2025年7月31日発表:オレンジ、25億円融資でマンガアプリ成長加速へ
ベストカレンダー編集部
2025年7月31日 10:20
オレンジ資金調達
開催日:7月31日

株式会社オレンジ、総額25億円の融資を実施
2025年7月31日、株式会社オレンジ(本社:東京都港区、代表取締役:宇垣承宏)は、商工組合中央金庫、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の4行から総額25億円の融資を受けたことを発表しました。この融資は、同社が展開するマンガアプリ「emaqi(エマキ)」のさらなる成長を目的としています。
「emaqi」は、2025年5月に北米でサービスを開始し、今後のユーザー拡大に向けた取り組みが求められています。具体的には、未翻訳作品の公式翻訳版を増やし、品質を向上させるための制作体制や翻訳基盤の強化が計画されています。

資金調達の目的と活用方法
調達した資金は、以下のような具体的な用途に使われる予定です。
- 未翻訳作品の公式翻訳版の増加と品質向上のための制作体制・翻訳基盤の強化
- 翻訳者・レタッチャーなどの専門人材の採用と育成による品質向上
- emaqiの認知拡大や配信作品のプロモーションの加速
これにより、より多くの未翻訳作品を正規翻訳版として迅速かつ高品質で提供することが可能となり、海賊版問題の抑止にも寄与することを目指しています。また、クリエイターや出版事業者への正当な利益還元も重要な目的とされています。

CEOのビジョンとマンガの未来
株式会社オレンジの代表取締役、宇垣承宏氏は、創業以来「世界中の誰もが自分たちの母語でマンガを楽しめる社会」の実現を目指してきたと述べています。そのために大きく二つのチャレンジを進めています。
- マンガに特化した翻訳チームによる高品質なローカライズの推進
- マンガアプリ「emaqi」を通じて作品を世界中に届けること
翻訳チームは、翻訳者、レタッチャー、レタラー、デザイナーなど多様なプロフェッショナルで構成されており、AIを活用した独自ツールによって効率性を高めながら高品質なローカライズを実現しています。今後は、チームの人員を拡充し、さらに多くの作品を迅速に世界中に届けることを目指しています。

金融機関の支援と期待
今回の資金調達に関して、各金融機関の担当者もコメントを寄せています。
- 商工組合中央金庫 スタートアップ営業部 部長 髙橋幸一氏
- 「商工中金は、オレンジと日本のマンガに100%フルコミットします。日本の未来のために融資を行う理由は明白です。」
- 三菱UFJ銀行 スタートアップ営業部 安部向紀氏
- 「マンガは日本が世界に誇る文化資産であり、オレンジの事業は新たな価値を生み出す挑戦です。」
- 三井住友銀行 成長事業開発部長 吉川弘昭氏
- 「日本の文化であるマンガを世界中に届ける壮大なチャレンジに立ち会うことを嬉しく思います。」
- みずほ銀行 イノベーション企業法人第二部 阿部雅紀氏
- 「オレンジ社の挑戦に深く感銘を受け、全力でサポートしていきます。」
これらのコメントからも、株式会社オレンジの取り組みが日本の文化を世界に広める重要な役割を果たすことが期待されています。

株式会社オレンジの概要
株式会社オレンジは、「Creating a world where everyone enjoys manga」をミッションに掲げるスタートアップ企業です。翻訳家などのプロフェッショナルチームが独自の生成AIを活用し、マンガを大量かつ多言語に翻訳し、自社プラットフォーム「emaqi」を通じて世界中にマンガを届けています。正規翻訳版の海外流通を加速させることは、海賊版を抑止し、クリエイターへの利益還元にも繋がると信じています。
以下は、株式会社オレンジの基本情報です。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社オレンジ |
代表者 | 代表取締役社長 宇垣承宏 |
所在地 | 東京都港区赤坂1-14-14 第35興和ビル |
設立 | 2021年4月 |
資本金 | 17.2億円(資本準備金を含む) |
URL | https://orange.inc/ja |
株式会社オレンジは、マンガの魅力を世界中に広めるための重要な役割を果たす企業として、今後の成長が期待されます。
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