2025年7月16日開催|岡山大学がSDGs推進表彰で地域活性化授業を発表
ベストカレンダー編集部
2025年8月3日 18:53
岡山大学SDGs表彰発表
開催日:7月16日

岡山大学SDGs推進表彰2024の受賞と取り組みの発表
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年7月16日に行われた本学部局連絡会において、「2024年度岡山大学SDGs推進表彰」の受賞団体による第3回の取り組み発表を実施しました。この表彰は、教育、研究、職場貢献、学生グループの4分野で行われ、各分野で優れた取り組みを行った団体が表彰されます。
今回は「教育分野」で優秀賞を受賞した学術研究院教育研究マネジメント領域の吉川幸准教授が、地域活性化の課題を考える実践型社会連携教育プログラムについて発表しました。このプログラムは、国立4大学の学生がフィールドワークを通じて地域の課題を考えるものであり、地域社会における持続可能な発展を目指しています。

地域の未来デザイン(実践編)の概要
吉川准教授が担当する授業「地域の未来デザイン(実践編)」では、人口減少時代における地方部の課題に対して問いを立て、その問いを深める手法が実施されています。この授業は、学生が地域の現状を理解し、地域活性化のための具体的なアクションを考えることを目的としています。
実践編は2泊3日で行われ、「観光客目線」で地域を見つめ直す取り組みや、「温故知新」をテーマにした地域の年配者からの聞き書き、岡山県立井原高校の生徒との合同ワークショップなど、多様な活動が展開されました。これらの活動を通じて、学生たちは地域の実情を直接体験し、人口減少が進む地域に対する意識の変化を促されました。

具体的な活動内容
- 観光客目線での地域の見直し:地域の観光資源や魅力を再評価し、観光客にとっての価値を考察する活動。
- 温故知新の取り組み:地域の年配者からの聞き書きを通じて、地域の歴史や文化を学び、それを現代にどう活かすかを考える。
- 合同ワークショップ:岡山県立井原高校の生徒たちと協力し、地域の未来についてのアイデアを出し合う。
これらの活動を通じて、学生たちは地域に対する理解を深め、自身の考えを具体的な形で表現する能力を養っています。吉川准教授は、これらの経験が学生の進路にどのように影響を与えるかについても興味を持っており、地域での活躍を期待しています。

岡山大学のSDGsへの取り組み
岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援する取り組みを進めており、地域社会との連携を強化しています。特に、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たすことを目指し、教育や研究を通じて地域の持続可能な発展に寄与しています。
また、岡山大学は、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しており、今後も地域との連携を深め、社会課題の解決に向けた取り組みを続けていく方針です。地域の未来を共創するための活動は、学生にとっても貴重な経験となり、地域社会における新たな価値を生み出すことが期待されています。

今後の展望と期待
那須保友学長は、本授業に参加した学生の進路について質問し、「こういった学生が今後地域でどのように活躍していくのか興味があります。引き続きよろしくお願いします」と、吉川准教授にエールを送りました。岡山大学の取り組みは、地域の将来を担う人材の育成に寄与しており、地域社会における持続可能な発展に向けた大きな一歩となっています。

まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
受賞団体 | 岡山大学SDGs推進表彰2024 優秀賞 |
発表者 | 吉川幸准教授 |
取り組み内容 | 地域の未来デザイン(実践編) |
実施期間 | 2泊3日 |
活動内容 | 観光客目線での地域見直し、温故知新の聞き書き、合同ワークショップ |
岡山大学の方針 | 地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たし、持続可能な発展に寄与する |
以上の内容から、岡山大学が行っている地域活性化に向けた取り組みは、学生にとっても地域社会にとっても大変意義深いものであることがわかります。今後の活動に注目が集まる中、岡山大学は地域の未来を共にデザインしていくことを目指しています。
参考リンク: