2025年4月開幕!大阪・関西万博UAEパビリオンでAIスーツケース体験

UAEパビリオンAI体験

開催期間:4月13日〜10月13日

UAEパビリオンAI体験
AIスーツケースって何?どうやって使うの?
AIスーツケースは視覚障がい者の自立移動を支援する自律走行型ロボットで、人工知能や音声ガイダンスで安全に展示を楽しめます。
UAEパビリオンでどんな体験ができるの?
ナツメヤシをモチーフにした展示空間で触感や音響を使い、視覚に頼らず五感でUAEの文化や未来技術を没入体験できます。

UAEパビリオン、視覚障がい者による「AIスーツケース」体験を初めて受け入れ

2025年大阪・関西万博において、アラブ首長国連邦館(UAEパビリオン)は、視覚に障がいのある来場者が自律型ナビゲーションロボット「AIスーツケース」を使用して展示を体験するという、誰もが参加できる未来志向の取り組みを受け入れました。この取り組みは、アクセシビリティ推進の観点からも本万博における重要な一歩となります。

「AIスーツケース」は、視覚に障がいのある方の自立した移動を支援するために開発された、自律走行型のスーツケース型ロボットです。このプロジェクトは、日本科学未来館と一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムによる共同プロジェクトとして行われており、人工知能やセンサー、音声ガイダンスを組み合わせることで、複雑な空間でも利用者が安全に移動できるよう設計されています。

「AIスーツケース」の運用と展示体験

本万博では、「未来社会ショーケース」事業の一環として実施される「スマートモビリティ万博」において、複数の「AIスーツケース」が2025年4月から10月の期間中に運用されています。この取り組みは社会実装に向けた運用モデルの検証が行われており、視覚に障がいのある来場者が自分のペースで展示を楽しむことを可能にします。

未来館の館長である浅川智恵子氏と副館長の高木啓伸氏が「AIスーツケース」と共にUAEパビリオンをテスト訪問し、宇宙探査、医療、持続可能なテクノロジーをテーマにした没入型の展示を体験しました。UAEパビリオンでは、ナツメヤシをモチーフとした建築空間の中で、触感素材、音響演出、アクセシブルなナレーションを通じて五感での体験が提供されています。これにより、視覚に頼らずとも展示を楽しめる設計が施されています。

浅川館長の感想

浅川館長は、UAEパビリオンの展示について次のように述べています。「多様な人々が展示を楽しむための工夫がされていると感じました。ナツメヤシを巧みに活用した空間設計、そして文化と科学が丁寧に融合された展示に深く感動しました。」また、UAEが真珠の産地であることを知り、日本文化との意外な共通点に親近感を覚えたと述べています。

特に、UAE各地から集められた砂に触れる展示では、粒の質感の違いからその土地の風景を想像することができ、指先を通してUAEを旅したような感覚になったと語っています。この体験を通じて、視覚に障がいのある方々が「AIスーツケース」を使って、自分のペースで展示を一人で楽しめる未来が本当に近づいていると実感したと述べています。

UAE万博事務局の役割と目指す未来

UAE万博事務局は、人々・アイデア・イノベーションを結集し、グローバルな進歩に貢献することを目的とした国家的プラットフォームです。サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤーン財団の支援のもとに設立され、UAE外務省の管轄下で運営されています。この事務局は、2025年大阪・関西万博をはじめとする国際博覧会におけるUAEの戦略的参加を主導しています。

「人とイノベーションの力で人類が直面する課題に取り組む」という明確な使命のもとに、世代や文化、分野を越えて共感と連携を生み出す、魅力的で意義ある体験を創出しています。教育、医療、サステナビリティ、宇宙探査といった分野における進歩を加速させる環境を創出し、世界中の人々をつなぎ、解決策の創出を促しています。

2025年大阪・関西万博のUAEパビリオン

2025年の大阪・関西万博では、来場者一人ひとりの出会いの中に、喜び、好奇心、そして協働の精神を届けることを目指しています。その活動の根底にあるのは、すべての人々を包摂するグローバルな発展を目指すUAEのビジョンです。UAE万博事務局のプログラムは、「大地から天空へ(Earth to Ether)」というテーマのもと、新たな思考、共通の目的意識、そして協調による前進を後押しします。

UAEパビリオンでは、価値観や文化的遺産から最先端のイノベーションに至るまで、UAEの物語を五感で体験できる没入型の空間が用意されています。宇宙探査の先駆者、医療の変革を促す担い手、そして持続可能性の実現に取り組む守り手たちの姿を、日本人およびエミラティのユースアンバサダーが案内します。

UAEパビリオンの建築と展示内容

UAEパビリオンの建築は、UAEを象徴するナツメヤシの木に着想を得て、伝統的なエミラティ建築様式「アリーシュ」を再解釈したものです。ナツメヤシの農業廃棄物と日本の匠の木工技術を融合することで、UAEと日本の文化が協働の精神のもとに結びついています。

1970年の大阪万博への初出展から、2020年のドバイ万博の開催に至るまで、UAEは世界とともに未来を切り拓く取り組みを重ねてきました。再び大阪の地に戻る今、私たちは、伝統がいかに進歩を生み出し、可能性の限界を押し広げる原動力となるかを体現します。UAEの遺産が、持続的なインパクトをもたらす未来の礎となる姿をぜひご覧ください。

パビリオン内の施設とサービス

また、館内では本格的なエミラティ料理を楽しめるレストランや、UAEを拠点とするクリエイターによる厳選アイテムを取り揃えたショップ、さまざまなプログラムが展開されるワークショップスペースも併設されています。UAEパビリオン「大地から天空へ」は、エンパワーリングゾーン内、日本館およびEXPOホール「シャインハット」近くに位置しており、2025年4月13日から10月13日までの万博会期中、毎日午前9時から午後9時まで一般公開されます。

パビリオンの詳細は公式ウェブサイトで確認でき、さらに最新情報は以下の公式SNSアカウントでも発信されています。

  • Instagram: @uaeatexpo
  • X: @uaeatexpo
  • LinkedIn: @uaeatexpo
  • YouTube: @uaeatexpo
  • TikTok: @uaeatexpo2025
  • Facebook: @uaeatexpo

まとめ

UAEパビリオンは、視覚に障がいのある方々が自立して展示を楽しむための「AIスーツケース」を導入し、未来志向のアクセシビリティを推進しています。UAE万博事務局は、グローバルな進歩に貢献することを目指し、教育や医療、持続可能性、宇宙探査の分野でのイノベーションを促進しています。2025年の大阪・関西万博では、UAEの文化や価値観を体験できる没入型の展示が用意されており、すべての人々に開かれた未来の社会を目指して取り組みを続けています。

項目 内容
イベント名 2025年大阪・関西万博
UAEパビリオンのテーマ 大地から天空へ(Earth to Ether)
導入された技術 AIスーツケース(自律走行型ロボット)
運用期間 2025年4月から10月
開館時間 午前9時から午後9時まで
SNSアカウント Instagram, X, LinkedIn, YouTube, TikTok, Facebook

このように、UAEパビリオンは視覚に障がいのある方々のための新しい体験を提供し、すべての人々に開かれた未来の社会を目指していることが明らかです。今後の取り組みに注目が集まります。