2025年6月実施「マイナビ2026年卒内定者調査」結果速報
ベストカレンダー編集部
2025年7月31日 14:14
マイナビ内定者調査発表
開催期間:6月16日〜7月6日

「マイナビ2026年卒 内定者意識調査」の結果発表
株式会社マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生および大学院生を対象に実施した「マイナビ2026年卒内定者意識調査」の結果を発表しました。この調査は、学生たちの内々定保有状況やキャリア形成活動に関する意識を探ることを目的としています。
調査結果によると、内々定保有社数は平均1.73社で、昨年対比0.55ポイント減少しました。特に、内々定社数が「1社」の学生は62.2%に達し、前年から20ポイント以上増加したことが特徴的です。このデータは、現在の就職活動の傾向を反映しており、学生の内定取得状況に変化が生じていることを示しています。

内々定の状況と活動終了率
内々定社数の内訳を見ると、1社のみの内々定を持つ学生が62.2%となり、前年の41.0%から21.2ポイントの増加が見られました。この結果から、平均内々定社数が減少した理由として、1社内々定を得た段階で活動を終了する学生が増加していることが考えられます。
さらに、内々定を持つ学生の活動終了率を比較すると、複数内々定者の活動終了率は67.4%であるのに対し、1社内々定の学生は76.3%と、活動を終了する割合が高いことが明らかになりました。これは、1社内々定の学生が第一志望の企業から内々定を受けて活動を終えていることを示唆しています。

内々定社数別の活動終了率
内々定社数 | 活動終了率 |
---|---|
1社 | 76.3% |
複数 | 67.4% |
このように、内々定社数が1社の学生は、活動を早期に終了する傾向が強いことが明らかになりました。

キャリア形成活動の影響
調査では、低学年次のキャリア形成活動への参加が学生の意識に与える影響も調査されました。大学1年生でキャリア形成活動に参加している学生は35.3%に達し、約3人に1人以上が早期からの活動に取り組んでいることが分かりました。
キャリア形成活動を通じて得られたこととしては、「将来のことを真剣に考えるようになった」が39.1%と最も多く、学生たちの意識の変化が伺えます。また、これらの活動が就職活動に役立っているという回答も多く、業界や職種への理解が深まったという声が多数寄せられています。

キャリア形成活動の成果
- 将来のことを真剣に考えるようになった:39.1%
- 業界の理解が進んだ:50%以上
- 自分の適性の理解が進んだ:50%以上
- 職種の理解が進んだ:50%以上
- 企業の理解が進んだ:50%以上
これらの結果から、キャリア形成活動が学生の就職活動において重要な役割を果たしていることが明らかです。

志望企業の選定基準
学生が志望企業を決定する際の基準として、「自分の価値観に合いそう」という回答が約半数を占め、価値観とのマッチングを重視する傾向が見られました。また、選考中に第一志望が変わった理由としては、「選考結果」が40.7%を占め、自己分析やインターンシップの参加も影響を与えていることが示されました。

第一志望が変わった理由
- 選考結果:40.7%
- 自己分析の結果:23.4%
- インターン・仕事体験に参加して:19.1%
このように、キャリア形成活動が学生の志望企業選定において重要な役割を果たしていることが伺えます。

調査概要
本調査は、2025年6月16日から7月6日までの期間に、WEBフォームを用いて実施されました。対象は2025年3月卒業見込みの全国の大学生および大学院生で、有効回答数は2,284名でした。調査は自社により実施され、結果は以下のように構成されています。
調査項目 | 詳細 |
---|---|
調査期間 | 2025年6月16日~7月6日 |
調査方法 | WEBフォームによるアンケート |
調査対象 | 全国の大学生、大学院生 |
有効回答数 | 2,284名 |
調査結果は、マイナビキャリアリサーチLabのサイトで確認することができ、雇用や労働に関連する情報を提供する役割を果たしています。
この調査を通じて、学生たちが内々定をどのように取得し、キャリア形成活動がどのように影響を与えているのかが明らかになりました。今後の就職活動においても、これらの知見が役立つことが期待されます。
参考リンク: