ヘリテージ・オークションズ2025年上半期売上が過去最高に

2025年上半期売上最高記録

開催日:8月1日

2025年上半期売上最高記録
ヘリテージ・オークションズの2025年上半期の売上はどれくらいだったの?
2025年上半期のヘリテージ・オークションズの総売上高は9億6,200万ドル(約1,420億円)で、創業以来の中間期売上として過去最高を記録しました。
日本のどんなアイテムがオークションで高く売れているの?
大谷翔平の直筆サイン入りトレーディングカードやポケモンカード、アニメのセル画、ゼルダの伝説の未開封ソフト、葛飾北斎の版画など多様な日本関連アイテムが高額落札されています。

世界のオークション業界における日本ブームの影響

2025年8月1日、米国最大のオークションハウスであるヘリテージ・オークションズは、2025年上半期(1月〜6月)の総売上高が9億6,200万ドル(約1,420億円)に達したことを発表しました。この数字は、同社の創業49年の歴史において中間期売上として過去最高の記録であり、昨年同期の9億2,400万ドルを大きく上回る結果となりました。

この好業績の背景には、ポップカルチャーカテゴリーの成長があり、特に日本発のアイテムが注目を集めています。アニメ、トレーディングカード、ビデオゲーム、玩具など、日本のポップカルチャーアイテムは、世界中のコレクターから高い評価を受けており、特に近年では日本製のトレーディングカードやゲームソフト、アニメのセル画などが高額で落札されるケースが増加しています。

世界のオークション業界にも日本ブーム 過去最高額となった 2025 年度の上半期総売上高9 億 6,200 万米ドル(約 1,420 億円)に大きく貢献 画像 2

2025年上半期の日本関連アイテムの落札結果

ヘリテージ・オークションズが2025年上半期に開催したオークションでは、日本に関連したアイテムが多様なカテゴリーで高値落札を記録しました。以下は主な日本関連アイテムの落札結果です。

  • スポーツ
    『2024 Topps 50/50 大谷翔平 ダイナスティブラックカード(直筆サイン入り)』
    落札価格:1,067,500ドル(約1億6,130万円)
    世界に一枚しか存在しないこのカードは、大谷選手が50本塁打、50盗塁を達成した際のユニホームを裁断し、サインが施されています。
  • トレーディングカードゲーム
    『ポケモンカードゲーム「トロピカルメガバトル No.2トレーナー」 PSA GEM MT 10 ホロ』
    落札価格:81,250ドル(約1,210万円)
    1999年に開催された史上初のポケモン世界大会で授与された特別なプロモーションカードです。
  • アニメ(セル画)
    『剣風伝奇ベルセルク「ガッツ」小林七郎氏による初期の版権用セル画』
    落札価格:102,000ドル(約1,520万円)
    黒い剣士・ガッツの迫力ある姿が描かれた希少なセル画です。
  • ゲーム(ビデオゲーム)
    『ゼルダの伝説「Nintendo Entertainment System」未開封・初回生産ソフト CGC 9.4 A+』
    落札価格:300,000ドル(約4,320万円)
    初回生産版の中でも最高グレードの評価を得ているこのソフトは、ゲーム業界に大きな影響を与えた作品です。
  • アート
    葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』
    落札価格:425,000ドル(約6,360万円)
    世界的に有名な木版画の傑作で、コレクターから高い関心を集めました。
  • コイン
    明治3年(1870年)1円銀貨 プルーフ 試鋳貨
    落札価格:288,000ドル(約4,220万円)
    日本初の機械打ちによる試鋳貨で、極めて稀少なコインです。
世界のオークション業界にも日本ブーム 過去最高額となった 2025 年度の上半期総売上高9 億 6,200 万米ドル(約 1,420 億円)に大きく貢献 画像 3

ヘリテージ・オークションズの成り立ちと業績

ヘリテージ・オークションズは1976年にコイン専門のオークション会社として設立され、45年以上にわたって希少コインを取り扱ってきました。現在では、希少コイン分野において世界最大のオークションハウスとしての地位を確立しています。

2025年6月に香港で開催されたコインオークションでは、世界屈指のコインコレクション「The Peh Family(白家)コレクション」から日本の貴重な試鋳銀貨を含む希少コインが多数出品され、記録的な高値で落札されました。特に入手困難な日本のコインは、世界の収集家から高い関心を集め、その国際的な人気と価値の高さが改めて証明されています。

また、ヘリテージ・オークションズはアメリカンアートをはじめとする多様な美術品も幅広く取り扱っており、著名な芸術家によるオリジナルの絵画や彫刻、版画などが出品されています。特に、ルース・ネルキン氏の浮世絵コレクションが複数回にわたって出品され、2025年3月のオークションでは270点以上の浮世絵・版画が出品され、落札総額が3億7,000万円を超えました。

世界のオークション業界にも日本ブーム 過去最高額となった 2025 年度の上半期総売上高9 億 6,200 万米ドル(約 1,420 億円)に大きく貢献 画像 4

今後の展望とオークション日程

ヘリテージ・オークションズの好調な業績は、今後も続くことが期待されています。2025年後半には複数の大型オークションや著名なコレクションの出品が予定されており、2024年の総売上18億6,700万ドル、2023年の17億6,000万ドルに続き、5年連続で年間売上記録を更新することが見込まれています。

今後のオークション日程は以下の通りです。

開催日 オークション名 カテゴリー
2025年9月19日~21日 The Art of Anime and Everything Cool #7403 アニメ・漫画
2025年10月10日~12日 Fall Sports Catalog Auction #50080 スポーツ
2025年10月15日~16日 Japanese Video Games, Trading Card Games, and Manga Showcase Auction #44327 日本のビデオゲーム、トレーディングカード、漫画
2025年10月16日 Prints & Multiples Signature® Auction #8235 版画
2025年11月6日~8日 World Coins Platinum Session and Signature® Auction #3126 希少コイン

ヘリテージ・オークションズは、ニューヨーク、ダラス、ビバリーヒルズ、シカゴ、パームビーチ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、アムステルダム、ミュンヘン、香港、東京にオフィスを構えています。東京オフィスでは、日本語でのサポートを提供しており、オークション参加、出品、査定、輸送手配などに関するサービスを行っています。

今回の情報をまとめると、ヘリテージ・オークションズは日本のポップカルチャーアイテムや美術品、希少コインに注目が集まっており、過去最高の売上を記録しました。今後も日本関連のアイテムが高値で落札されることが期待され、オークションの日程も多彩です。

参考リンク: