HYBEが2025年第2四半期で過去最高売上を記録、公演好調で成長続く
ベストカレンダー編集部
2025年8月6日 18:50
HYBE第2四半期決算
開催日:8月6日

HYBE、過去最高の第2四半期を記録
株式会社HYBE JAPANは、2025年8月6日(水)に第2四半期の決算を発表しました。売上高は7,056億ウォン(約750億円*)となり、前年同期比で10.2%の増加を記録し、過去最高を更新しています。特に、前四半期比では41%の大幅な上昇を見せており、営業利益は659億ウォン(約70億円*)で前年同期比29%増、前四半期比205%増を達成しました。この結果、営業利益率も7.9%から9.3%へと1.4%ポイント上昇しています。
アーティスト活動が牽引する売上の成長
HYBEの全売上のうち、アーティスト活動に直結する直接参加型の売上は4,479億ウォンに上りました。この成長を特に牽引したのは、公演部門での売上であり、1,887億ウォンを記録しました。この数字は前年同期比で31%の急増を示しており、HYBE MUSIC GROUPアーティストによるワールドツアーやファンコンサートが成功を収めた結果です。
具体的には、約180万人が第2四半期に行われた公演に参加しました。これには、BTSのJINとJ-HOPEのソロツアー、SEVENTEENの日本ファンミーティング、TOMORROW X TOGETHERやLE SSERAFIMのワールドツアー、&TEAMのアジアツアーなどが含まれます。下半期にはさらに多様なアーティストのツアーが予定されており、公演部門の好調は今後も続く見込みです。
アルバム・音源部門の動向
アルバム・音源部門の売上は2,286億ウォンで、前年同期比では8.4%のわずかな減少が見られました。これは、近年のK-POP市場全体のアルバム販売量が減少傾向にある中での安定した実績を維持していることを示しています。
アルバム部門では、BTSのJINが2枚目のミニアルバム『Echo』で「ビルボード200」3位を獲得し、SEVENTEENもデビュー10周年記念の5th Album「HAPPY BURSTDAY」で韓国の上半期アルバムセールス1位を記録しました。ENHYPENの6th Mini Album『DESIRE : UNLEASH』は初動ダブルミリオンセラーを達成し、「ビルボード200」で3位にランクインするなど、各アーティストが成果を上げています。
音源成績とグローバル市場での影響
グローバル市場においても音源成績が顕著です。BTSのJINとJ-HOPEが発表した新曲「Don’t Say You Love Me」と「Killin’ It Girl」が、ビルボードのメインチャート「Hot 100」にランクインしました。また、グローバルガールグループKATSEYEは、デビューから約1年でEP『BEAUTIFUL CHAOS』の収録曲がビルボード「Hot 100」にチャートインし、北米のみならず英国オフィシャルチャートにも同時にランクインするなど、国際的な反応を得ています。
さらに、Big Machine Label Group所属アーティストも音源の力を証明しており、トーマス・レットは米国音源業界の最高等級である「RIAAダイヤモンド」認証を獲得しました。
間接参加型売上の成長
HYBEの間接参加型売上は2,578億ウォンとなり、その中でもMDおよびライセンス部門は前年同期比で40%増の1,529億ウォンを記録しました。これは、アーティストのツアー活動に伴うツアーMDや応援アイテム、知的財産権(IP)を活用したキャラクター商品の販売が主な要因として作用しています。
ファンクラブ部門も前年同期比46%増の346億ウォンで過去最高を達成しました。これにより、HYBE全体の売上が多角的に成長していることが伺えます。
Weverseの成長と影響
Weverseは、月間アクティブユーザー数(MAU)が平均1,090万人を記録し、特にBTSメンバー全員が復帰した6月には過去最高の1,200万MAUを達成しました。日本でもMrs. GREEN APPLEや香取慎吾などの人気アーティストが参加し、Weverse全体のMAU上昇の要因となっています。
この四半期のWeverse全体の決済金額は前四半期比で41%上昇しており、アーティストの活発な活動がプラットフォームの成長を後押ししています。
HYBEのビジョンと未来
HYBEは「We believe in music」というミッションを掲げ、音楽産業のビジネスモデルを革新するグローバルエンターテインメントライフスタイル・プラットフォーム企業です。レーベル、ソリューション、プラットフォームの3つの軸を中心に、多様なビジネスを展開し、質の高いコンテンツ制作とファン体験の拡大に注力しています。
2024年8月には中長期的な事業競争力確保を目指し「HYBE 2.0」を発表する予定であり、これにより音楽、プラットフォーム、テクノロジー基盤の未来成長事業に再編し、急速に変化する市場環境に対応する先駆的なイノベーションを持続させていくことを目指しています。
項目 | 数値 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | 7,056億ウォン | 10.2%増 |
営業利益 | 659億ウォン | 29%増 |
公演売上 | 1,887億ウォン | 31%増 |
アルバム・音源売上 | 2,286億ウォン | 8.4%減 |
MDおよびライセンス売上 | 1,529億ウォン | 40%増 |
ファンクラブ売上 | 346億ウォン | 46%増 |
Weverse MAU | 1,090万人 | – |
HYBEは、音楽業界における革新を追求し続けており、その成果は様々な数字に表れています。今後もその成長が期待される中、HYBEのビジョンと戦略がどのように展開されていくのか、注目されます。
参考リンク: