2025年7月実施のトレカ投資調査で人気カードと利益傾向を分析
ベストカレンダー編集部
2025年8月7日 12:17
トレカ投資調査結果
開催期間:7月1日〜7月15日

トレカ投資の現状と魅力
近年、トレーディングカードゲーム(トレカ)は、子どもたちだけでなく大人たちにとっても趣味や投資対象としての地位を確立しています。特にポケモンカードや遊戯王、ワンピースカードなどの人気シリーズは、熱心なファンを抱え、投資対象としても注目されています。マーキュリー株式会社が実施した調査によると、トレカ投資の実態やその利益の傾向が明らかになりました。

調査概要と参加者の属性
本調査は、2025年7月1日から7月15日までの期間に、20代から60代の男女100名を対象に行われました。調査方法はインターネットアンケートで、トレカ投資の経験者を対象としています。
調査結果によると、トレカ投資を現在も行っている人は55%で、過去に経験がある人も含めると、トレカ投資の人気は広がりを見せています。特に、30代が過半数を占めており、20代から30代の層がトレカを趣味として楽しみながら投資していることが伺えます。

人気のトレカとその特徴
トレカ投資の対象として最も多く選ばれているのは「ポケモンカード」で、86%の回答者が投資対象として選んでいます。次いで「遊戯王」が26%、そして「ワンピースカード」が13%となっています。これらの人気トレカには、以下のような特徴があります。
- キャラクターやイラストレーターの人気が高いカード
- 希少性の高いカード(限定配布や旧裏など)
- レアリティの高いカード
- PSAやBGSなどでグレーディングされた高評価を得たカード
- プレイヤー需要があるカード
例えば、ポケモンカードのナンジャモやリーリエ、カイなどのサポートキャラは国内外で需要が高いです。また、初版や旧裏面と呼ばれる流通量の少ない古いカードも、状態が良ければ高い需要があります。

投資対象カードの動向
トレカ投資においては、相場の動向を追うことが重要です。例えば、2025年5〜6月時点で20,000円以下だった「レックウザV(SA)」は、7月中旬には90,000円前後で取引されるまでに高騰しました。このように、複数の要因が相場に影響を与えるため、情報収集が欠かせません。

トレカ投資の手法と利益の傾向
トレカを投資目的で手に入れる方法は主に以下の3つに分類されます。
- シングル買い(店舗・フリマアプリ等)
- パック開封(自引き)
- オリパ購入(福袋・オンラインくじ等)
特にシングル買いは、狙ったカードを相場を見ながら購入できるため、リスクを抑えつつ利益を得やすい手段とされています。調査によると、トレカ投資に使った金額は「1〜5万円未満」と「10〜50万円未満」が同率で35%を占めており、ライト層と中堅層に二極化していることがわかります。

利益の実態
トレカ投資の利益額で最も多かったのは「1〜5万円未満」で、全体の33%を占めています。次いで「〜1万円未満」が22%、そして「5〜10万円未満」が19%となっており、数万円規模の利益が中心であることが明らかになりました。大きな利益を狙うというよりは、趣味の延長で利益が出たら嬉しいというスタンスの人が多いと考えられます。

売却のタイミングと手段
トレカを売却する際のタイミングとしては、購入から3か月以内に売却した人が36%と最も多く、短期での売買が主流であることが分かりました。売却先としては「フリマアプリ」が49%、「カードショップ」が46%と、利用者のニーズに応じて使い分ける傾向が見られます。

相場チェックの方法
トレカの相場チェックには「X(旧:Twitter)」や「YouTube」が多く利用されており、リアルタイム性に優れたメディアが主流となっています。特にXでは、カードショップが投稿する高価買取リストや大会結果、新カードの情報などが流れ、価格変動の初動を逃さないようにチェックしている投資家が多く見られます。

グレーディングの利用とその理由
トレカのグレーディング(PSAなど)を利用したことがある人は42%にのぼり、売却時に高く売れることが最大の理由として挙げられています。鑑定済カードは未鑑定品と比べて高値で取引されやすく、保存状態を客観的に評価する手段としても有効です。
ただし、グレーディングには費用がかかり、手間も伴うため、利用したことがない人も58%と多く見られます。特に初心者は、まずはシングルカード購入を通じて市場の動きを理解し、余裕ができたらグレーディングを考えるのが現実的です。

トレカ投資のきっかけと今後の展望
トレカ投資を始めた理由として最も多かったのは「SNSやYouTubeで話題になっていたから」で、41%がこの理由を挙げています。また、友人や家族がやっていたことも影響しているようです。今後も投資を続けたいという意向を持つ人は34%にとどまり、様子見やもうやらないという声も多く見られます。
トレカは投資対象としての位置づけが定着しつつありますが、価格の乱高下や市場の変化に敏感なため、慎重な判断が求められます。
調査項目 | 結果 |
---|---|
トレカ投資を現在もしている人 | 55% |
投資対象の人気トレカ | ポケモンカード 86%, 遊戯王 26%, ワンピースカード 13% |
利益額 | 1〜5万円未満 33% |
売却タイミング | 3か月以内 36% |
相場チェックの手段 | X(旧:Twitter) 53%, YouTube 50% |
グレーディングを利用したことがある | 42% |
以上のように、トレカ投資は多くの人々にとって新たな趣味や投資手段としての魅力を持ち続けています。市場の動向を見極め、楽しみながら投資を続けることが重要です。