2025年7月25日登録!ポッキー形状が立体商標に認定された理由
ベストカレンダー編集部
2025年8月4日 14:57
ポッキー形状商標登録
開催日:7月25日

江崎グリコ株式会社が「Pocky」の形状を立体商標として登録
江崎グリコ株式会社は、主力ブランドである「Pocky」の商品形状について、2025年7月25日に商標登録が認められたことを発表しました(登録第6951539号)。この登録は、食品の中身の形状のみで商品が分かることが認められた数少ない事例の一つです。
「Pocky」は1966年に誕生し、長年にわたり多くの消費者に親しまれてきました。今回の立体商標登録は、形状そのものが消費者に認識されることの重要性を示しています。
立体商標制度の概要
立体商標制度は、特定の独自性を持つ立体的な形状を商標として保護するための制度です。この制度の特徴は、文字やロゴなどの言語的な要素がなくても商標として登録されることが可能である点です。しかし、形状のみで商標登録が認められるためのハードルは非常に高く、長年の使用実績に基づく全国的な認知度を証明する必要があります。
江崎グリコが「Pocky」の形状を立体商標として出願した背景には、継続的な販売・広告活動があり、全国の消費者に広く認識されていることがあります。最近実施された認知度調査では、9割以上の消費者が「Pocky」の形状を見ただけでその商品を認識できると回答しています。
「Pocky」の形状が認識される理由
「Pocky」の商標登録が認められたのは、長年の使用実績があったからこそです。江崎グリコは、商品形状が消費者に広く認知されていることを証明するために、様々な調査を実施しました。例えば、以下のような調査が行われています。
- 調査期間:2023年6月16日~18日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:16歳から79歳の男女1,036人
この調査の結果、消費者が「Pocky」を認識する能力の高さが示されました。これにより、江崎グリコは「Pocky」の形状が商標として登録されるべきであるとの主張が認められました。
「Pocky」のバランスと人気の理由
「Pocky」の形状は、チョコレートとプレッツェルの比率においても計算されています。具体的には、チョコレートが約8割、プレッツェルが約2割のバランスで構成されており、この比率は見た目の美しさや食べやすさ、味わいの印象に深く影響しています。
自社調査によれば、チョコレートとプレッツェルのバランスの良さについて、8割以上の消費者が好意的な評価を寄せており、このバランスが購入意向にも強く影響していることが確認されています。以下はその調査の概要です。
- 調査期間:2024年11月19日~12月4日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:15歳から59歳の男女1,943人
今後の展望と商標の重要性
江崎グリコは、今後も各商標を適切に保護・活用することで、長く愛されるブランドの開発と育成に取り組む方針です。立体商標の登録は、食品業界においては非常に珍しいケースであり、これにより「Pocky」の形状が消費者に広く認知されていることが示されました。
この商標登録は、江崎グリコにとって重要なマイルストーンであり、ブランド戦略における大きな一歩となります。消費者にとっても、この登録は「Pocky」というブランドの信頼性を高める要素となるでしょう。
項目 | 詳細 |
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商標登録日 | 2025年7月25日 |
調査対象人数(認知度調査) | 1,036人 |
調査対象人数(バランス調査) | 1,943人 |
チョコレートとプレッツェルの比率 | チョコレート約8割、プレッツェル約2割 |
以上の情報を通じて、江崎グリコの「Pocky」が商標登録された意義や、消費者に愛され続ける理由が明らかになりました。このような取り組みが、今後のブランド展開にどのように寄与するのか注目されます。