2025年8月5日発表:メルコインとコインチェックが業務提携で暗号資産取引連携へ
ベストカレンダー編集部
2025年8月5日 18:46
メルコインとコインチェック提携
開催日:8月5日

メルコインとコインチェックの業務提携契約締結
2025年8月5日、株式会社メルカリの子会社である株式会社メルコイン(以下、メルコイン)と、暗号資産取引サービス「Coincheck」を運営するコインチェック株式会社(以下、コインチェック)は、国内暗号資産市場の拡大に向けた業務提携契約を締結したことを発表しました。この提携により、メルコインを通じてコインチェックとの暗号資産取引が可能となります。
なお、ここでの「メルカリ」とは、株式会社メルカリではなく、メルカリアプリを指します。
提携の背景
メルコインは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というメルカリグループのミッションに基づき、2023年3月に暗号資産取引サービスを開始しました。これまでの約1年9ヶ月で、利用者数は300万人を突破し、そのうち約9割が初めて暗号資産取引を経験した方々です。このように、メルコインは暗号資産に触れたことのない方々への利用を拡大してきました。
一方、コインチェックは「新しい価値交換を、もっと身近に」というミッションのもと、国内最大級の暗号資産取引サービスを展開しています。2025年6月末時点での顧客預かり資産は1兆円に達し、アプリのダウンロード数も6年連続で国内No.1を記録しています。これにより、コインチェックは高い透明性と信頼性を持つサービスを提供してきました。
国内の暗号資産市場の現状
近年、世界的に暗号資産への関心が高まっており、国内の暗号資産口座数は約1,240万口座に達しています。しかし、これは国内の証券口座数やNISA口座数と比較すると、まだ限定的な数字です。したがって、さらなる市場拡大の可能性があると言えます。
メルコインとコインチェックは、サービス開始以来、初めて暗号資産取引をするお客さまを中心に、国内暗号資産口座数の拡大に寄与してきました。今後は両社の強みを活かし、暗号資産の保有者をさらに増やすことを目指しています。
業務提携の具体的な内容
本提携を通じて、両社は国内暗号資産市場の拡大に向けた具体的な協業を開始します。最初の取り組みとして、2026年上半期を目指し、「メルカリ」の暗号資産取引サービスを通じて、メルコインの媒介により「Coincheck」の新規口座開設と暗号資産の取引が可能となる連携を検討しています。
これまで「メルカリ」の暗号資産取引サービスでは、ビットコイン、イーサリアム、エックスアールピーの3銘柄の暗号資産を提供してきましたが、本提携が実現すれば、「Coincheck」が提供する多様な暗号資産を「メルカリ」の暗号資産取引サービスから簡単に取引できるようになります。これにより、多様な価値の循環を体験できる新たなサービスが提供されることになります。
業務提携に関するコメント
コインチェック株式会社の取締役社長執行役員、井坂友之氏は、「多くのお客様に暗号資産サービスを提供し、日本の暗号資産市場の拡大を牽引してきたメルコインと提携できたことを大変嬉しく思います。この提携は、メルカリのお客様だけでなく、社会全体にとって暗号資産をより身近な存在にする大きな一歩になると考えています」と述べています。
また、株式会社メルコインの代表取締役CEO、中村奎太氏は、「この度、暗号資産業界の先駆者であるコインチェックと業務提携を締結いたしました。本提携により、メルコインの媒介を通じて、コインチェックの暗号資産取引をご体験いただけるようになり、私たちのお客様にご利用いただけるサービスや機能が大きく拡張されます」とコメントしています。
今後の展望とまとめ
メルコインとコインチェックは、今後もさらなる協業を通じて、お客様にとって利便性の高いサービスを提供することを目指しています。提携により、暗号資産の取引がより簡単に行えるようになることで、業界全体の発展にも寄与することが期待されます。
以下に、今回の提携に関する主要な情報をまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
提携企業 | メルコイン、コインチェック |
提携目的 | 国内暗号資産市場の拡大 |
新規口座開設 | メルカリ経由でのCoincheck口座開設 |
取引対象 | 多様な暗号資産 |
開始予定時期 | 2026年上半期 |
この提携により、メルコインとコインチェックは、暗号資産のマスアダプションを加速させることを目指し、業界の発展とお客様の可能性を広げるために協業を深めていくことになります。