2025年8月1日発表、AssetHubが3億円調達しAI×3D制作を加速

AssetHub資金調達

開催日:8月1日

AssetHub資金調達
AssetHubってどんな会社なの?
AssetHubはAIを活用した3Dモデル生成・編集ツールを提供し、ゲーム制作の工程を自動化して低コスト・短期間で高品質な3Dコンテンツ制作を可能にするスタートアップです。
今回の資金調達は何のため?
今回の3億円の資金調達は、AIを活用してゲームを新たなIP創出メディアに変え、制作工程を効率化して世界中でIPを生み出せる環境を整えるためです。

AssetHub Inc.がシードラウンドで3億円を調達

2025年8月1日、サンフランシスコ発のスタートアップであるAssetHub Inc.が、シードラウンドの1st closeにおいて総額3億円(約2百万ドル)の資金調達を実施しました。この資金調達には、Archetype Ventures、Techstarsおよび複数のエンジェル投資家が参加しています。

このラウンドには、以下のような著名な投資家が名を連ねています:

  • Archetype Ventures
  • Techstars
  • 伊藤 剛(元Sony Mobile CTO)
  • 浜田憲尚(元Mynavi Managing Director / 現Ideal Inc. CEO)
  • 山田進太郎(Mercari CEO)
  • David Bennett(Sanrio Outside Director)
  • Michel Tolkin(IMAX Labs CEO、ニューヨーク市長候補)
  • Aldrich Huang(UXTesting CEO)
  • Jacob Vorsø Pedersen(Introdex AI COO)
  • その他多数
AssetHub Inc. シードラウンドで3億円を調達―AIを活用した3D制作とAIゲームによるIPの創出を目指す― 画像 2

AssetHubの概要と主な取り組み

AssetHubは、AIを活用した3Dモデルの生成・編集ツールを開発・提供するプラットフォームです。従来はプロフェッショナルによる手作業が必要だった制作工程を圧縮・自動化し、誰もが短期間・低コストで高品質な3Dコンテンツを制作・編集できる環境を提供しています。

主な取り組みは以下の通りです:

  1. AIネイティブな3D制作ツール「AssetHub」の開発・提供
    モデリングやテクスチャなどの制作工程を生成AIで効率化します。
  2. AssetHubを活用した3D制作のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)提供
    AIネイティブなクリエイター集団による実制作支援を行います。
  3. AssetHubとAIエージェントを活用した低コスト・高速なIPゲームの開発
    WebベースでのAIネイティブゲーム制作フローの実現を目指します。
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資金調達の背景と目的

AssetHubの資金調達は、ゲームを通じたIP創出に再挑戦することを目的としています。日本は、漫画やアニメ、ライトノベルなどの文化的手段を通じて独自の世界観を表現する能力において、世界的な優位性を持っています。

特に、ゲーム産業においては、ファミコンや携帯ゲーム、スマートフォン黎明期には小規模なチームからも革新的なIPが生まれてきました。現在のゲーム産業は開発コストが高騰し、大規模化が進んでいますが、AssetHubは生成AIを活用して制作フローを圧縮し、創作を民主化することを目指しています。

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「ゲーム×IP×AI」の展望

現在、グローバルで主流なUGC(User-Generated Content)によるゲームトレンドは、プラットフォーム内でのバズるゲーム体験の量産に焦点を当てています。しかし、長期的なIP育成や世界観の構築には必ずしも最適ではありません。

日本は、独自の文化的・技術的優位性を持つ国であり、AssetHubはその文化をゲーム領域に適用し、表現とAIの融合によるIP創出構造を世界に展開していくことを目指しています。ゲームを“漫画に代わるIP創出メディア”として再定義し、AIによって制作工程を圧縮することで、表現力とスピードを両立したIP創出の仕組みを構築していきます。

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投資家のコメント

Archetype VenturesのManaging Partner、福井俊平氏とPrincipalの中村聡志氏は、AssetHubのチームがゲーム開発の民主化に向けた挑戦を行っていることを評価し、特に3Dアセット制作における技術基盤の変革に期待を寄せています。

また、TechstarsのManaging Director、Yuki Shirato氏は、AssetHubの革新的なAIネイティブIPマーケットプレイスが持つグローバルな潜在能力を称賛し、プロセスの効率化と業界のリーダーとの協力によってIP資産の活用を革命的に進めることができると述べています。

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会社概要

AssetHub Inc.は、サンフランシスコと東京に拠点を置き、AIを活用した3DツールおよびAIゲーム制作基盤の開発・提供を行っています。代表者は後藤卓哉氏であり、公式ウェブサイトはこちらです。

まとめ

項目 詳細
会社名 AssetHub Inc.
資金調達額 3億円(約2百万ドル)
主な投資家 Archetype Ventures、Techstars、伊藤剛、浜田憲尚、山田進太郎など
事業内容 AIを活用した3Dモデル生成・編集ツールの開発・提供
拠点 サンフランシスコ、東京
公式サイト assethub.io

この記事では、AssetHub Inc.のシードラウンドでの資金調達や、同社の取り組み、投資家のコメントなどを詳しく紹介しました。AIを活用した新たな3D制作環境の提供は、今後のIP創出において重要な役割を果たすことでしょう。

参考リンク: