2025年8月2日 岡山大学で米国務省関係者が教育交流を深化

岡山大学日米交流訪問

開催日:8月2日

岡山大学日米交流訪問
岡山大学でアメリカ国務省の人が訪問したのは何のため?
岡山大学での米国務省関係者の訪問は、日米間の教育交流をさらに深め、重要言語奨学金(CLS)プログラムの協力関係を強化するために行われました。
重要言語奨学金(CLS)プログラムってどんなプログラム?
CLSプログラムは、国家安全保障や経済発展に重要な13言語の人材育成を目的に米国務省が実施し、岡山大学は日本唯一の受け入れ大学として参加しています。

岡山大学における日米教育交流の深化

2025年8月2日、国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は、米国国務省教育・文化局(ECA)のハイディ・マンレイUSA Study Abroad部門長およびAmerican Councils for International Education(ACIE)のシドニー・スパロウ上級プログラム・オフィサーによる表敬訪問を受けました。この訪問は、日米の教育交流をさらに深めるための重要な機会となりました。

訪問には、那須学長をはじめ、菅誠治理事(教学担当)、鈴木孝義副学長(国際・同窓会担当)、横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)などが同席し、岡山大学の国際教育に対する取り組みを共有しました。

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重要言語奨学金(CLS)プログラムについて

ACIEは「米国務省重要言語奨学金(CLS)プログラム」の米国側の運営機関であり、岡山大学は日本で唯一の受け入れ大学として2019年から毎年同プログラムを実施しています。このプログラムは、国家安全保障や経済発展の観点から重要な役割を果たす言語の人材養成を目的としており、ロシア語、中国語、日本語など、世界13言語に焦点を当てています。

米国務省ECAは、CLSプログラムを監督する機関であり、マンレイ氏はこのプログラムの立ち上げに関わり、現在はアメリカ人学生の海外留学を推進する責任者を務めています。

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表敬訪問の内容と意義

表敬訪問では、マンレイ氏から岡山大学のCLSプログラムへの貢献とホスピタリティに対する感謝が述べられました。彼は、岡山大学のプログラムが高い評価を得ており、参加学生も非常に満足していることを伝えました。また、「今後も岡山大学との継続的な協力を期待している」との言葉があり、両者の関係が一層強化されることが期待されます。

これに対して那須学長は、これまでに167人のアメリカ人学生をCLSプログラムの派遣先として受け入れた実績を紹介し、CLS学生との交流が本学学生にとって大きな刺激となっていることを強調しました。さらに、国際共修の重要性を認識し、今後の相互交流の発展に対する意向を表明しました。

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訪問期間中の活動

訪問団は滞在中に、現在実施中のCLSプログラムの授業を視察しました。授業では、CLS学生やランゲージパートナー、ルームメイトを務めている本学の学生、関係教員とも面会し、活発な意見交換が行われました。これにより、双方の理解が深まり、今後の協力関係の強化が期待されます。

今回の訪問は、米国国務省およびACIEと岡山大学の信頼関係をさらに強固にする機会となり、本学の国際交流・国際教育の取り組みが高く評価されていることを再確認する貴重な場となりました。

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岡山大学の今後の展望

岡山大学は、CLSプログラムをはじめとする国際連携を一層推進し、世界に開かれた大学としての使命を果たしていく方針です。地域中核・特色ある研究大学として、国際教育の深化とグローバル人材の育成に取り組んでいます。

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援し、地域と地球の未来を共創するための活動を続けています。今後の取り組みにも期待が寄せられています。

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米国務省重要言語奨学金(CLS)プログラムの概要

プログラム名 目的 運営機関 開始年 対象言語
米国務省重要言語奨学金(CLS)プログラム 重要な言語の人材養成 American Councils for International Education 2010年 ロシア語、中国語、日本語など13言語

このように、岡山大学は国際的な教育交流を通じて、学生に多様な学びの機会を提供し、グローバルな視野を持った人材を育成しています。今後の活動においても、地域と国際社会との架け橋となる役割を果たすことが期待されています。

参考リンク: