2025年9月開始の大学実務家教員養成講座とは?
ベストカレンダー編集部
2025年8月6日 16:20
大学実務家教員養成講座
開催期間:9月13日〜12月6日

人生100年時代におけるキャリアの再構築
一般財団法人全国大学実務教育協会は、近年の社会的変化を受けて、大学実務家教員の重要性が増していることを強調しています。特に、産業界や官界などの特定分野で高い実績を持つ専門家が大学に迎え入れられるケースが増加しています。これにより、教育の質が向上し、学生に実践的な知識を提供することが可能になります。
文部科学省の中央教育審議会大学分科会においても、教員の多様な働き方が認められ、「一大学一専任教員」の見直しが進められています。このような流れの中で、大学実務家教員の需要は確実に増加しているといえます。

実務家教員の必要性と山形真一郎氏のキャリア
山形真一郎氏は、テレビ大阪で報道スポーツ局長や解説委員長を歴任した後、2021年12月に全国大学実務教育協会の「大学実務家教員養成コース」を修了しました。現在は、大阪経済大学と芦屋大学で非常勤講師として「スポーツ」「まちおこし」「メディア」をテーマに教育活動を行っています。
山形氏は、実務家教員を目指した理由として、人生100年時代において定年後の人生をリスタートしたいという思いを挙げています。実社会での経験を次世代に伝え、学生の成長を見守りたいという強い意志が彼の原動力となっています。
実務家教員としての役割と期待
実務家教員の役割は、学生がアカデミックな環境と実務の世界とのギャップを理解できるようにすることです。理論と実践を結びつけ、社会の動向を伝えることが求められています。また、大学からは実社会との連携を強化し、共同研究やワークショップを通じて学びを実践的なものにすることが期待されています。
山形氏は、学生や職員とのコミュニケーションや、教職員や企業関係者との連携を重要視しています。学生の疑問や不安に寄り添い、彼らの意見や質問を丁寧に聴く傾聴力が、教員としての重要なスキルであると考えています。
大学実務家教員養成コースの内容と意義
一般財団法人全国大学実務教育協会が提供する「大学実務家教員養成コース」は、実務家教員を目指すビジネスパーソンや実務家教員に必要な知識やスキルを提供することを目的としています。このコースでは、大学理解と教育力、授業と授業力を主題にした7講座が用意されています。
講座は、リモートおよびオンデマンドで行われる6講座と、対面での演習・模擬授業1講座から構成されています。すべての講座を受講した方には修了認定証が授与され、2025年度からはマイクロクレデンシャルとしてオープンバッジの修了認定証も発行される予定です。
受講申込と今後の展望
2025年度の「大学実務家教員養成コース」の受講申込締切は2025年8月29日(金)で、講座は9月13日(土)から12月6日(土)まで開催されます。具体的な情報は、一般財団法人全国大学実務教育協会の公式ウェブサイトや連絡先を通じて確認できます。
このコースを通じて、実務経験を持つビジネスパーソンが教育現場で活躍するための基盤を築くことが期待されています。実務家教員としての役割を果たすことで、学生に対する教育の質が向上し、彼らの将来に大きな影響を与えることができると考えられています。
実務家教員を目指す方へのメッセージ
山形氏は、実務家教員を目指す方々に対して、謙虚な姿勢を持つことの重要性を強調しています。ビジネスの世界での経験は貴重ですが、教育の現場では常に新しい知識や情報を更新し続けることが求められます。学生を未来へ送り出すためには、学び続ける姿勢が不可欠です。
また、「何のために教員を目指すのか」を常に問い直すことも大切です。教員としての強い熱量を持ち、人間を相手にする以上、真剣な気持ちで取り組む必要があります。情熱を持ち続け、努力を怠らずに研鑽を続けることで、必ず実を結ぶ時が来ると信じられます。
項目 | 詳細 |
---|---|
実務家教員の増加 | 産業界や官界の専門家が大学に迎え入れられる傾向 |
山形真一郎氏のプロフィール | テレビ大阪でのキャリアを経て、大学で非常勤講師として活動 |
大学実務家教員養成コース | 実務家教員に必要な知識・スキルを提供する7講座 |
受講申込締切 | 2025年8月29日(金) |
講座開催期間 | 2025年9月13日(土)から12月6日(土) |
以上の内容を通じて、実務家教員の重要性や養成コースの意義が明確に示されています。実務家教員としての役割を果たすことは、学生の未来に大きな影響を与えることができる重要な職務であると言えるでしょう。
参考リンク: