2025年9月5日公開『九月と七月の姉妹』の魅力と新ポスター解禁
ベストカレンダー編集部
2025年7月31日 14:52
九月と七月の姉妹公開
開催日:9月5日
映画『九月と七月の姉妹』の本ポスターとシーン写真が解禁
国内最大級の映画やドラマのレビューサービスFilmarks(フィルマークス)の映画レーベル「SUNDAE」の第7弾作品となる映画『九月と七月の姉妹』の本ポスタービジュアルが解禁されました。2025年7月31日14時00分に発表されたこの情報は、映画ファンの間で大きな注目を集めています。
本作は、第77回カンヌ国際映画祭2024の「ある視点」部門に正式出品されることが決定しており、2025年9月5日(金)に渋谷ホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテなどで全国ロードショーが予定されています。
物語の概要
映画『九月と七月の姉妹』は、15歳の姉妹、セプテンバーとジュライのいびつな絆を描いた作品です。生まれたのはわずか10か月違いで、彼女たちは常に一心同体であり、姉のセプテンバーは妹のジュライを支配し、内気な妹はそれを受け入れるという複雑な関係が描かれています。
物語は、二人が通うオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに、シングルマザーのシーラと共にアイルランドの海辺近くにある放置された一族の家「セトルハウス」へ引っ越すところから始まります。新しい生活の中で、ジュライはセプテンバーとの関係が不可解な形で変化していることに気づき始めます。
姉妹の関係の変化
物語は、セプテンバーからの命令ゲームが緊張感を増していく中で進行します。外界と隔絶された家の中には不穏な気配が漂い、二人の関係は徐々に変わっていきます。ジュライは、セプテンバーの支配的な態度に戸惑いながらも、彼女の世界に引き込まれていくのです。
ポスタービジュアルとシーン写真の特徴
今回解禁された本ポスターでは、母親が自宅に設営した撮影スポットでカメラを見据える姉妹の姿が捉えられています。お揃いの窮屈で子供じみたワンピースを着た二人は、じっと前だけを見つめており、その姿はどこか奇妙でいびつな絆を感じさせるビジュアルとなっています。
また、解禁されたシーン写真は4点あり、家でも学校でも常に一心同体の二人、セプテンバーとジュライの近すぎる距離感を捉えています。これらのビジュアルは、映画のテーマである姉妹の絆とその複雑さを象徴しています。
監督のコメント
アリアン・ラベド監督は、本作について「世界と向き合いながら成長しようともがく10代の少女たちの変容を描いた映画」と語っています。彼女は、ジュライの目、感覚、体験を通して物語に入り込むことを目指しており、観客に対して「登場人物それぞれの“内なる論理”に寄り添い、物語の流れを追ってほしい」と呼びかけています。
ラベド監督は、物語の舞台が高校や街、家庭から、心情を映し出すような内省的な世界へと移り変わっていくことに触れ、見慣れたものを違う視点から見たときに生じる“緊張感”を探ろうとしていると述べています。
監督とキャストについて
アリアン・ラベド監督は、映画ムーブメント「ギリシャの奇妙な波 (Greek Weird Wave)」を継ぐ作風で知られています。彼女は2010年に映画デビューを果たし、その後も数々の映画祭で受賞歴を持つ才能ある監督です。
本作でセプテンバーとジュライを演じるのは、カンヌの新星と称されるパスカル・カンとミア・サリアです。彼女たちの演技は高く評価されており、物語の緊張感を引き立てています。また、アカデミー賞音響賞に輝いたジョニー・バーンによるサウンドデザインも、物語を不穏な予兆で満たしています。
映画のテーマとメッセージ
本作では、姉妹の絆がどこからどこまでが自分なのかを問いかける形で描かれています。互いの境目がわからないほど絡み合った姉妹の関係は、やがて醒めることのない悪夢へと姿を変えていくのです。監督は、見せないことが前提とされているものをあえて描くことで、観客に新たな視点を提供しようとしています。
映画『九月と七月の姉妹』の基本情報
| 作品名 | 九月と七月の姉妹 |
|---|---|
| 監督・脚本 | アリアン・ラベド |
| 出演者 | ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー |
| 原作 | デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』 |
| 公開日 | 2025年9月5日(金) |
| 公式HP | sundae-films.com/september-says |
映画『九月と七月の姉妹』は、姉妹の複雑な関係を描きながら、成長や自己探求のテーマを深く掘り下げた作品です。観客は、登場人物の内面に寄り添いながら、物語の展開を楽しむことができるでしょう。以上の情報から、映画の魅力と期待感が伝わることを願っています。