8月19日開始!大阪万博でバイオプラスチック製品とパイプオルガン展示
ベストカレンダー編集部
2025年8月7日 15:33
バイオプラスチック展示会
開催期間:8月19日〜8月25日

万博でのバイオプラスチックの展示概要
2025年8月19日から25日まで、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内のリボーンチャレンジエリアにおいて、一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会が「Nature Positive from bio plastics.(ネイチャーポジティブ―バイオプラスチックから始まる自然と共生する社会―)」をテーマにした展示を行います。この展示では、環境に優しいバイオプラスチック製品や技術が紹介され、来場者に新たな視点を提供します。
展示される製品には、土に埋めると芽が出て木や花になるハブラシや、針なし注射器など、未来社会を見据えた18社の企業が考案した製品が含まれています。これにより、CO2排出問題や海洋汚染といった現代の課題に対する解決策を提示します。

バイオプラスチック製パイプオルガンの特別展示
今回の展示の目玉となるのは、8社が共同制作した世界初のバイオプラスチック製パイプオルガンです。このプロジェクトは、1970年の大阪万博で演奏した住山玖爾子氏が再び登壇し、バイオプラスチック製の楽器を演奏するという歴史的な意義を持っています。
パイプオルガンの主要部材にはバイオプラスチックが使用され、ヤマハ株式会社の監修のもと、多くのオルガンビルダーの協力を得て完成しました。展示期間中には、クラシックからポップスまで多様な音楽が演奏され、来場者に感動を与える予定です。

プロジェクトの背景と目的
バイオプラスチックはまだ生産量が少なく、高価なため、業界全体での普及は始まったばかりです。しかし、今回の展示を通じて、多くの成形企業がバイオプラスチックを扱うことが当たり前になる未来を目指しています。展示会は、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を考える契機となることを願っています。
オルガン制作プロジェクトに参加した企業は以下の通りです:
- 旭化工株式会社
- 株式会社泉製作所
- 角一化成株式会社
- サカエ株式会社
- 佐原化学工業株式会社
- 株式会社三共プラス
- 株式会社昭栄精化工業
- 有限会社不動プラスチックス製作所

バイオプラスチックの重要性と未来
バイオプラスチックは、石油由来のプラスチックから植物由来や生分解性の素材へと転換を図ることを目指しています。18社がそれぞれに製品や技術を提案し、循環型社会の実現に向けた取り組みを進めています。
展示される製品は、農業廃棄物と混合した“バイオ×バイオ”素材なども含まれ、技術的な壁を乗り越えた実用化への道が着実に進んでいます。これにより、持続可能な未来に向けた新たな可能性が広がります。

展示物と関連情報
展示される製品や技術に関する詳細情報は、以下の関連リンクから確認できます:
- オルガン制作プロジェクト記事
- オルガン公開リリース
- 奏者決定リリース
- 展示物と企業 連載第1回
- 展示物と企業 連載第2回
- 展示物と企業 連載第3回
- 万博展示概要リリース
- 当協会会長インタビュー記事
- 展示・商談会リリース

西日本プラスチック製品工業協会について
一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会は、西日本地区におけるプラスチック製品製造業界唯一の総合団体です。正会員297社、賛助会員116社の合計413社で構成されており、会員の技能検定実技試験や人材育成、勉強会・セミナーの実施、情報提供などを行っています。
バイオプラスチックに関する取り組みは2022年に開始し、SDGsをテーマにした懇談会やネットワーク「大阪バイオプラスチックビジネス推進ネットワーク(OBPN)」を立ち上げ、脱炭素や海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた活動を加速しています。

まとめ
今回の大阪万博でのバイオプラスチックの展示は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。展示される製品や技術は、未来の社会におけるプラスチックのあり方を示すものであり、来場者に多くの啓発をもたらすことが期待されます。
展示情報 | 内容 |
---|---|
展示期間 | 2025年8月19日~25日 |
場所 | 大阪ヘルスケアパビリオン内リボーンチャレンジエリア |
テーマ | Nature Positive from bio plastics. |
出展企業数 | 18社 |
特別展示 | バイオプラスチック製パイプオルガン |
関連リンク | 一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会 |
この展示を通じて、バイオプラスチックの可能性と未来への道筋が明確に示されることを期待しています。
参考リンク: