2025年8月1日開業!長崎の新シェア型ホテル「HOTEL URO」

HOTEL URO開業

開催日:8月1日

HOTEL URO開業
HOTEL UROってどんなホテルなの?
長崎の築30年の旧カラオケ店を改装したシェア型ホテルで、独自の塗装技術と音・光の演出で新しい宿泊体験を提供します。共用シャワーやカフェ、バーも併設しています。
どんな客室があるの?
ダブルベッドの個室が2タイプ(StandardとDeluxe)と、4名定員の男女別ドミトリールームがあり、女性専用フロアも用意されているので安心して利用できます。

長崎の新たな宿泊体験「HOTEL URO」の開業

長崎市において、有限会社中村塗装が手がけるシェア型ホテル「HOTEL URO(ほてる うろ)」が2025年8月1日に開業します。長崎市で57年の歴史を持つ同社は、築30年の旧カラオケ店を独自の塗装技術と建築再生のノウハウを駆使して蘇らせ、新たな宿泊体験を提供します。

このプロジェクトは、長崎の地形や文化に密接に結びついており、音や光、塗装が織りなす新しい体験を通じて、訪れる人々に特別な時間を提供することを目指しています。

築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 2

プロジェクトの背景

長崎は山肌に張りつくように広がる独特の地形を持つ「坂の街」です。HOTEL UROは、かつて地域の人々に親しまれたカラオケ店が閉店した後、10年間放置されていた場所に位置しています。この築30年の建物は、スキップフロア構成で、中央に屋外階段がある特異な形状をしています。

このような構造を活かし、全室に水回りを設けず共用に集約することで、改修コストを抑えつつ、自由度の高い滞在スタイルを実現しました。長崎の観光需要に応じた柔軟で効率的な宿泊モデルを目指しています。

築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 3

建物の再生と都市とのつながり

建物に残された貫通動線や象徴的な階段を活かし、1階には”通り抜ける街路”のような公共性を持たせています。白く塗装された階段は、音と光で体験価値を演出し、建物全体が長崎の街を一望できる”市中の展望台”としての役割を果たします。

既存の建物の特性を生かしつつ、事業性と空間設計を融合させることで、都市とつながるホステル体験を立体的に構築しました。

築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 4

コンセプト「URO(樹洞)」

HOTEL UROのコンセプトは「URO(樹洞)」です。この言葉には、「街にひそむ小さな余白で、誰かがふと立ち止まり、記憶がとどまる場所」という静かなイメージが込められています。建物全体を一つの大きな木として捉え、小さな客室が樹洞のように配置されています。

上空に向かって風を感じる階段空間と相まって、様々な生物の棲家となる「樹洞」に滞在するような体験を提供します。心が落ち着く安心感を与えるホテルを目指し、屋上の景色を切り取った窓やアールのついた空間、階段の自然環境音などが一貫してこの世界観を表現しています。

築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 5

客室の特徴

HOTEL UROの客室は、以下のように多様なスタイルが用意されています。

  • Standard Double: ダブルベッド1台を備えた個室タイプ。落ち着いた空間で、一人でもパートナーとでも過ごしやすい設計です。
  • Deluxe Double: より高いプライベート性を持つダブルルーム。快適な滞在を提供します。
  • Mix Dormitory/Female Dormitory: 二段ベッド2台を備えた4名定員のドミトリールーム。女性専用フロアもあり、安心して宿泊できます。
築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 6

共用施設と飲食店

HOTEL UROには、様々な共用施設や飲食店があります。

築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 7

共用部の特徴

  • FAAH Terrace: 自然の旋律に包まれる階段。音のグラデーションを奏でる特別な空間です。
  • FAAH Lounge: 最上階に位置するカフェ/宿泊者専用ラウンジ。長崎の街並みを眺めることができます。
  • 共用シャワールーム/パウダールーム: 男女別に設置され、清潔で快適な環境を提供します。
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飲食店の詳細

  • Cafe FAAH: 日々の喧騒から離れ、心ゆくまでリラックスできるカフェ。営業時間は9:00-17:00です。
  • Bar zzzzz: プライベート感あふれるバー。営業時間は17:00-22:30(金・土営業)です。
築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 9

サウンドアートとプロジェクトメンバー

HOTEL UROでは、長崎出身のサウンドアーティスト坂本豊によるサウンドアートが導入されています。擬似自然音景とオリジナルのアンビエントミュージックが融合し、訪れる人々に深い静けさを提供します。

プロジェクトには、多くの専門家が関与しており、以下のメンバーが参加しています。

  • 企画、運営: 有限会社中村塗装
  • トータルプロデュース: 濱谷洋次(水源)
  • 統括設計: 松井大佑(Atelier koma)
  • 施工: 株式会社采建築社
  • クリエイティブディレクション: 久松徹(YATAI Inc.)
  • サウンドアート: 坂本豊
築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」2025年8月1日開業 画像 10

プロジェクト概要と運営会社情報

HOTEL UROの概要は以下の通りです。

項目 詳細
施設名 HOTEL URO(ほてる うろ)
開業日 2025年8月1日
所在地 長崎県長崎市鍛冶屋町6-10
交通 長崎電鉄思案橋駅徒歩4分、めがね橋駅徒歩5分、JR長崎駅からタクシー6分
構造 鉄筋コンクリート造地上8階建
客室構成 ダブルルーム7室、ドミトリールーム20室(全室共用シャワー/トイレ)
共用設備 男女別シャワールーム、8階ラウンジ、階段テラス
併設施設 Cafe FAAH(8:00-17:00)、Bar zzzzz(17:00-22:30 金・土)
公式サイト https://hotel-uro.jp/

運営会社の有限会社中村塗装は、1968年に創業し、長崎市を拠点とする塗装専門店です。57年間にわたり長崎の建築物を美しく蘇らせてきました。今回のHOTEL UROプロジェクトは同社にとって初のホテル運営事業となります。

「HOTEL UROプロジェクトは、単なる改修工事ではなく、塗装技術が建築物再生の新たな可能性を切り拓く象徴的な事例となりました」と代表取締役の中村巧氏は述べています。このように、地域に根ざした企業として長崎の街並みと調和しながら新たな文化を創造する拠点として、このホテルを育てていくことを目指しています。

参考リンク: