2025年8月5日開始、FRONTEOと日華化学のAI活用化粧品新標的探索プロジェクト
ベストカレンダー編集部
2025年8月5日 10:41
AI活用化粧品開発開始
開催日:8月5日

FRONTEOと日華化学の共創プロジェクトの概要
2025年8月5日、株式会社FRONTEOと日華化学株式会社は、化粧品領域における新規標的探索を目的とした共創プロジェクトを開始したことを発表しました。このプロジェクトは、FRONTEOのAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を活用し、化粧品有効成分の研究開発において新たな標的分子の探索を行うものです。
プロジェクトの内容としては、日華化学が持つ日本人の毛髪や頭皮、皮膚に関する豊富な知見と、FRONTEOが得意とする創薬とAI技術を融合させることで、各種症状に関連する標的分子の探索や、症状発生のメカニズムの解明を目指します。

プロジェクトの目的と期待される成果
本プロジェクトの主な目的は、化粧品の有効成分を用いた新製品の研究開発において、症状に関連する遺伝子の特定や、症状の発生・改善メカニズムの解析を行うことです。
日華化学のデミ コスメティクス部門では、美髪再生プロジェクトとして「すべての人に10代の髪を生やす」という2035年ビジョンを掲げており、FRONTEOのAI技術を活用することで、研究活動の加速や研究開発力の強化が期待されています。具体的には、以下のような成果が見込まれています。
- 新たな化粧品有効成分の探索とそのメカニズムの解明
- 髪の健康と美しさを叶える製品の開発
- ユーザーのQOL向上に寄与する革新的な製品の創出

関係者のコメント
プロジェクトに関与する関係者からのコメントも発表されており、日華化学のデミ コスメティクス化粧品研究部長である安達健太郎氏は、「FRONTEOのAI創薬支援サービスにおける高精度な解析技術は、当社が求める機能性やメカニズムを示す仮説生成と研究着手を可能にするものであり、期待しています」と述べています。
また、FRONTEOの取締役である豊柴博義氏は、「FRONTEOのAI『KIBIT』は、異分野間で生じる新しい概念の繋がりを探し出す強力なエンジンです。このプロジェクトを通じて得られた知見が、ユーザーのQOL向上につながることを期待しています」とコメントしています。
FRONTEOと日華化学の企業情報
FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT」を通じて、各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションを創出する企業です。自然言語処理技術に特化したAIを用いており、高速かつ高精度な解析を可能にしています。
一方、日華化学は、化学品事業と化粧品事業の2つの事業を展開する化学メーカーであり、「髪を科学する」というコンセプトのもと、美容室専売品ブランド「デミ コスメティクス」を展開しています。毛髪科学研究所では、約40年にわたり毛髪・頭皮の研究を行っており、革新的な商品開発に貢献しています。
プロジェクトの意義と今後の展望
FRONTEOと日華化学の共創プロジェクトは、AI技術を活用した新たな化粧品開発の可能性を示すものです。両社の知見と技術を融合させることで、化粧品領域における新しい標的分子の探索が進み、より効果的な製品の開発が期待されます。
また、プロジェクトを通じて得られた知見は、髪の健康や美しさを求める多くの人々に向けた製品開発に寄与することでしょう。今後、この取り組みがどのような成果を生むのか、注目が集まります。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | FRONTEOと日華化学の共創プロジェクト |
目的 | 化粧品有効成分の新規標的探索 |
期待される成果 | 新たな化粧品有効成分の発見、ユーザーのQOL向上 |
参加企業 | FRONTEO、日華化学 |
関連技術 | AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」 |
このように、FRONTEOと日華化学の共創プロジェクトは、化粧品業界における革新をもたらす重要な取り組みとなることが期待されます。両社の技術と知見が融合することで、新たな製品が生まれることに注目が集まります。