2025年6月末開始、harutakaに保険付帯で就活ハラスメント対策強化
ベストカレンダー編集部
2025年8月6日 10:53
harutaka保険付帯開始
開催日:6月30日

就活ハラスメント予防サービス『harutaka セーフティ』の保険付帯について
株式会社ZENKIGEN(以下、ZENKIGEN)は、2025年8月6日に東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)と提携し、就活ハラスメント予防サービス『harutaka セーフティ』において、全ての利用企業に訴訟費用等を補償する保険を標準付帯することを発表しました。この新たな取り組みは、2025年6月末から実施され、利用企業に追加の費用負担は発生しません。
このサービスは、AIによる事前のハラスメント予防と保険による万が一の際の事後の補償を組み合わせることで、応募者と企業の双方を守り、公平で安全な採用面接を実現することを目的としています。
背景:社会課題と企業の直面する課題
最近、就職活動におけるハラスメント問題への社会的な関心が高まっています。特に、就職活動中の学生を含む応募者に対するセクシュアルハラスメント、いわゆる「就活セクハラ」の防止については、職場における雇用管理の延長として捉えられています。2025年6月には関連法案が成立し、事業主に対する雇用管理上の措置義務が明確化されることが期待されています。
企業は応募者に対して公平で安全な選考環境を提供する社会的責任を負っていますが、以下のような課題にも直面しています:
- レピュテーションリスク:意図せぬ発言がハラスメントと捉えられ、企業ブランドを毀損するリスクがあります。
- 採用担当者の心理的負担:過度に慎重になることで、本来の選考目的が果たせない懸念があります。
- 訴訟リスク:万一の際の損害賠償請求に加え、訴訟対応にかかる多大な工数や、それに備えた相談窓口の設置など、企業体制の整備が求められます。
このような状況下で、応募者を守りつつ企業が過度に萎縮することなく、本来の採用活動を行える環境づくりが求められています。
『harutaka セーフティ』のサービス概要
ZENKIGENは、東京海上日動と提携し、就活ハラスメント予防サービス『harutaka セーフティ』において、訴訟費用等を補償する保険を標準付帯しました。この取り組みは、AIと保険による二重のセーフティネットを構築することで、包括的なリスクマネジメント体制を実現します。
1. AIによるハラスメント予防(事前対策)
『harutaka セーフティ』では、面接動画をAIが解析し、不適切な質問や圧力行為を即座に検知・通知します。約1,500万件の動画データをもとに構築された独自のAIモデルにより、高精度な解析が可能です。
2. 保険による補償(事後対策)
『harutaka』を使用して行われた面接においてハラスメント事案が発生した場合、応募者からの損害賠償請求に係る訴訟対応費用を補償します。このように、事前と事後の両面からリスクを軽減することが可能です。
導入のメリット
このサービスを導入することにより、企業の経営層や人事担当者にとって多くのメリットがあります。
経営層にとってのメリット
- コンプライアンス強化:ESG経営の観点から、採用プロセスの透明性・公正性を担保できます。
- リスクマネジメント:予防から事後の補償に至るまで、採用におけるリスクを包括的にカバーします。
- 企業価値向上:公正かつ安全な採用プロセスを実現することにより、応募者からの信頼を獲得し、企業ブランドを向上させます。
人事担当者にとってのメリット
- 安心して採用活動に取り組める環境:AIによる予防対応と、万一の際の補償があることで、採用活動に専念できる環境を提供します。
- 導入の容易さ:既存の『harutaka セーフティ』利用企業は、手続き不要で保険の補償対象になります。
- コストパフォーマンスの高さ:追加の費用負担なしで、補償が提供されます。
株式会社ZENKIGENのコメント
代表取締役CEOの野澤比日樹氏は、「採用面接は企業と応募者が互いの可能性を見出す大切な場です。しかし、ハラスメントへの懸念から、その本来の目的が損なわれてしまっている現状があります。今回の保険付帯により、応募者をハラスメントから守ると同時に、面接官も企業側も守ることになり、より本質的な採用活動に集中できる環境を実現できると確信しています」と述べています。
ZENKIGENは、テクノロジーを通じて“人”の可能性を最大限引き出し、公平で安全な採用・就職活動の支援を今後も推進していく方針です。
『harutaka セーフティ』の詳細と今後の展望
『harutaka(ハルタカ)』は、初期選考やWeb面接の実施に加え、データとAIの分析で採用プロセス全体を最適化する採用DXサービスです。2017年に提供を開始し、大手企業を中心に700社以上の採用DXを支援してきました。
AIを活用し、初期選考では応募者の魅力を発掘するために、自己PR動画による録画選考機能を提供し、面接では業務効率と採用体験の向上をWeb面接機能で実現します。さらに「harutaka」に蓄積された面接データ、選考結果といった採用データを組み合わせることで、総合的な観点から採用活動全体の振り返りを可能にし、企業の採用力の向上や成長力の強化に貢献します。
ZENKIGENは、AIと保険を融合した取り組みにより、採用DXの新たなスタンダードを確立し、日本の採用市場の健全な発展に寄与することを目指しています。
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | harutaka セーフティ |
提携先 | 東京海上日動火災保険株式会社 |
開始日 | 2025年6月末 |
主な機能 | AIによるハラスメント予防、訴訟費用等の補償 |
対象企業 | 全ての利用企業 |
追加費用 | なし |
このように、ZENKIGENの『harutaka セーフティ』は、企業と応募者の双方を守るための新しい取り組みを展開しています。AI技術と保険の組み合わせにより、公平で安全な採用環境の実現を目指しています。
参考リンク: