研究機関にとって有益であることが期待されます。

参考リンク: